映画:クレアのカメラ

「クレアのカメラ」のネタバレあらすじと結末

ヒューマンドラマ

クレアのカメラの紹介:2017年の韓国映画。2016年のカンヌ国際映画祭期間中、映画祭に出席するために現地に滞在していたイザベル・ユペールとキム・ミニをキャストに迎えて撮影した中編作品。監督は独創的なスタイルが特徴のホン・サンス。突然会社を解雇された女性と、カンヌを訪れていたフランス人女性との交流をホン・サンスらしい会話劇で綴る。

あらすじ動画

クレアのカメラの主な出演者

マニ(キム・ミニ)、クレア(イザベル・ユペール)、ナム(チャン・ミヒ)、ソ監督(チョン・ジニョン)

クレアのカメラのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- クレアのカメラのあらすじ1

韓国の映画会社に勤めるマニは、非常に有能で入社5年目ながら室長のポストを任されています。その真面目な仕事ぶりは、“会社の宝”と称されるほどで、上司や後輩から強い信頼を得ていました。

カンヌ国際映画祭での業務のため、フランス・カンヌの臨時事務所にマニが出張中のこと。作業中だったマニは、女社長のナムから「コーヒーを飲みに行こう」と誘われ、何ともなしに応じました。ところが連れられて行ったカフェでマニは、唐突に「あなたは正直者ではない」とナムから苦言を呈されます。戸惑うマニに対しナムは理由も告げず、一度疑った人とは仕事が出来ないと言って、今日この場での解雇を言い渡しました。理由に心当たりがないマニは、この通告に納得が出来ずにいるものの、立場上受け入れざるを得ませんでした。

【承】- クレアのカメラのあらすじ2

マニと仕事を共にしていた映画監督のソは、彼女が突然退職したことに責任を感じたようで、ぶつぶつとナムの前で嘆いていました。一方滞在していたアパートを追い出されたマニでしたが、安い航空券だったために帰国便を変えることができず、あてもないままカンヌの街をさまよいました。

ぼんやりとカフェで休んでいたソ監督は、隣の席にいたクレアという女性に声を掛けられます。パリからやって来たフランス人の音楽教師のクレアとソ監督は、初対面ながらフランス語の詩の朗読などで盛り上がりました。意気投合した2人は、ナムも交えて食事をすることに。
趣味でインスタントカメラを持ち歩いているクレアは、”自分が撮影した被写体は別人になる”という独特な感性を持っていました。クレア曰く、たった今撮影したソ監督は、もう別人だと言うのです。
今朝クレアが撮った写真を見せてもらっていたソ監督とナムは、マニの写真があることに気付き、思わず動揺します。普段は化粧っけの無いマニが、フルメイク姿だったことにナムは疑問を感じました。一方のクレアは、今朝ホテルで見かけて写真を撮らせてもらったマニが、ナムの会社の社員だったと聞き、この奇遇に目を丸くします。

【転】- クレアのカメラのあらすじ3

1人で店を出たクレアは海岸にいるマニを見かけ、ソ監督とナムのことは知らないふりをして、再び声を掛けます。これまた気が合った2人は話が弾みます。韓国料理が食べたいというクレアの希望を叶えるため、マニは昨日まで滞在していたアパートで料理をふるまって貰えるはずだと案内することにしました。

その頃、店に残されたソ監督とナム。現実から逃げるようにソ監督は泥酔し、呆れたナムが忠告していました。ナムは畳みかけるように、マニのことについてソ監督を問い詰めます。どうやらソ監督は、マニに“手を出した”らしいのです。実はソ監督の恋人であるナムは、彼が自分より若いマニと関係を持ったことが許せずに、マニを解雇したのでした。一方のソ監督は酒の力を借りて、ナムに切り出します。仕事のパートナーとしては良好だけど、恋人関係は終わりにしたいと…。ショックを隠し切れないナムでしたが、彼の意見を尊重することにしました。

マニとクレアはアパートに移動します。今度はマニがクレアの写真を見せてもらい、ソ監督が写っているものを発見して驚きました。ソ監督に恋しているという女性も一緒だったとクレアから聞いたマニは、それがナムだと確信し、解雇された理由を察しました。理不尽な解雇に、マニは空しさを隠し切れません。

【結】- クレアのカメラのあらすじ4

やるせなくて街でタバコを吸っていたマニは、偶然ソ監督と遭遇します。マニがホットパンツで脚を露にし、アイメイクも濃いなど、派手なプライベート姿が気になったソ監督は、「男の目を引きたいんだろ」と嫉妬し、激しく彼女を非難します。もう自分の立場を気にする必要もなくなったマニは、激高するソ監督につれない素振りを見せました。しかしマニはソ監督の言動が悔しくて、隠れて涙します。

その夜、マニは解雇を告げられたカフェにクレアを連れて行きました。マニの頭の中で、あの時言われた辛辣な言葉がよぎります。数日前と同じ席に座ったマニの向かいには、自分の話に耳を傾けてくれるクレアの姿が今夜はありました。
マニが滞在している安宿にクレアを招きます。マニは苛立ちをぶつけるように、布を細かく切りました。少し気分が落ち着いてきたマニは、改めてクレアの内情について尋ねます。するとクレアは、高校で音楽を教えていること、数か月前にパートナーが亡くなったという切ない事実を聞かせてくれました。後追い自殺も考えたクレアでしたが、自分の心の中で彼が今も生きていて、「誰かを愛せた自分はとても幸せ者」と胸のうちを語るのでした。
クレアとの会話中、ナムから連絡があったマニは、慌てて彼女に会いに行きます。贖罪の気持ちなのかナムはずっと、マニを気遣う言葉をかけました。

映画祭最終日。カンヌの臨時事務所には今までと同じように、手慣れた様子で荷物の片付けをするマニの姿がありました。

みんなの感想

ライターの感想

劇中の監督は、ホン・サンス監督自身なのか?(苦笑)、何かと私情を挟んだ作品ではないかと、つい色眼鏡で見てしまいました。ダメだなと思いつつも…。
僅かな時間で制作したとのことですが、ホン・サンス独独の会話劇と、カンヌの美しい風景、そしてイザベル・ユペールの存在感にかかれば、映画が完成してしまうんだなぁとしみじみと感じました。

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