「キネマの神様」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

【結】– キネマの神様のあらすじ4

キネマの神様のシーン4

画像引用元:YouTube / キネマの神様トレーラー映像

勇太はゴウの書いた「キネマの神様」を絶賛すると、現代風に書き換えて木戸賞というシナリオコンクールに応募すればどうかと言いました。優勝賞金は100万円だと聞いて、ゴウも心を動かされます。ゴウと勇太は現代風にアレンジしながら、新たに脚本を打ち直ししました。

年明け、2020年。

世間では新型コロナウィルスが世界で広まり始めており、連日話題になっていました。

そんなころにテラシンの映画館・テアトル銀幕にゴウがやってきます。ゴウはそこで働く妻・淑子とテラシンに雑誌『シネマ』3月号を見せました。そこには木戸賞の結果が載っており、なんとゴウと勇太の出した『キネマの神様』が大賞を獲っていたのです。

それを聞いたテラシンは大喜びし、劇場に来ている常連客の前にゴウを出すと紹介しました。観客らもゴウが木戸賞をとったと聞くと惜しみない拍手を送ります。

淑子は賞金100万円の心配をしていました。ゴウが手にしたら使ってしまうと案じる淑子に、娘の歩は「大丈夫、口座振り込みだって」と言いました。勇太が、賞金100万円はすべて借金の返済に充ててくれと言います。

歩は勇太にお礼を言いました。木戸賞をゴウに獲らせただけでなく、ゴウをひとりの人間として遇したことに対しての礼です。対照的に歩はいつも父親をバカにしていたことを反省します。

賞を獲ったことでゴウはまた、調子に乗って飲んでばかりの日々です。仲間たちと祝杯をあげて酔って帰宅するので、淑子は心配していました。

酔っぱらって帰宅したゴウをテアトル銀幕の従業員・水川が送ってくると、淑子にテラシンからの贈り物を渡します。淑子が開くとそこには、若い頃にゴウ、テラシン、淑子、園子の4人でドライブに行った際、テラシンが撮った淑子の写真でした。淑子はなつかしさに思わず涙が出ます。

気分が悪いとゴウが言い出し、救急車で運ばれます。ゴウは無理がたたって入院しました。

木戸賞の授賞式当日。式には娘の歩が壇上に出ると、父親の手紙を代読すると言います。孫の勇太が式の様子をスマホで中継し、病室に繋いでいました。手紙には長年自分に尽くしてくれた妻への思いが書かれていました。テラシンに対しても「人生の夢をかなえた成功者だ」と褒めていました。それを聞いたテラシンも淑子も感激します。

新型コロナが世界で猛威を振るい始め、緊急事態宣言が発令されます。

テアトル銀幕も営業自粛を余儀なくされ、テラシンはやる気を失っていました。ゴウは賞金の一部・70万円をカンパすると、クラウドファンディングで劇場への協力金を募るように手配します。

テラシンの劇場に映画を観に来たゴウは、桂園子がヒロインの映画『東京物語』を見ていました。その映画のスクリーンから園子が出てくると、ゴウの隣に座ったのでゴウは驚きます。園子は「ゴウちゃん、まあトシとったわねえ」と話しかけると、「ゴウちゃん、行こう。応援頼まれてるんでしょう」と手をひっぱってスクリーンのなかに誘います。

ゴウは若い姿になると、園子といっしょにスクリーンのなかに消えました。客席には、ゴウが倒れて亡くなっていました。

映画を観ながら死ねたらというゴウの願いを、キネマの神様は叶えてくれたのでしょう。

〝さようなら 志村けんさん〟の文字。

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