映画:アバウト・レイ 16歳の決断

「アバウト・レイ 16歳の決断」のネタバレあらすじと結末

ヒューマンドラマ

アバウト・レイ 16歳の決断の紹介:2015年製作のアメリカ映画で、公開延期2年を経て日本では2018年に公開を果たした。原題は『3 Generations』。心は男性であるトランスジェンダーの娘と、息子として受け入れようとする母、さらに同性愛者の祖母という親子3世代の葛藤や、家族への愛情を明るいタッチでユーモアを交えながら描いたヒューマンドラマ。

あらすじ動画

アバウト・レイ 16歳の決断の主な出演者

レイ<ラモーナ>(エル・ファニング)、マギー(ナオミ・ワッツ)、ドリー(スーザン・サランドン)、クレイグ(テイト・ドノバン)、フラニー(リンダ・エモンド)、マシュー(サム・トラメル)

アバウト・レイ 16歳の決断のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- アバウト・レイ 16歳の決断のあらすじ1

高校生の少女ラモーナが、幼いころからずっと願い続けていることはただひとつ。男になること。体は女性ながら心は男性であるラモーナは、16歳になった今自らをレイと名乗り、男性として生きていくことを決断しました。
数々のセラピーや診療を受けたレイは、いよいよホルモン治療の開始まで漕ぎつけます。しかし16歳のレイには、両親の承諾が必要でした。レイの母マギーは、“息子”の意思に理解を示していますが、やはり動揺を隠しきれずにいます。さらには女手一つでレイを育ててきたマギーは、レイの父親クレイグとは10年以上も音信不通…。同意書に父親のサインが必要でも、彼に連絡をするのに抵抗がありました。
一方レイの祖母ドリーは、一度は男性と結婚しマギーを産んだものの、レズビアンであることを公言し、現在はパートナーのフラニーと生活を共にしています。荒々しくて毒舌なドリーは、レイの感覚とレズビアンの違いがいまいち分からず、「レズビアンでは駄目なのか」と治療に反対していました。

マギーはクレイグの連絡先を探しますが、役所に問合わせても判明しません。母親のサインのみで提出できないかと打診してみても、認められませんでした。ドタバタしているマギーに「本当はクレイグにサインをして欲しくないんでしょ」とドリーが指摘します。事実マギーは、治療に踏ん切りがつかずにおり、自分自身もまだサインをしていません。そのうえマギーには過去の過ちにより、クレイグに会いたくない訳もありました。それでもマギーは男の気持ちを知るために、近所の青年と一晩を共にし、男性の心情や男性器がある感覚などを聞いたりして、彼女なりに必死に努力してみます。しかしなかなか手続きを進めないマギーに、レイは苛立ち始めます。半年後の転校前までに治療を始めるために、レイは焦っていました。

【承】- アバウト・レイ 16歳の決断のあらすじ2

レイは治療だけに頼るのではなく、自ら肉体改造に励んでいます。トレーニングにより少しずつ筋肉が付き体重も増え、体の変化に手応え感じていました。そんな中でレイは、同じ高校の生徒に「お前は男か女か?変態」と罵られ、殴り合いをします。日頃動画の撮影をしているレイは、この一件のシーンをマギーに見せました。その動画には「小さい頃にドレスを着せられたけど、憧れたのは宇宙飛行士やカーレーサーだった」とのレイの言葉も添えられていて、マギーは改めて息子の強い想いに触れ、決意を固めます。一方でレイは片想い中のローラに、殴り合ったことについて「勇敢ね」と称えられますが、彼女に男性として見られていないことが分かり落胆しました。

いよいよマギーがクレイグの自宅へ向かうと、若妻シンダが幼子を連れて出迎えました。気まずいマギーは早く済まそうと、詳しい説明もないままクレイグにサインを求めますが、彼は“治るかも”、“妊娠したくなるかも”と状況を理解できません。事が重大で唐突にサインは出来ないと言うクレイグに焦れたマギーは、サインを貰わないまま引き上げました。むしゃくしゃして帰宅したマギーに、追い打ちをかけるようにドリーが、自立のために家を出るよう促してきます。母とフラニーに追い出されるのだと思いマギーは悲しみますが、“ラモーナ時代”を知られている街から出て行けると、レイは大喜びしました。

【転】- アバウト・レイ 16歳の決断のあらすじ3

マギーは日を改めて再びクレイグの家に向かいますが、彼の弟マシューの姿を見かけた途端に逃げ出し、またもやチャンスを逃します。マシューはマギーが会いたくないもう1人の人物でした。マギーはレイに、治療を始められない理由が父親のサインだと打ち明けますが、それを聞いたレイが業を煮やして行動に出ます。“髪は刈らない”というマギーとの約束を破り、自らバリカンで髪を刈上げたレイは、マギーの部屋から同意書を盗み出し、クレイグに会いに行きました。10数年ぶりに会った“娘”の勇ましい姿にクレイグは当惑を隠せず、やはりすぐにはサインができません。さらにマギーの許可を取ってきたというレイの嘘は見破られ、すぐにマギーに連絡が…。
連絡を受けたマギーは、無理に付いて来た口うるさいドリーとフラニーを途中のガソリンスタンドに取り残し、1人でクレイグの家に向かいます。しかしマギーが迎えに行ってもレイは、サインをしてくれるまで帰らないととぐろを巻きました。混同した勢いでマギーがサインすると、またもやクレイグと喧嘩に…。カッとなったクレイグは、マギーがマシューと肉体関係を持った過去を掘り返し、自分はレイの父親ではないと言い出したのです。2人のやり取りを聞いてしまったレイは激しく取り乱し、「ママのせいで台無しだ」と泣き叫びました。
帰路の途中、ガソリンスタンドに残したドリーとフラニーを拾います。マギーとマシューの関係を、ドリーたちも認知していた事実にレイは憤りました。

【結】- アバウト・レイ 16歳の決断のあらすじ4

その後もレイはマギーに反発を続けます。やがて転校の手続き時期になっても、治療は開始できずにいました。
以前クレイグの家で見かけたマギーが気になって、マシューが家を訪ねて来ます。レイの件は何も知らずに来たマシューでしたが、鉢合わせたレイに「父はいない」と言い捨てられました。そんな反抗的な態度をとり続けるレイに、ドリーが説得を始めます。女性の人権活動してきたドリーが、レイを男として認めたことで、レイは前向きさを取り戻すのでした。同じ頃クレイグがマギーに会いに来ます。心を入れ替えたクレイグは、自分がレイの父親だということを認め、もう逃げないと覚悟を決め、同意書にサインをしました。

ようやくホルモン治療が始まり、念願が叶ったレイは感慨深げに涙を零しました。マシューやクレイグ、彼の家族などみんなのことをもっと知りたいというレイの望みで、一堂が集まります。レイはいつものように動画を撮影しながら、「自慢のママだ」と呟きました。マギーはレイとの合言葉で返します。「自慢の息子よ」と。

みんなの感想

ライターの感想

邦題からするとレイの物語という印象を受けますが、原題通りあくまで3世代それぞれのお話なのだと感じました。一方でレイだけにスポットが当たっている訳ではないので、彼の心情をもっと深く描いてほしかったという気持ちもあります。
人物描写がとても細かくコミカルに演出しているので、重たくなりがちなテーマながら、明るく鑑賞できました。ナオミ・ワッツの演技は素晴らしいし、終始小気味いい展開だったのに、最後はハリウッドらしいまとめ方で…。ベタなラストにより、全体が浅薄な印象になってしまったのは否めないかな?と思います。

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