映画:アゲイン28年目の甲子園

「アゲイン28年目の甲子園」のネタバレあらすじと結末

アゲイン 28年目の甲子園の紹介:2015年に製作されたヒューマンドラマ。重松清の小説を映画化した作品で、ある事件が原因で甲子園の夢を断たれた元高校球児たちの再挑戦の物語を描いていく。主演は中井貴一、波瑠、柳葉敏郎。

あらすじ動画

アゲイン28年目の甲子園の主な出演者

坂町晴彦(中井貴一)、戸沢美枝(波瑠)、立原裕子(和久井映見)、高橋直之(柳葉敏郎)、沙奈美(門脇麦)、松川典夫(太賀)

アゲイン28年目の甲子園のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- アゲイン28年目の甲子園のあらすじ1

アゲイン28年目の甲子園のシーン1 舞台は埼玉県。新聞社の総務部門に勤務する坂町は両親が遺した一軒家に一人暮らす日々を送っていました。坂町は数年前に妻と別れており、娘の沙奈美とは長い間疎遠でした。そんなある日、元妻の再婚相手が坂町に会いに来ました。大学生になった沙奈美が最近男の家に入り浸っているといいます。元妻はすでに亡くなっており、再婚相手の男性は坂町に沙奈美のことを相談したいと望んだのです。しかし、坂町は今さら父親の役割を求められたことに動揺することしかできませんでした。

家に帰ると、神戸大学に通う美枝という女性が家の前に立っていました。美枝はマスターズ甲子園という元高校球児たちによる野球大会の事務局を手伝っており、強豪校・川越学院高校の野球部出身の坂町に出場を勧めてきました。坂町は学校側を通さずに直接やって来た美枝を不審がっていると、美枝は自分が坂町のチームメートだった松川の娘であることを明かしました。漁師、消防士として働いていた松川は東日本大震災で亡くなったといいます。美枝は幼い頃に両親が離婚し、父親である松川をよく知らないで育ち、今回松川が残した遺品を整理する中で、父の過去に興味を持ったことを明かしました。美枝は坂町に大量のハガキを見せました。それは、川越学院高校の野球部のチームメートに出せずにいた年賀状でした。そこには、大きな筆文字で「一球入魂」と書かれていました。美枝は坂町に父のことを尋ねますが、坂町は回答に窮していました。なぜなら、松川は坂町らチームメートにとって思い出したくない存在だったからです。

それは約30年前、坂町が高校三年生の頃に遡ります。最後の甲子園出場を賭けた埼玉県大会決勝を前にして、川越高校野球部が士気を高める中、松川は傷害事件を起こし、チームに衝撃を与えました。その責任を負う形で、川越学院は決勝を辞退する羽目になったのです。松川はその後チームメートに挨拶もなく高校を中退、坂町たちにとって苦々しい思い出となっていました。

何も知らない美枝にこの事実を伝えるわけにもいかず、かと言って、マスターズ甲子園出場を強く勧めてくる美枝を無下に扱うこともできず、坂町はとりあえず川越学院のOB会幹事を紹介することを決めます。二人は早速川越学院野球部を訪ねると、幹事はマスターズ甲子園に乗り気を見せました。坂町はメンバー集めをすることになってしまい、面倒臭そうな表情を浮かべました。

その帰り道、坂町は美枝に松川が中退に至った経緯を語りました。美枝は強い衝撃を受け、坂町に謝罪。坂町は気にしなくていいと言いますが、美枝は他のチームメートにも会わせて欲しいと坂町に頼み込みました。

【承】- アゲイン28年目の甲子園のあらすじ2

アゲイン28年目の甲子園のシーン2 その夜、坂町と美枝は当時のピッチャーだった高橋の家を訪ねました。しかし、高橋もまた30年前の悔しさを今も忘れることができずにいました。高橋は美枝にきつく当たり、マスターズ甲子園の話も断ってしまいます。

その帰り道のことでした。しゃがみこんで泣き出した美枝を見て、坂町は幼い頃の沙奈美が泣きじゃくる姿を思い出しました。坂町は思わず高橋の家に引き返し、高橋と取っ組み合いながらマスターズ甲子園に出るよう説得しました。美枝はそんな二人の様子を黙って眺めていました。

その後、美枝は一度神戸に帰り、坂町は沙奈美がいるアパートに向かいました。坂町は美枝の姿を見て沙奈美を思い出し、もう一度娘と向き合いたいと考えたのです。ところが、久しぶりに会った沙奈美は坂町に敬語を使い、冷たい態度をとるばかり。坂町は足早にアパートを去ることとなりました。

その後、坂町は高橋から連絡を受けました。高橋はマスターズ甲子園を目指すことを決めたといい、坂町は高橋とともに川越学院OBチームに正式加入、マスターズ甲子園の埼玉県大会に臨みました。川越学院OBチームは一回戦を突破し、祝勝会を開催、美枝もその場に参加しました。坂町からは松川の娘ということを言わないように念を押されていましたが、美枝は隠すことに耐えられず、自らの素性を明かしました。すると、あるOBは激しく怒り、松川を痛烈に批判し始めました。松川がマネージャーを妊娠させ、中絶手術の金欲しさに他校の生徒に暴力をふるった…美枝はOBが口にした言葉に驚愕しました。この話は野球部内の噂に過ぎませんでしたが、傷害事件を起こしたときにマネージャーがその場にいたのは事実でした。その後、マネージャーも高校を中退したのも、噂に信ぴょう性を与えていました。高橋はOBの心ない言葉に怒って喧嘩を始めましたが、その間に美枝はその場から出て行ってしまいました。坂町は追いかけてOBが言った話は単なる噂だと語りますが、美枝は聞く耳を持ちません。坂町は泣きじゃくる美枝を落ち着かせ、家に連れて行きました。

