映画:エルトポ

「エルトポ」のネタバレあらすじと結末

ヒューマンドラマ

エル・トポの紹介:アレハンドロ・ホドロフスキー監督が1970年に作り上げた、「元祖カルト映画」。1970年の公開当時は、ニューヨークのミニシアターで夜中に上映されていた「ミッドナイト・ムービー」だったが、ジョン・レノンがこの映画の興行権を買おうとした、ミック・ジャガーやアンディ・ウォーホルらが絶賛したなど、数々の伝説を残す、カルト映画の始祖。エル・トポとは、「もぐら」の意味。

あらすじ動画

エルトポの主な出演者

エル・トポ(アレハンドロ・ホドロフスキー)、マーラ(マーラ・ロレンツォ)、ブロンティス(ブロンティス・ホドロフスキー)

エルトポのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- エルトポのあらすじ1

エルトポのシーン1 とあるメキシコの砂漠に、幼い息子と一緒に馬に乗った男、エル・トポがやって来ます。男は息子に、7歳になったのだから、玩具と母親の思い出の写真を埋めろと指示します。その後とある村へ立ち寄りますが、村人たちはみな無残に殺されていました。たった一人の生き残りも虫の息で、殺してくれとエル・トポに頼みます。エル・トポは息子に銃を渡し、虫の息の男を撃たせます。
村を出たエル・トポは、荒くれ者3人に絡まれますが、3人との早撃ち勝負の結果、2人を倒します。この者たちが村を虐殺した仲間だと睨んだエル・トポは、ボスのいる場所を残った1人に吐かせます。一味のボスは「大佐」と呼ばれていて、修道院を根城にしているということでした。
修道院に向かったエル・トポは、人々を奴隷のように扱う大佐とその部下が、女に夢中になっている隙をついて襲撃します。お前は誰だと問う大佐に、エル・トポは「神だ」と答えます。エル・トポは大佐の性器を切り取り、修道院の人々を解放します。大佐は自殺し、修道院の人々は、部下たちを処刑。エル・トポは、大佐の奴隷となっていた女を連れ、息子を修道院に置き去りにして去っていくのでした。
エル・トポはやがて、大佐の元から救い出し、自らがマーラと名付けた女に夢中になっていきます。砂漠から水を沸かせたり、泉の水を甘くするなど「神の御業」を見せていたエル・トポですが、マーラを愛するうちに、マーラにも同じことが出来るようになります。するとマーラはエル・トポに、「私を愛しているなら証拠を見せて」と言います。この砂漠のどこかにいるという4人の銃の達人を、全て倒して欲しい。それが、自分への愛の証になると言うのでした。

【承】- エルトポのあらすじ2

エルトポのシーン2 最初の達人は、盲目ながら優れた感覚を持つ男でした。エル・トポはとてもこの男に敵わないと感じましたが、マーラの「どんなことをしても勝って」という言葉に負け、達人を落とし穴に落として勝利します。2人目の達人を探すエル・トポとマーラの前に、1人の女が現れ、2人目の達人の下へ案内すると言います。この女とマーラは、やがて愛し合うようになります。
2人目の達人は、繊細な細工を作ることの出来る、指の感覚が非常に優れた男でした。愛する女のために命を捧げているというこの男に対し、エル・トポは割れた鏡の破片を女の足元にばら撒きます。破片が足の裏に刺さって泣き叫ぶ女、男が女を心配した隙に、エル・トポは男を倒します。
3人目の達人は、たくさんのウサギと暮らす男でした。一発必中の腕前を持つ男でしたが、男が心臓を必ず狙うと知ったエル・トポは、胸に防御するカバーを忍ばせて男に勝利します。
4人目の達人は、「全てを悟った男」でした。銃と交換して手に入れたという虫取り網で、エル・トポの放った銃弾をいともたやすく跳ね返します。私は何も持っていない、私に買っても得るものはないと語る男に、エル・トポは「あんたの命をもらう」と告げます。すると男は、自らを撃って自害します。「これで得るものはなくなったな」エル・トポは4人の達人を破りましたが、自責の念にかられ慟哭します。
マーラのために達人を倒したエル・トポでしたが、マーラは愛し合った女の方を選びます。マーラと女に撃たれ、置き去りにされたエル・トポは、そのまま力なく横たわります。そんなエル・トポの体を、いずれも体のどこかに欠陥を持った人々が、どこかへ連れ去っていくのでした。

