映画:エイプリルの七面鳥

「エイプリルの七面鳥」のネタバレあらすじと結末

エイプリルの七面鳥の紹介:2003年のアメリカ映画。「ギルバート・グレイプ」の脚本家であるピーター・ヘッジズの初の監督作品。主演はケイティ・ホームズ。アメリカに欠かせない感謝祭の日を舞台に、一筋縄ではいかない家族像を描く。日本公開は2004年。

あらすじ動画

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エイプリルの七面鳥の主な出演者

エイプリル・バーンズ(ケイティ・ホームズ)、ジョーイ・バーンズ(パトリシア・クラークソン)、ジム・バーンズ(オリヴァー・プラット)、ボビー(デレク・ルーク)、ベス・バーンズ(アリソン・ピル)、ティミー・バーンズ(ジョン・ギャラガー・Jr)、ドッティ(アリス・ドラモンド)、ウェイン(ショーン・ヘイズ)

エイプリルの七面鳥のネタバレあらすじ

【起】- エイプリルの七面鳥のあらすじ1

サンクスギビングデーというのは、アメリカ中で七面鳥が主役となる感謝祭のことです。
ニューヨークのスラム街にあるアパートで、黒人の恋人ボビーと暮らすエイプリル・バーンズは、感謝祭の朝彼に叩き起こされます。
エイプリルは郊外に住んでいる折り合いの悪い家族を、ディナーに招待していました。小さい頃から家族となじめなかった彼女は、家を飛び出して以来何年も家族と会っていませんでした。

なかでも母親であるジョーイとは、全くと言っていいほどそりが合いませんでした。
しかし、そんな母親がガンのために余命いくばくもないことを知り、生まれて初めて作る料理で家族をもてなすことを決意したのです。
母親が好きな七面鳥のローストを作るために、エイプリルは朝から準備に取りかかります。

気を利かせたボビーは、ニワトリ型の調味料入れを買ってきていました。
しかし、それはかつてエイプリルが母親から「あなたより高価」と言われたものと、全く同じものだったのです。
エイプリルに「いくらだった?」と尋ねられたボビーは「50セント」と正直に答えてしまい、彼女は調味料入れをゴミ箱に捨てます。
そして、ボビーは用事があると言って出かけて、エイプリルはお手製のネームカードを用意します。エイプリルは「ママ」と書いたカードを破って、「ジョーイ」と書き直すのでした。

朝、エイプリルの父親のジムが目を覚ますと、ジョーイの姿がありませんでした。彼女は身支度を整えて、すでに車に乗り込んでいたのです。
ジムはエイプリルの妹のベスと、弟のティミー、そして痴呆症の祖母(ジョーイの母親)のドッティを乗せて、ニューヨークへと向かいます。

ジムは、家族全員が揃う最後の晩餐となるこの日を、絶対にいい思い出にすると意気込んでいました。しかし、ジョーイは投げやりな態度をとり、「きっと食べられた料理じゃない」と文句を言います。
さらに、エイプリルを嫌うベスは、すぐにでも引き返したい心境を語ります。ドッティは家族の名前さえ思い出せず、ティミーはその場を取り繕うようにカメラで家族を撮影します。彼はジョーイの人生の記録係でもありました。

途中、ドライブスルーに立ち寄ってクリスピードーナツを食べます。
その後ジョーイは嘔吐し、「エイプリルに気付かれずに料理を捨てる方法を考えている」と言って、爆笑するのでした。
ジムはエイプリルから新しい恋人(ボビー)の存在を聞いていました。そして、ボビーは自分に似ていると思ったのです。

【承】- エイプリルの七面鳥のあらすじ2

エイプリルは慣れない手つきで料理の準備をします。玉ねぎの皮を剥けずに果物ナイフで切り落としたり、生のじゃがいもを力任せにつぶしてマッシュポテトを作ろうとします。
そして、七面鳥に具材を詰めてオーブンに入れようとすると、予熱したはずのオーブンの中が冷たいことに気付きます。なんとオーブンは故障しており、管理人に修理の電話を入れますが、感謝祭の日につながるはずがありませんでした。

エイプリルはアパートの部屋を一軒一軒回り、オーブンを貸してほしいと頼みますが、どこも冷たい反応をとります(一度貸すと言ったのに断るベジタリアンの女性や、英語が通じない中国人一家など)。
やっとエイプリルに協力してくれたのは、ジョーイの病気の話に涙した黒人の中年夫婦でした。妻のイベットはレトルトばかり使用しているエイプリルに、新鮮な食材などを提供してくれます。
しかし、オーブンはほかに貸してくれる人を探すように告げて、再びエイプリルはアパート中を駆け回ることになります。

その頃ボビーは、友達が経営する服屋で困り果てていました。
感謝祭のためにスーツを調達に出かけたものの、趣味の悪い古着しか置いていなかったのです。
どうにか頃合いのものをゲットして、花を購入してエイプリルが待つアパートへ帰ろうとすると、「タイロン」という謎の人物から呼び出されます。正体はエイプリルの前の恋人(本名はエディ)で、彼とその仲間に囲まれたボビーは、リンチに遭ってしまうのでした。

ジョーイはトイレ休憩のたびに嘔吐していました。
抗がん剤の影響で髪が抜けてしまった彼女は、ウィッグをつけていました。そして、苦痛を紛らわせるようにドラッグを服用していました。
その後、ティミーは持参したアルバムをドッティに見せます。彼が撮ったらしいジョーイの写真を見ていくと、乳房を切除した写真も思い出として残されていました。

