映画:カランコエの花

「カランコエの花」のネタバレあらすじと結末

ヒューマンドラマ

カランコエの花の紹介:2016年制作の短編映画。レインボー・リール東京~東京国際レズビアン&ゲイ映画祭グランプリをはじめとする様々な映画賞に輝いた。主演は話題の今田美桜。監督は『尊く厳かな死』の中川駿。高校のある1クラスにて突然「LGBT」の授業が行われた。他のクラスでは授業が無かったと知った生徒たちは、同級生の中に当事者がいるのではないかと騒然となり…。

あらすじ動画

カランコエの花の主な出演者

一ノ瀬月乃(今田美桜)、葛城沙奈(永瀬千裕)、新木裕也(笠松将)、佐伯洋太(須藤誠)、小牧桜(有佐)、梶原千里(堀春菜)、矢嶋みどり(手島実優)、小嶋花絵(山上綾加)、月乃の母(石本径代)、加藤健一(イワゴウサトシ)

カランコエの花のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- カランコエの花のあらすじ1

高校2年生の月乃は母と二人暮らし。学校では吹奏楽部に所属し、クラスでは桜、千里、みどりの4人組でいつも仲良く過ごしています。

7月4日月曜日。
母からシュシュをもらった月乃は、さほど気乗りもしないままそれで髪を結わえて登校します。母が好きなカランコエの花に似た赤いシュシュでした。部活の朝練を終えた月乃は、同じく吹奏楽に所属する同級生沙奈に声を掛けます。先週末に体調を崩した彼女を案じてのことでしたが、保健室で休養した沙奈はすぐに回復したとのこと。

クラスメイトも登校を終え、新しい1週間が始まりました。1時間目の授業は、担当教師が休んだため急遽変更に。代理で登壇したのは養護教諭の小嶋で、その授業は突然始まりました。“LGBT”についての授業だったのです。
日本では7.6%の人々が、LGBT該当者です。LGBTは異常でも病気でもないのに、差別を受けている人がいることや、人を好きになることは感情の問題で、恋に性別は関係ないことを小嶋は熱く語りました。これまでLGBTについて考えたこともなかった月乃は、帰宅してから母に意見を求めてみるのでした。

【承】- カランコエの花のあらすじ2

7月5日火曜日。
クラス一やんちゃな男子生徒の新木は、小嶋の授業が他のクラスでは行われていないと聞きつけます。早速新木は仲のいい佐伯に、このクラスにLGBT当事者がいるのではないかと焚きつけました。そんな新木たちなど月乃たちはお構いなしで、いつものようにじゃれあって過ごします。距離も近い4人に対し、「もしかしてレズなんじゃない?」と新木は面白がってからかいました。もちろん月乃たちは相手にしません。

佐伯が小嶋に憧れていることもあって、彼と新木は保健室をたまり場にしていました。自分のクラスでしか授業がなかったことを根拠に、新木は「うちのクラスにゲイやレズの気持ち悪い奴いるでしょ?」と小嶋を問い詰めます。都合が合わなかっただけだからと小嶋は回答し、当事者を探し出すと言い始めた2人を保健室から追い出しました。

【転】- カランコエの花のあらすじ3

7月6日水曜日。
担任の加藤の授業が始まる前、小嶋が教室に来ました。加藤は「このクラスにLGBTの生徒がいるから、授業をした訳ではない」と生徒を窘めます。しかし加藤が嘘をつく時に鼻を触る癖があるとほとんどの生徒は知っていて、クラスに該当者がいると確信した新木はニヤリとしました。クラスはこの話題一色となり、該当者探しを始める者、友人を怪しむ者など、異様な雰囲気が漂います。新木は同級生の古山にゲイ疑惑を持ちかけて、みんなの前で責め立てました。止める女子生徒もいれば、静観するものもいて、クラスの雰囲気は険悪に…。

部活中の月乃は、しょんぼりとしている沙奈に気付いて声をかけました。すると沙奈は泣きながら、葛藤している思いを月乃に打明けます。実は沙奈が先週末に保健室に行った際に、小嶋とLGBT当事者である生徒との会話を聞いてしまったのです。その生徒がとても悩んでいる様子だったので、力になりたかった沙奈ですが、助ける術が分からずに心を痛めていたのでした。月乃は戸惑いながらもその生徒が誰なのか聞き出すと、驚くことに仲良しの桜だったのです。

部活を終えた月乃が下校しようとした時、桜に遭遇します。月乃は動揺して、つれない態度をとってしまいました。桜を自転車の後ろに乗せた月乃は、後ろからぎゅっと抱きしめられます。月乃は困惑してあまり反応も出来ずにいると、桜は途中でバスに乗ると言い出しました。
バス停に着くと桜は神妙な面持ちで、「本当はこんな形で言いたくなかったんだけど、月ちゃんにはちゃんと理解して欲しかったから…」と言いかけて口籠りました。月乃は「何かあった?」とあえて明るく振舞いますが、結局桜は何も言わずにバスに乗り込んでしまいます。月乃と別れた桜は、バスの中で涙をこぼしました。

【結】- カランコエの花のあらすじ4

7月7日木曜日。
登校前。月乃は桜が褒めてくれたシュシュを付けるか悩みました。カランコエの花言葉が“あなたを守る”であると母から聞いた月乃は、お守り代わりにシュシュを付けて行くことにしました。

桜が登校すると教室の雰囲気が凍りついていました。黒板に大きく“小牧桜はレズビアン”と書かれていたのです。月乃と千里とみどりは、荷物はあるのに教室に姿のない桜を案じます。遅れて登校してきた佐伯は、黒板を見るなり「やばくね?」と騒ぎ出しました。一方で、新木は黒板の文字に固まったまま。ちょうど桜も教室にやって来たため、月乃は彼女を守りたい一心で「桜はレズじゃない!」と言って黒板のいたずら書きを消しました。ところが桜は、悲しそうな顔をして教室を出て行ってしまいます。「キッショイ」とはやし立てる佐伯を、いつもは一番騒ぐはずの新木が「言われた奴の気持ちを考えろよ」と怒って、彼に体当たり。きっと新木は、桜に想いを寄せていたのでしょう…。

月乃たちは桜を追いかけて「大丈夫だよ」と慰めます。すると桜は泣き出して「ごめんね。黒板に書いたの、あたしなんだ」と告白し、走り去りました。残された3人はショックで呆然とします。

7月8日金曜日。
桜は学校に来ませんでした。月乃は桜を守れなかった悔しさで涙が止まらず、お守りのはずのシュシュを外しました。

遡って7月1日金曜日。
桜は保健室にて、好きな女の子がいること、彼女が一緒にいると幸せな気持ちになるということを小嶋に打明けていました。その相手は、ちょっとドジで可愛い月乃です。「好きという気持ちを伝えなきゃいけないけど、相手が女の子だから言えない」と悩む桜に、小嶋は優しく寄り添います。その時体調を崩した沙奈が、保健室に来ました。話を続けられなくなった桜は、また話したいと小嶋に乞います。「いつでもおいで」と言われた桜は、笑顔で保健室のドアを閉めました。

みんなの感想

ライターの感想

映画として鑑賞するには、ちょっとつっこみたくなる点も多いのですが、若い世代へのLGBT啓蒙の素材、道徳の教材として最適なのではないかと思いました。LGBT当事者と周囲の人、理解ある人間、差別的な人間と様々な立場の視点から描かれているので、多くの人が登場人物の誰かに自分を重ねて鑑賞することが出来るのではないでしょうか。

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