映画:グッバイ、レーニン!

「グッバイ、レーニン!」のネタバレあらすじと結末

グッバイ、レーニン!の紹介:2003年公開のドイツ映画。東西ドイツ統一後の主人公一家に起きた悲喜劇を描いた作品。本作はドイツで大ヒットし、歴代興行記録を更新した。日本公開は2004年。

あらすじ動画

グッバイ、レーニン!の主な出演者

アレクサンダー・ケルナー【通称:アレックス】(ダニエル・ブリュール)、クリスティアーネ・ケルナー(カトリーン・ザース)、ララ(チュルパン・ハマートヴァ)、アリアネ・ケルナー(マリア・シモン)、デニス・ドマシュケ(フロリアン・ルーカス)、ライナー(アレクサンダー・ベイヤー)、ローベルト・ケルナー(ブルクハルト・クラウスナー)、ジークムント・イェーン(シュテファン・ヴァルツ)

グッバイ、レーニン!のネタバレあらすじ

【起】- グッバイ、レーニン!のあらすじ1

東西統一間近の東ドイツに住む少年・アレクサンダー(以下:アレックス)は、母親のクリスティアーネ、姉のアリアネの3人で暮らしています。
父親のローベルトは、別の女性を追いかけて西ドイツに亡命してしまいます。ショックで失語症になってしまったクリスティアーネを、アレックスは根気強く励まします。アレックスは飛行士に憧れており、そのことをよく母親に語りかけていました。
その甲斐あって、クリスティアーネは精神を回復させました。しかし、それ以来彼女は狂信的な社会主義者になってしまいます。

10年後、クリスティアーネは表彰されるほど社会主義に傾倒していました。大学を中退したアリアネは、シングルマザーになっていました。
ある晩、アレックスは反社会主義運動のデモを見かけて、クリスティアーネに内緒で参加します。そこへ警察が現れ、アレックスは逮捕されてしまいます。そんな息子の姿を偶然目撃したクリスティアーネは、心臓発作を起こして倒れてしまいます。
クリスティアーネは昏睡状態に陥ります。アレックスは熱心に母親の元へ行って話しかけますが、目を覚ますことはありません。
クリスティアーネの看護を担当していたのは、デモのときに出会ったララという看護師でした。2人は瞬く間に恋に落ち、交際を始めることになります。

クリスティアーネが昏睡状態となって、8カ月が経過しました。その間に彼女が傾倒していた社会主義は解体し、ベルリンの壁が崩壊します。
旧体制は街からあっという間に消え去り、巷ではコカ・コーラの看板やハンバーガーショップが立ち並び、エロビデオなども出回るようになりました。アレックスは西ドイツの衛星放送サービスの会社で、セールスと工事のアルバイトに就きます。そして、ララと一緒に若者が集うパーティーに繰り出し、変態的なロック音楽を聴きながらマリファナを吸います。
一方、アリアネはバーガーキングに勤めて、マネージャーのライナーと付き合い始めます。

【承】- グッバイ、レーニン!のあらすじ2

ある日、アレックスとララが病室でイチャイチャしていると、クリスティアーネが目を覚まします。すぐさま医師が駆け付けて、もう一度心臓麻痺を起こしてしまうと命が危ないと宣告します。
医師は入院を勧めますが、アレックスは社会主義が解体したことが耳に入ってしまうことを危惧します。クリスティアーネにショックを与えてしまわないように、アレックスは家に連れて帰ることを決意します。

ベルリンの壁の崩壊という事実を隠すために、アレックスはライナーの影響で西ドイツ化してしまった内装を、全て元通りにします。
クリスティアーネにピクルスの瓶詰が食べたいと言われたアレックスは、スーパーマーケットに買いに行きますが、東ドイツ時代の食品は出回っていませんでした。そこでゴミの中からピクルスの瓶を探し出して、熱消毒をして中身を入れ替えます。
また、服装も以前のようにきちんとしたり、クリスティアーネの誕生日には、馴染みの人々に事情を話して集まってもらいます。かつてクリスティアーネの生徒だった子どもたちには、お金を渡して東ドイツの歌をうたってもらうのでした。
しかし、アレックスがつく数々の嘘に、ララやアリアネ、ライナーは乗り気ではありませんでした。