車中、ドッティは歌が上手なベスに曲をリクエストします。それを歌い上げるベスに苛立ったジョーイが毒を吐き、険悪なムードが流れます。
すると、痴呆症のドッティが「あなたは誰?私の娘はそんなに意地悪じゃない」と言います。ジョーイが「今は違うの」と答えると、「じゃあ知らない」とそっぽを向くのでした。

【転】- エイプリルの七面鳥のあらすじ3

一方エイプリルは、ついにオーブンを貸してくれる人を見つけます。
しかし、最新式のオーブンを持っているウェインは極めつきの変わり者でした。彼は七面鳥の焼け具合を見に来るようにと、エイプリルの部屋を訪ねてきます。しかし、エイプリルが忠告を聞き流したせいでヘソを曲げて、部屋に入れてくれなくなります。
エイプリルはどうにか七面鳥を取り戻しますが、ウェインは片方の足を千切って飼い犬に与えていたのです。その上、七面鳥は十分に焼き上がっていませんでした。

エイプリルが途方に暮れていると、先ほどの中国人一家が声をかけてくれます。
少しだけ英語を話せる女性と拙いコミュニケーションをとりながら、七面鳥を託します。
その間、エイプリルは中国人一家にアメリカ史を語ります。彼女は移民である白人がインディアンを大虐殺したという話をしますが、気まずい雰囲気になり「その前はみんなが助け合っていた」と付け加えます。
やがて七面鳥が焼き上がると、千切れたはずの足がくっついていました。小麦粉で足を作ってくれたのです。エイプリルは中国人一家にお礼を言います。

そして飾りつけも完了し、捨てた調味料入れもテーブルに戻します。後は家族の到着を待つだけでした。

一方、ニューヨークへ向かうバーンズ家にも事件が発生していました。
ジョーイは自分がこれまで固定観念に縛られていたこと、出来の良いベスとティミーでさえ叱りつけていたことを反省しながら、次第にエイプリルへの怒りを募らせていったのです。
エイプリルは万引きをしたり、家を燃やそうとしたこともある、決して素行がよくない娘でした。ジョーイはエイプリルをかわいいと思ったことがなく、嫌な思い出ばかりだと言います。
そんな妻をジムは必死にフォローして、ジョーイは一つだけいい思い出があったと話し始めます。ところが、エイプリルとの唯一の美しい思い出は、実はベスの話だったことが発覚します。
興奮状態になったジョーイは車を降りて、「ガンになったのもあの子のせい」と叫び、ヒッチハイクで帰ろうとします。ジムはジョーイを追いかけて、「いい思い出を作ろう」と彼女を説得するのでした。

どうにか騒動が収束し、ジムは運転しながらふとジョーイの様子を見ます。すると、ジョーイはぐったりと眠っていました。
ハッとしたジムがおもむろにジョーイの身体に触れると、彼女は目を覚まします。ジムは安堵の涙を流すのでした。

【結】- エイプリルの七面鳥のあらすじ4

ようやく一行はエイプリルのアパートに到着します。
しかし、そこは薄汚れたスラム街で、尻込みしているところに折悪しく血を流したボビーが戻ってきます。
ボビーは一家に挨拶をして、さっそくエイプリルに家族が到着したことを知らせに行きます。エイプリルが喜々として階段を駆け下りてきてみると、そこには家族の車はありませんでした。

すっかり腰が引けてしまったところに、ボビーに声をかけられて怖くなった家族は、レストランに駆け込んでいたのです。
具合が悪くなったジョーイはトイレに行きます。そこで彼女は、母親と少女のケンカに遭遇します。そして、母親を必死に追いかける少女の姿に、幼い頃のエイプリルを重ね合わせたのです。
トイレから出たジョーイはバイカーに声をかけて、ティミーを連れてこっそりレストランを抜け出します。バイクの後ろに乗ってエイプリルのアパートへ向かう2人の姿を、ドッティが目撃するのでした。

その頃、落胆したエイプリルは、階段に飾りつけておいた風船を割っていました。ひとしきり泣いた後、ボビーの手当てをします。
エイプリルはお世話になった中国人一家を部屋に招いて、料理を振る舞うことにします。そこへチャイムが鳴り、ドアを開けるとジョーイが立っていました。後から家族全員やってきます。

そして、料理の手伝いをしてくれた黒人夫婦と、ジョーイとティミーをアパートまで連れてきてくれたバイカーたちも招いて、みんなで感謝祭を祝います。
家族で食卓をにぎやかに囲む様子を、ティミーが撮影した写真によって映し出される場面で、物語は幕を閉じます。

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みんなの感想

ライターの感想

七面鳥を焼くという、極めてシンプルな物語の中に、家族関係や人間の生死、異文化のコミュニケーションなど、さまざまな要素を凝縮させた作品です。相容れなかった親子が母親の病気を機に歩み寄るというテーマなのに、無理に感動させようとはせず、ユーモアや現実の厳しさなどを交えながら描き出したところに、とても好感をもちました。エイプリルという一人の女性と周囲の人々の日常をすくいとったかのような、ドキュメンタリーちっくのカメラワークも、作風と合っていてよかったです。

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