映画:アフターマス

「アフターマス」のネタバレあらすじと結末

ヒューマンドラマ

アフターマスの紹介:2017年9月16日公開のアメリカ映画。実際の航空機事故とその後に発生した事件をなぞり、「ターミネーター」シリーズのアーノルド・シュワルツェネッガーが事故の真相に迫る男を演じる人間ドラマ。妻と娘を飛行機の衝突事故で失ったローマンは、一人の航空管制官が事故に関わっていることを知る…。

あらすじ動画

アフターマスの主な出演者

ローマン・メルニック(アーノルド・シュワルツェネッガー)、ジェイク・ボナノス(スクート・マクネイリー)、クリスティーナ(マギー・グレイス)、マット(グレン・モーシャワー)、ロバート(マーティン・ドノヴァン)、テッサ・コルベット(ハンナ・ウェア)

アフターマスのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①航空機事故で妻子を失った男・ローマンは、誰からも謝罪をもらえないことが納得いかない。事故を起こすきっかけになったジェイコブは、自分のミスかと思い詰め、名や仕事を変えねばならなくなった。 ②1年後、航空会社から謝罪を得られなかったローマンはジェイコブに会いに行くが、ジェイコブも一種の被害者であり、過剰反応してしまう。ローマンは逆上してジェイコブを刺殺、服役。釈放されたローマンをジェイコブの息子・サミュエルが狙うが、ローマンが謝罪したことでサミュエルは復讐をやめた。

【起】- アフターマスのあらすじ1

(タイトル『アフターマス』=『(災害や不運などの)余波、後遺症、影響』)

アメリカ・オハイオ州コロンバス。

ローマン・メルニックは、工事現場の監督をする初老の男性です。ビル建築現場で、陣頭指揮を取っていました。ローマンは単身赴任で、コロンバスに身を寄せています。
クリスマス間際でした。
ニューヨークに住む妻・ナディヤと娘・オレーナが、ローマンのところへやってくる予定です。
オレーナは妊婦で、もうすぐ出産予定でした。孫の顔を見るのも、ローマンは楽しみにしていました。

その日、仕事仲間たちのはからいで早めに仕事を切り上げたローマンは、帰宅してシャワーを浴びると、空港まで妻子を迎えに行きます。
空港で到着便を見ると、「遅延」と書かれていました。
空港の窓口で事情を聞いていたローマンは、なぜか奥の応接室に通されます。
ローマンのところへやってきた女性イヴ・サンダーズは、空港管理部門の担当者だと名乗ると、「NY発112便は事故に遭いました。生存者はいないと思われます」と答えました。
ローマンはあまりのことを聞いて動転し、気絶します。

気絶から目覚めたローマンに、イヴは「サポートセンターを近くのホテルに設置していますので、そちらで休んでください」と言います。
しかしローマンは腑に落ちませんでした。一旦、家へ帰宅します。

…その少し前。
航空管制官の男性ジェイコブ・ボナノスは、妻・クリスティーナと息子・サミュエルに見送られながら、出勤しました。夫婦仲は順調です。
出勤したジェイコブは、管制塔の電話回線の調子が悪く、技術師2名がメンテナンスに訪れているのを見ました。
同僚の男性トーマス・フィッチマンが、ジェイコブが顔を出したのと入れ代わりに、トイレに行くために席を立ちます。

席を外したトーマスの代わりに1人でレーダーを見ていたジェイコブは、DH616便には上昇の指示を、AX112便には降下指示を出しました。その後、ピッツバーグ国際空港へ電話をかけるのですが、まだメンテナンスが終わっていないらしく、電話が繋がりません。
少し目を放した隙に、指示をもらえないと思ったDH616便が降下をし始めました。
DH616便とAX112便はレーダー上で重なった直後、消失します。
さらに16号線に落下物ありという知らせを上司から聞いたジェイコブは、両機が空中衝突したのだと思いました。
ジェイコブはショックを受け、取り乱します。

ジェイコブは事情聴取を受けた後に、他言無用と言われ、帰宅しました。
家では航空機事故のニュースを見た妻・クリスティーナが心配しています。
2機の航空機は上空8000フィート(2.43キロメートル)のところで衝突しており、乗客乗員271名全員が死亡しました。