【転】- エルトポのあらすじ3

エルトポのシーン3 それから、数十年の時が過ぎ。エル・トポは仮死状態に陥ったまま、どこかの洞窟の中で、「救世主」としてあがめられていました。エル・トポの世話をしてくれていた小人の女性に聞くと、彼女が生まれる前からエル・トポはここにいるとのこと。洞窟は四方を切り立った壁に覆われ、唯一の出口は天井にある小さな穴だけ。容易に外に出られない洞窟の中で、何代にも渡り近親相姦を繰り返してきた一族は、奇形ばかりになってしまっていました。この状況を見たエル・トポは、皆をここから救出するため、外の町へ行き金を稼ぎ、洞窟から外へ出るトンネルを掘ることを決意します。
エル・トポは小人の女性を背負って天井の出口から外へ出て、近くにある町へ向かいます。しかしその町では、奴隷が酷い仕打ちを受けていて、支配するものと支配されるものの差がクッキリと分かれていました。エル・トポと小人の女性は、町の広場で大道芸をして金を集めますが、小人の女性は「この町にみんなを連れてくるのが、果たしていいことなのか」と不安も感じます。
そんな中、いつものようにエル・トポと小人の女性が町へ行くと、怪しい地下室へと案内されます。そこでは乱交パーティーが開かれていました。いつもの芸を披露する2人でしたが、皆の前で、2人でSEXをするよう強制されます。2人はお金のために、洞窟の皆を助けるために恥を忍んで交わるのでした。
地下室でのSEXのあと、自分を嫌いになったでしょう?という女性に対し、エル・トポは結婚しようと申し出ます。2人は喜び勇んで教会へ行き、夫婦の契りを交わそうとしますが、なんと町の教会で神父をしていたのは、昔エル・トポが見捨てた息子でした。エル・トポを見て、怒りのあまり殴りかかる息子。すぐにでも殺してやりたいという息子に、エル・トポは、洞窟のトンネルを掘り終えるまで待ってくれと頼みます。

【結】- エルトポのあらすじ4

エルトポのシーン2 なかなか進まない手作業のトンネル堀りにエル・トポの息子は苛立ちますが、エル・トポは「お前が手伝ってくれれば、それだけ早く終わる」と告げます。息子はトンネル掘りだけでなく、町での大道芸も一緒にするようになり、トンネル掘りは徐々に進んでいきます。そして遂に、トンネルは開通。しかしトンネル掘りを共に成し遂げた息子は、「師は殺せません」」と、エル・トポの前にひざまずくのでした。すると小人の女性が、嬉しそうに「みんなを呼んでくるわ!」と駆け出しますが、エル・トポは「まだ早い!」と諌めます。しかし、洞窟の一同は喜びのあまり、エル・トポの制止を振り切って、町へと駆け出していくのでした。
町では、いきなり現れた「奇形の人間の群れ」に恐れをなし、洞窟から出てきた一同に向かい、一斉にショットガンを放ちます。抵抗するすべのない洞窟の一同は、喜びから一転、無残にも全員が撃ち殺されてしまいます。
一同を追いかけて来たエル・トポはこの惨状を見て、泣き叫びます。洞窟の一同を撃ち殺した人々に向かって歩き出すと、町の人々を撃ち殺し始めるのでした。抵抗する町の人の銃弾はなぜか、何発当たってもエル・トポを倒すことは出来ませんでした。町の人々を皆殺しにし、奴隷たちを解放したあと、エル・トポは自らの体に火を付けます。エル・トポの息子と、エル・トポの赤ん坊を産んだ小人の女性は、エル・トポの焼死体を墓に埋め、馬に乗って去って行きました。

みんなの感想

ライターの感想

まさに、カルト映画と言えばこの映画!という、カルト映画の代名詞とも言える、「伝説の映画」であります。前半も後半も、特に状況を説明するようなセリフやモノローグなど無いままにお話が進んでいきますので、見る人の中には途中で「取り残されてしまう」方もいるのではないかと思います。実際、カルト映画の代表作とか、ジョン・レノンが興味を示したなどの、何の予備知識もなく見始めたら、「意味がわからない」と途中で投げ出してしまうかもしれませんね。しかし、改めてじっくりと見ると、やっぱり深いなあこの映画は!という思いにさせられてしまいます。前半の宗教的&哲学的テーマが最後までずっと続いていたらさすがにキツかったかもしれませんが、後半はぐっと「わかりやすく」なりますからね!と思ってると、映画史上に残るであろう、一大大虐殺シーンですからね!喜び勇んで駆け出していくフリークスの皆さんを一斉に銃撃って、そりゃあんまりだよ!と、最初に見た時は愕然としました。と同時に、これが伝説の映画たるゆえんか・・・と、妙に納得もしたりして。とにかく、映画好きな方は、一生に一度は見ておいて損は無い映画、かもしれません・・・。

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