【転】- アゲイン28年目の甲子園のあらすじ3

アゲイン28年目の甲子園のシーン3 美枝が落ち着くと、坂町は松川との野球の思い出がないか尋ねました。すると、父が「一球入魂」と熱心に年賀状を書いていた姿が唯一の思い出だと美枝は語りました。そのとき、美枝は「入」を「人」と勘違いして「いっきゅうひとだま」と読んでしまい、松川は大爆笑したといいます。

今度は坂町が自らの家族について語り出しました。憧れだったスポーツ記者として働くことに夢中になり、父親の介護をすべて妻に任せてしまったことが、離婚の最大の原因でした。家族と向き合おうと坂町が総務部に異動願いを出したときにはすでに時遅く、父は亡くなり、妻も離婚する決意を固めていました。介護の役割が終わったから母を捨てた…離婚が決まったときには、沙奈美はそんな目で坂町を見るようになり、坂町も父親の資格を失ったと自覚し、親権を妻に譲りました。美枝はそんな坂町を「ずるい」と批判しました。沙奈美が父親を捨てたのではなく、坂町が沙奈美に父親を捨てるよう仕向けた、美枝にはそう思えて仕方なかったのです。

その後、神戸に戻った美枝は川越学院の元マネージャーと名乗る女性から連絡を受け、会うこととなりました。女性の名前は裕子、松川と噂になっていたマネージャーでした。坂町たちの試合が行われるスタジアム近くで、美枝は裕子に会いました。裕子は坂町から手紙で美枝に真相を話してほしいと頼まれ、今回連絡を取ったといいます。

試合が終わった後、裕子は美枝や坂町らOBチームの前であの傷害事件の真相を語り出しました。当時、裕子は他校の生徒の間の子どもを妊娠していましたが、相手の男性は裕子から逃げ続けていました。裕子は松川にだけ妊娠を明かし、病院に付き添ってもらっていました。ところが、その帰り道に二人は相手の生徒と遭遇。相手の生徒は裕子、そして川越学院を侮辱し始め、松川は耐えきれず殴ってしまったといいます。その後、松川は裕子、そして他の野球部員のために自分一人で罪をかぶることを決めました。真相が明るみに出れば、裕子の責任がより重くなること、そして、他の野球部員が裕子を妊娠させた生徒に暴力を振るうことを恐れたのです。坂町は相談してくれればよかったと裕子に語り、一方、松川への批判を口にしたOBは脱帽して美枝に謝罪しました。

【結】- アゲイン28年目の甲子園のあらすじ4

アゲイン28年目の甲子園のシーン2 その後、川越学院は地区大会決勝まで進出、最終回で逆転劇を見せ、見事マスターズ甲子園への切符を手にしました。マスターズ甲子園を前にして、坂町と美枝は東北の海沿いの町にある松川の墓に行きました。美枝は手を合わせながら、松川が美枝との最後の会話で語った「負ける時はちゃんと負けろよ。負けて次に進め」という言葉を思い出しました。アウトになるとわかっていても全力で走る…父の言葉はそんな球児の姿を表していたのであり、それこそが父親の生き方だったのではないか、と美枝は思い至っていました。

その後、二人は偶然松川の元同僚と出会い、松川の遺品を引き渡されました。それは、野球のグローブでした。よく見ると、グローブには「一球人魂」と書かれていた。坂町と美枝は感極まり、涙を流しました。その後、美枝はマスターズ甲子園のイベントの一つである甲子園キャッチボールに坂町を誘いました。それは、甲子園球場のグラウンドで大切な人とキャッチボールができるというものでした。坂町は美枝の誘いに快く応じるのでした。

その後、坂町は再び沙奈美の元を訪ね、マスターズ甲子園を観に来て欲しいと新幹線切符を渡しました。しかし、沙奈美は苛立ち、坂町を批判し始めました。沙奈美は自分から大切なものを奪った坂町を許しておらず、ソフトボールをやめたのも坂町を思い出すのが嫌だったからだったと明かしました。沙奈美は目に涙を溜めながら、坂町の前を去って行きました。

そして迎えたマスターズ甲子園、川越学院は初戦で敗退したものの、チームは熱いプレーを見せました。その日の夕方、甲子園キャッチボールが始まりましたが、なかなか美枝は姿を現しません。坂町が待ちかねていると、そこに沙奈美が現れました。美枝は沙奈美が甲子園に来ていることに気づき、キャッチボールを沙奈美に譲ったのです。親子の間に会話はありませんでしたが、二人とも穏やかな表情を浮かべながらキャッチボールをしていました。

それから時が流れ、坂町は美枝とのキャッチボールの約束を果たすために神戸大学を訪ねました。坂町と美枝は誰もいない大学のグラウンドでキャッチボールを始めました。「負けるときにはちゃんと負けて下さい、負けて次に進んで下さい」…美枝がそう言うと、坂町は「わかった」と返事をして、「一球人魂」と書かれたグローブでボールをキャッチするのでした。

みんなの感想

ライターの感想

元高校球児が再び夢を追う姿、30年前の事件に隠された真相に感動させられました。その一方で、波瑠演じる美枝の天然発言や、それにツッコミを入れる中井貴一など、テンポよくユーモラスなセリフ回しも楽しかったです。

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