【承】- アフターマスのあらすじ2

家に帰宅したローマンは現実を受け止めきれず、翌日、墜落現場に行ってみます。
事故現場のボランティアに混ざって現地に踏み入れたローマンは、回収に回りながら妻子を探しました。
枝に、見覚えのある真珠のネックレスを見つけました。それは妻・ナディヤが娘のオレーナに譲ったものです。
ネックレスのそばに娘の遺体を見つけたローマンは、号泣しました。その後も放心状態で遺体のそばに付き添います。

航空管制官のジェイコブの方は、家に落書きがなされます。
「殺人者」「人殺し」という赤い文字が落書きされ、ジェイコブは精神的に参りました。
事情聴取により、ジェイコブが重篤な過失を犯したという事実はなく、不問に付されたものの、ジェイコブは憔悴します。
妻・クリスティーナは息子・サミュエルのことも考え、おばの元に身を寄せました。
ジェイコブは被害意識にさいなまれ、銃を購入します。
出勤するとマスコミにたかられたジェイコブは、航空会社の上層部から退職をほのめかされました。
名前や住所を変えることも、勧められます。

ローマンは妻子をいちどきに失ったことで、喪失感に暮れました。
仕事も辞め、自宅に引きこもります。同僚の男性・マットが心配して食べ物を持ってローマン宅を訪問しますが、「仕事に戻るには少し時間がかかる」とローマンは言います。
ローマンは妻子を葬った墓地に通う以外は、ほとんど外出しませんでした。
いっぽう墓地で眠ることも多く、墓地の管理人に叱られます。

ローマンの元へ、若い女性の記者テッサ・コルベットが訪問しました。
ローマンは居留守を使いますが、テッサは「私は真実を追求している。記事を読めば分かる」と言い、自分が書いた記事を置いて帰りました。

ローマンは、航空会社側に謝罪を要求します。ただ謝ってほしいのです。
ところが航空会社側の顧問弁護士ジョン・ガリックとジェームズ・ガリックは「慰謝料として16万ドル(約1750万円)を用意した。サインをすれば金を受け取れる」と言うだけで、謝罪は一切行ないません。
(謝罪をすると非を認めたことになるから)
「16万ドルは大きな金額でしょう。これを捨て置くことはないですよね」と言われたローマンは、金よりも謝罪が欲しいと、つっぱねました。

同じ頃。
管制官のジェイコブはカウンセリングに通い、心のケアをします。
しかし夜になるとひとりで酒を飲んでは泣きました。
ローマンは職場の建築現場から飛び降り自殺を考えますが、じっと地上を見て考え込みます…。

【転】- アフターマスのあらすじ3

…1年後。
航空機事故の1周忌の追悼が行なわれます。
ローマンもその追悼式典に参加するまでには、心の整理がつきました。しかし、まだ納得はしていません。
墜落現場にはモニュメントとして、ローマンの娘・オレーナの持っていた真珠のネックレスから着想を得た、直径1mほどの球体が置かれていました。

ローマンを見た男性アンドリュー・バーグが、ローマンに式典の後で声をかけてきます。
アンドリューは、事故で妻と親戚を亡くしていました。
「私はどうしていいか分からない。あなたはどうやって、乗り越えたのですか」というアンドリューの問いに、ローマンは無言です。
ローマンも、まだ乗り越えられていないからです。

航空管制官だったジェイコブは、「パット・ディールバート」という名に改名していました。
家を売りオハイオ州を出て、マンションの一室を購入し、近くの旅行会社に勤務しています。
妻子とは一緒に暮らしていません。しかし時々妻・クリスティーナと息子・サミュエルが、ジェイコブのマンションに訪ねてきます。
ジェイコブはクリスティーナに「孤独だ。そろそろ一緒に暮らそう。来てくれ」と言いますが、クリスティーナは「まだ時間をかけないと」と答えました。

ローマンは大工として、ほそぼそと仕事を請け負っていました。
やっぱり納得できないと思ったローマンは、1年前に取材をしたがった女性・テッサを呼び出します。
ローマンはテッサに、「彼を探してほしい」と言いました。事故に関係している、航空管制官のことです。

テッサは悩みましたが、著作本を出す直前にジェイコブに連絡をしました。
取材を申し込み、「最後に言いたいことはないか」と尋ねます。
ジェイコブはテッサに「遺族の立場になってみることもある。妻や子のことも考える。正直、死ぬほど怖い。僕の中にある痛みが消えてほしい。僕は悪い人間じゃない、そうだろ?」とテッサに答えました。
1年かかって、ジェイコブは「事故は自分の責任ではない」と思うように変化していました。

