「アララト 誰でもない恋人たちの風景 vol.3」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

「アララト」誰でもない恋人たちの風景 vol.3の紹介:2021年製作の日本映画。惹かれ合いながらもすれ違う男女を描く、越川道夫監督によるシリーズ第3弾。行平あい佳主演で、半身麻痺の夫との生活を支える妻の揺れ動く恋心を描く。

あらすじ動画

アララト 誰でもない恋人たちの風景 vol.3の主な出演者

サキ(行平あい佳) スギちゃん(荻田忠利) ユキオ(春風亭きいち) チナツ(後藤ユウミ) 医者(鈴木博文) スギちゃんの父(鈴木晋介)

アララト 誰でもない恋人たちの風景 vol.3のネタバレあらすじ

【起】– アララト 誰でもない恋人たちの風景 vol.3のあらすじ1

アララト 誰でもない恋人たちの風景 vol.3のシーン1

画像引用元:YouTube / アララト 誰でもない恋人たちの風景 vol.3トレーラー映像

まっ昼間のベッドで、サキはひとり静かに眠っています。アパートのベランダで座っている夫・スギちゃんは、右手をひざでこするとオリーブの葉をやさしく触ります。スギちゃんはオリーブの葉を撫でながら、数年前に脳の血管が切れたときのことを話します。その直前にはひどい頭痛だったので頭痛薬を服用し、くしゃみした途端にめまいがして倒れたと話したスギちゃんは、頭痛のときにはすでに脳の血管が切れていたのだろうかと呟きます。スギちゃんはそのときの後遺症で、現在も身体の左半身が動かなくなっていました。歩行器具をつければ歩けますし、右半身は以前と同じようにいろんなことができます。

麻痺した左半身も毛や爪は伸びるのだと、スギちゃんはオリーブに話しかけました。その声を聞いてサキが目覚めると、ベランダに移動します。スギちゃんはサキに「手をさすってあっためてからオリーブの葉をそうっと触って話しかけるのだ」と言い、「もっと植物に愛と信頼をみせないと」と告げます。サキがスギちゃんにお腹が空いていないかと聞くと、「それよかさー、風呂に入りたいな」とスギちゃんは答えました。2人はベランダから部屋に入ります。(映画タイトル)

スギちゃんはもとは会社勤めでしたが、ある日いきなり会社を辞めて画家になりました。その後に左半身が動かなくなってからは、絵を描くことも辞めています。サキは働かないスギちゃんの代わりに、深夜のファミリーレストランでアルバイトをして家計を支えていました。深夜のファミレスにはひとりで食事をとる客が多く、サキはファミレスでの仕事が好きだと思っていました。

休憩に出たユキオという年下の男性が、なかなか帰ってきません。厨房担当のチナツが「戻ってきたらシバく」と軽口を叩きました。ユキオはスケートボードの練習に出ていたらしく、サキからチナツのことを聞くと慌てて仕事に戻ります。

ユキオと交代で休憩に入ったサキは、スギちゃんに電話をかけました。スギちゃんはジグソーパズルをしていたと答え、面白くないけれどもほかにすることがないからと言います。サキはタバコを吸い過ぎるなと声をかけて、電話を切りました。

朝まで仕事をして戻ったサキは、寝ているスギちゃんに声をかけて起こしてから甲斐甲斐しく世話をします。朝食を作る余力がないから今日はコンビニのおにぎりを買ってきたと言って、サキは交代で布団に入ると眠ります。

サキが昼間に寝るのは、夜に働いているからです。

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