「オットーという男」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

オットーという男の紹介:2022年製作のアメリカ映画。町内一の嫌われ者の人生が、向かいに越してきた一家との交流を通して一変していく様子を描くヒューマンドラマ。第89回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされたスウェーデン映画『幸せなひとりぼっち』を、『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』のトム・ハンクス主演でリメイクした。『プーと大人になった僕』のマーク・フォースターが監督を務め、『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』のデビッド・マギーが脚本を担当した。

あらすじ動画

オットーという男の主な出演者

オットー・アンダーソン: トム・ハンクス(江原正士) 若い頃のオットー: トルーマン・ハンクス(中村章吾) マリソル・メンデス: マリアナ・トレビーニョ(英語版)(瑚海みどり) ソ-ニャ: レイチェル・ケラー(清水理沙) トミー: マヌエル・ガルシア=ルルフォ(長谷川敦央)

オットーという男のネタバレあらすじ

【起】– オットーという男のあらすじ1

オットーという男のシーン1

画像引用元:YouTube / オットーという男トレーラー映像

アメリカ・ペンシルベニア州ピッツバーグ。2018年秋。

ビジー・ビーバーというホームセンターへ買い物に出かけた63歳の男性オットー・アンダーソンは、売り場でロープの品定めをしていました。ようやく買いたいものを見つけて長さを測っていたので、店員が切ろうと声をかけます。しかしオットーは自分でできるからと断りました。

オットーは5フィート分のロープが欲しかったのですが、店ではヤード単位で売っていました。長さの単位が違うために請求金額に誤差が生じます。オットーは支配人を呼べと言いますが、支配人は昼食休憩中でした。代わりにやってきた副支配人は若い女性です。見かねた後ろのレジの客が33セントを払おうかと言い出しますが、オットーは聞き入れずに交渉します。

オットーは気難しい男でした。朝5時半に起床すると洗面所でひげを剃り、机の上のコインを手に取ると服を着替えて、朝7時にコーヒーを飲みます。

(映画タイトル)

オットーの朝の日課は、出勤前に近所のパトロールをすることでした。オットーの住む団地のようなエリアを1周するのです。庭には宣伝広告のチラシが配られており、オットーはそれをゴミだと集めて回ります。庭に犬のおしっこがされていたので、眉をひそめました。

ゴミ捨て場に行くと分別がなされていないので、オットーはぶつぶつ文句を言いながら分別しました。若い少年・マルコムが道端に自転車を止めていたので注意をし、道を散歩する近所の中年男性・ジミーの挨拶にも、オットーは答えません。ピッチリしたズボンで体操するアンディの挨拶にも、オットーは黙って睨みつけます。

ダイ&メリカ不動産の大きな看板広告に不快な表情を浮かべたオットーは、小型犬のプリンスを散歩させる飼い主の女性・バーブに注意します。

ガレージに車を出しに行くと、猫がそばにいました。オットーは追い払って出勤します。

その日はオットーの定年退職の日でした。技術部へ行くと部の人たちが引退祝いをしてくれますが、嫌がらせも入っています。

帰宅したオットーは、進入禁止エリアに配達車が入っているので注意しました。相手の女性はろくにきかずにさっさと去ります。

家に電話がかかったので取りますが、スーザンという女性からセールスの案内でした。すぐに電話を切ったオットーは、そのまま電話会社に電話して解約します。続けて電気とガスも解約しました。但し請求される日数分は使うと主張します。

そうしたのちにオットーは、粛々と自殺の準備をします。部屋の掃除をして背広を着て床に新聞紙を敷き、天井に穴を開けてねじ込みフックを取りつけ、そこにホームセンターで購入したロープを提げました。ロープは首吊りができるよう、輪っかにしています。

椅子を踏み台にしてロープに首を通したオットーは首吊りを決行しようとしますが、そのとき向かいの家に許可証のない車がやってきました。オットーは首吊りをやめて出て行くと、注意します。

相手は向かいの206号に越してきた夫婦でした。身重の妻・マリソルが合図し、運転する夫・トミーが縦列駐車しようとしています。夫婦ともにおしゃべりで、オットーの指摘にトミーがポケットから許可証を出し、206号を借りたと話します。

トミーは運転が下手で、トレーラーの後退が絶望的でした。見かねたオットーが代わりに運転し、駐車します。車に乗り込むと後部座席には彼らの2人の幼い娘・アビーとルナがおとなしく座っていました。

許可証は車のミラーに掛けておけと助言してオットーは部屋に戻りますが、自殺を再開する気になれませんでした。部屋で本のページを繰ります。

しばらくするとトミーとマリソルが手料理を持って挨拶にきました。マリソルは陽気な女性で、トミーも人の好い男性です。マリソルはメキシコ料理が得意で、ITコンサルタントのトミーはオットーにアレン・レンチ(六角レンチ)を貸してくれと言いました。

オットーがガレージへ行くと、2人はついてきます。オットーはガレージの工具箱から取り出すと、貸しました。

部屋に戻ったオットーは、マリソルが持ってきたタッパーを開けるとおいしそうです。食べてみるとおいしいものでした。

食後、オットーは再び首つり自殺を試みます。椅子を蹴って首を吊りますが、ねじ込みフックが落ちてロープごと落ち、オットーは自殺に失敗します。

落ちたところで見た新聞広告にセールの広告が載っていたので花束を買い、妻の墓参りに出かけます。

オットーの妻・ソーニャは4月にガンで亡くなっていました。墓参りをしたオットーは、そこで気に入らない住民の愚痴を語ります。

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