ローマンはテッサに「妻子の死後1年が経過しても、誰からも謝罪されていないのだ」と告げます。
テッサは躊躇しましたが、ジェイコブの現在の名前と住所をローマンに教えました。
ローマンは、ジェイコブに会いにいきます。

ローマンは「ただ謝罪がほしかった」のです。
ところが訪ねてみると、ジェイコブのところにちょうど妻子が遊びに来ていました。ジェイコブが寝ていたので、妻のクリスティーナがドアを開きます。

【結】- アフターマスのあらすじ4

ジェイコブがひとりで暮らしているものと思い込んでいたローマンは、激しく動揺しました。クリスティーナの前に顔を出すことなく、マンションを去ります。
ジェイコブの住むマンションから見える場所にホテルを取ったローマンは、しばらく考えました。

ローマンはジェイコブに危害を加える気は、まったくありません。
それを感じたからこそ、テッサもローマンにジェイコブの住所を知らせたのです。
しかし運悪く、妻子が遊びに来ていた時でした。

航空機事故で妻子をいちどきに亡くしたローマンは、あれだけの大きな事故を起こしながら、ジェイコブには妻も息子もいることに、納得がいかないのです。
それでも…謝罪がもらえれば、ローマンはまだ納得できると思いました。
そこで、考えた末に、もう1度訪問します。

今度はジェイコブがドア口に立ちました。ローマンは「謝罪しろ」と要求します。
ジェイコブは「あれは事故だったんだ。僕は殺していない。警察を呼ぶぞ」と拒否しました。
(ジェイコブ側もこの1年で失ったものが多く、被害者意識にさいなまれている。それをローマンは知らない。
またローマンの気持ちも、ジェイコブは考えていない)
かっとなったローマンは、ジェイコブにナイフを刺しました。腹を刺し、首を刺します。

クリスティーナは夫が殺された現場を見て動揺し、息子のサミュエルに来ないように言います。
刺したローマンも動揺しており、クリスティーナが自分の妻・ナディヤに、サミュエルが娘・オレーナに見えていました。
「オレーナ、さがれ。ナディヤ、怖がらなくていい」
そう言うと、クリスティーナとサミュエルが座るソファの隣に座ります。

ジェイコブを殺害したローマンに、有罪判決が下りました。
ローマンは服役します。

何年も経過しました。月日はめぐりますが、ローマンは心を動かすことなく淡々と服役します。

10年4か月後。ローマンは減刑措置で、釈放されます。
バスに乗ったローマンは、妻子の眠る墓地へ行きました。それを、出所後からずっと青年があとを尾けています。
フードをかぶった青年は、ローマンに話しかけた後、銃を向けました。
それは、父・ジェイコブを目の前で殺害された、息子のサミュエルでした。大人に成長しているのです。
ローマンも覚悟していました。
「撃て、撃つんだ。分かっている。だが知っておいてくれ。すまなかった。悪いことをした」
ローマンは謝罪します。

それを聞いたサミュエルは、ローマンを撃てなくなりました。
心情的には撃って復讐したいのですが、ローマンに謝られたことで、サミュエルは涙を流します。
「あんたを撃てる。だが撃たない」
そう言ったサミュエルは、銃口をおろすと、「頼むから消えてくれ」と言って泣き始めました。
「分かった」と言い、ローマンはその場を去ります…。

みんなの感想

ライターの感想

なんとも…地味な作品。ただ、すごくリアリティがある。
映画としては「ものすごく地味」。だけど、実際の場合、こうなるんだろうなということはよく判る。
被害者側ローマンの考えもよく理解できる。いっぽうで、事故を引き起こしてしまったジェイコブも、失ったものが多いだけに、一種の被害者ともいえよう。
だからローマンが訪問した時に、ジェイコブが過剰反応してしまう気持ちも判る。
ローマンとしても、謝罪さえもらえれば、納得はずっとできないだろうけど、気持ちのもっていきどころがあっただろう。
そういう不運が重なった悲劇。あと味も悪いし、もやーっとしたまま終わる。
これテッサが住所を教えなければよかったんじゃないかな。

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