映画:キモチラボの解法

「キモチラボの解法」のネタバレあらすじと結末

キモチラボの解法の紹介:LDH JAPAN、国際短編映画祭ショートショートフィルムフェスティバル&アジア、作詞家小竹正人氏による音楽と映像のコラボ『CINEMA FIGHTERS』の第1弾。6編のオムニバスショートムービーの中の一作で、監督・脚本は『CUTIE HONEY TEARS』のA.T.。製作は2017年、作品原案曲はFlowerの『白雪姫』。

あらすじ動画

キモチラボの解法の主な出演者

マイスター(AKIRA)、シュン(小林喜日)、リン(駒井蓮)、アオイ(水崎綾女)

キモチラボの解法のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- キモチラボの解法のあらすじ1

近未来。技術が発達した半面、人々のコミュニケーション能力は衰え、多くの人が自身の感情をうまく表現できずにいました。そんな人々が足しげく通うのは、心の整体『キモチラボ』。無理に気持ちを抑え込んだ人々の心の奥底に潜む感情を解放させてくれるという、都会の真ん中の新しいメンタルクリニックです。
ここで働くのは、様々な感情のエキスをブレンドし、人々の心をほぐすマイスターと、彼のもとで日々鍛錬を重ねる助手の少年シュンです。天才的な能力のマイスターに、まだまだ未熟なシュンは「相手の本質を知ろうとしないといけない」と指導される毎日。しかしながらマイスターは治療の実力とは一変して、グラマーでゴージャスな女性患者のアオイがクリニックを訪れた途端、鼻の下を伸ばすような憎めないキャラクターでもあります。

【承】- キモチラボの解法のあらすじ2

ある日。“感情売ります”というクリニックの看板を見た女子高生のリンが、予約もなしに1人でやって来ます。無表情なリンの体には、所々に傷が見当たりました。未成年への処方は無理だとマイスターはリンの治療を断りますが、彼女に一目惚れをしたシュンは、自らが処方すると申し出ます。
調合した感情のエキスは、ヘッドギアを使って患者の脳波へ送られます。そうすることで瞑想している患者に隠された感情が現れるのですが、いざシュンがリンへ処方をしてみても彼女の表情が変わることはありませんでした。シュンは自分の技術の無さに肩を落とします。この時マイスターはシュンに隠れて、リンが落としたバーコードから彼女のデータをコンピューターに取り込んでいました。

【転】- キモチラボの解法のあらすじ3

その後もリンはクリニックに通います。シュンはリンにただ笑顔になって欲しいという一心で処方を続けますが、彼女は無表情のまま…。落ち込むシュンの姿を見たマイスターは、「薬で人の心は開かない。本当は人は人を欲している」と可愛い弟子を窘めます。さらにマイスターは、人の感情を確認するには相手が必要であり、欲しい感情は本人が決めるのだと処方の極意を語りました。
しかしその後もシュンは研究と実践を繰り返しますが、リンに変化が訪れることはありませんでした。

クリスマスイブ。シュンはマイスターがリンのデータを隠し持っていることを知ります。アオイに食事に誘われてマイスターがうつつを抜かしている間に、シュンはリンのデータを閲覧しました。そこでシュンは、父親が汚職事件に関わったことで、リンが壮絶ないじめを受け自殺未遂をしていた事実を知ったのです。また、現在入院中のリンが転居のために明日転院することも判明し、シュンは行動に出ました。

【結】- キモチラボの解法のあらすじ4

清掃職員のフリをしてリンの病室へ潜り込んだシュンは、もう一度だけ処方をさせてほしいと彼女に懇願します。シュンの依頼を受け入れたリンは再び感情のエキスを処方されますが、やはり効果がありません。その時シュンはマスターの教えを思い出し、思わず瞑想中のリンの手をぎゅっと握りしめました。そして「辛かったよね、我慢しちゃダメ。闘うことは悪いことじゃない」と力強く語りかけました。実はシュンにもリンと同じように、イジメを受けた経験があったのです。そしてシュンは、リンに好きだと伝えました。
ところが…。シュンはリンに元気になって欲しいと願っているのに対し、彼女が解放した感情は、涙を流すことだったのです。戸惑っているシュンのもとに、マイスターとアオイが現れました。なんと2人はグルだったのです。アオイはマイスターがかつてお世話になった教授の娘で、自身の病院の入院患者であるリンの心を開いてほしいとマイスターに依頼していたのでした。リンにはシュンの必死な心が必要だと見込んだマイスターがこの計画を企てたのです。

それから数日経ちましたが、リンが笑わなかったことで、シュンは自分の見立てが間違えていたとしょげ込んでいました。そんなシュンにマイスターが、「彼女は痛みを共有する人が欲しかった。笑顔は涙の先にあった。お前は間違えたが、失敗ではない。これから分かる」と優しく諭しました。でもこの街にもうリンはいないと嘆くシュンの視界に、笑顔を取り戻しクリニックの方へ向かってくるリンの姿が飛び込んできます。転居するというのもまたマイスターの作戦で、嘘でした。リンの笑顔に応えるように満面の笑みを浮かべて彼女を迎えに行くシュンの姿を、目を細めたマイスターがクリニックの窓から眺めていました。

みんなの感想

ライターの感想

シリーズ6作の中で最後に鑑賞しました。全体的にシリアスな内容ばかりだったので、コミカルな今作で少し気持ちが軽くなりました。
テンポがよく明るい展開の一方で、あと10年もすれば、劇中のようなシステムが本当に行われていそうな気がして恐怖も感じました。それでも最後の最後に人を救うのは、機械でも技術でもなく、人間なのでしょう。

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