「クライマーズ・ハイ」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(3件)

【承】– クライマーズ・ハイのあらすじ2

クライマーズ・ハイのシーン2

画像引用元:YouTube / クライマーズ・ハイトレーラー映像

クライマーズ・ハイ。

それは登山者が興奮状態が極限まで達し、恐怖が麻痺してしまう状態を刺す。

まさに北関東新聞と墜落現場ふもとがまさにその様な状態だった。

携帯電話などない時代。夜を徹して、記者が山へ登り降りて来て電話で状況を伝えて行った。必死で、現場写真も記録に残した。

夜が開け、御巣鷹山に墜落した事を目視で確認。一気に警察、自衛隊、マスコミが山を登っていく。高度な情報合戦が熱を帯びていく。

佐山は焦りを感じていた、情報は確かに伝えているのに朝刊に全然反映すらされていない。

泥だらけの汗だくで佐山は急いで社へ戻って、悠木に現場の過酷さと凄惨さを怒りにまかせぶちまけた。

その頃、販売部の安西耿一郎は、友人でもある悠木と登山をするため、日航機事故の仕事を、一気に密に詰め込みすぎて、文字通り息を詰まらせていた。

安西は無理がたたり、脳梗塞を起こし帰らぬ人となってしまった。だが悲しみに暮れる暇などは与えてくれず、悠木は安西を失った空虚感を抱えたまま、総括デスクとして重要な決断や、部下への指示をこなしていった。

亡くなった身元も少しずつ判明していき、記者達は幼い子供や家族連れが多く居た事に言葉を失い、涙を流した。

悠木自身も、ある記事を見つけた。

それは、一人の消防団の手記であった。

彼は、呆然と墜落現場に立っている。

腕には幼い少女が抱えられていた。だが少女の腕はもげて、なくなっている。既に少女には息がなく、何故こんなことになってしまったのか分からず、周りは性別も男女も分からぬ遺体がちぎれて、斜面に散らばっている。こんな地獄絵図で自分は何ができるんだろうかと綴られていた。

悠木にも海外に離れて住む幼い息子がいた。時折、飛行機に乗る事もあったため、今回の事故の被害にあった子供達を知り、涙が堪えきれなかった。

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