ある日、クリスティアーネはテレビが観たいと言います。ニュースで全て知られてしまうことを恐れたアレックスは、自主製作映画を作っている仕事仲間のデニスと一緒に、偽のニュース番組を作ります。
どうにか隠し通せますが、ララやアリアネは次第に苛立ちを覚えるようになります。アレックスに本当のことを話すべきだと忠告しますが、彼は耳を傾けようとしません。
またあるときは、コカ・コーラのペナントが家の向かいのビルに立ち、クリスティアーネが見てしまいます。すかさずアレックスは、東ドイツ領に進出したコカ・コーラは、実は東ドイツが作ったもので、これまで西ドイツに奪われていたというニュースをでっち上げるのでした。

【転】- グッバイ、レーニン!のあらすじ3

仕事をしながら毎日クリスティアーネの看病をしているアレックスは、ある日疲れて眠ってしまいます。順調に回復してきたクリスティアーネは、息子の目を盗んで部屋を抜け出し、外の世界に出てしまうのです。
そこで彼女は、自分が知っている東ドイツとはかけ離れた、資本主義的な自由な街並みを目にします。奇抜なファッションに身を包む若者や、自由なデザインの車、極めつけは社会主義の象徴であるレーニンの銅像が、ヘリコプターに吊るされた状態で目の前を通り過ぎていったのです。
何が起こっているのか理解できないまま、クリスティアーネは表通りまで歩いていきます。そして、ようやくいなくなった母親を見つけたアレックスとアリアネは、慌てて家に連れて帰るのでした。
再びアレックスはデニスと一緒に、辻褄合わせのニュースを作成します。西ドイツの難民を受け入れることになり、街に溢れかえっている物は西ドイツから持ち込まれたのだと説得します。
ニュースを信じきったクリスティアーネは、森にある小屋を提供して、西ドイツ難民を受け入れたいと提案します。アレックスもその要求に答えてしまいます。

そして、家族全員でかつて住んでいた森の小屋に行きます。懐かしい思い出を語り合い、感傷に浸ったクリスティアーネは、ある事実を話し始めます。
実は父親のローベルトは、女性のために西ドイツへ亡命したのではありませんでした。本当は家族全員で亡命するはずで、社会主義に反発していたローベルトが先に行ったのです。ローベルトは何通も手紙を書き、家族が来ることをずっと待っていました。
ところが、子どもを連れて亡命することのリスクを恐れたクリスティアーネは、東ドイツに留まる道を選んだのです。そして、ローベルトについていかなかったことを、今でも後悔していると心境を明かします。

【結】- グッバイ、レーニン!のあらすじ4

その後、クリスティアーネの容態が急変します。危篤状態に陥り、アリアネは家の中からローベルトの手紙を見つけ出します。
アレックスはその住所を元に、西ドイツに住むローベルトに会いに行きます。ローベルトは家庭を持っており、裕福な暮らしをしていました。アレックスは父親に事情を説明して、クリスティアーネに会ってほしいと頼みます。そして、彼女がベルリンの壁の崩壊という事実を知らないことを伝えて、口裏を合わせてもらいます。
ところが、クリスティアーネが夫と再会する直前に、ララが本当のことを話してしまっていました。クリスティアーネは10年ぶりにローベルトと再会を果たします。

そして、母親が事実を知ったことに気付いていないアレックスは、またもや嘘のニュースを作ります。それは、東ドイツが経済的に困難な状況となり、西ドイツに国境を開けているという筋書きでした。ベルリンの壁の崩壊は西ドイツの人々の仕業で、ドイツは社会主義によって統一されたのだと、生き生きと伝えます。
クリスティアーネは東ドイツが崩壊したことを知りながら、息子のために内に秘めて、素晴らしいと微笑むのでした。

数日後、クリスティアーネは亡くなります。
アレックスは幼い頃ローベルトと一緒に作ったロケットのおもちゃに、クリスティアーネの遺灰を詰めます。そして、空に飛ばして遺灰を空に撒きます(東ドイツと西ドイツ両方で禁止されている行為です)。
アレックスが自ら創り上げた理想的なドイツの姿と、愛する母親との想い出に浸る場面で、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

母親が昏睡状態から目覚めたら、国家の一大事が起こっていたという、ありえない設定なのですが、テンポよく進んでいくので違和感はありませんでした。ベルリンの壁が崩壊する前後の、東ドイツの人々の暮らしや思想などが描かれているので、ドイツという国を知るきっかけにもなります。世界が大きく変化する様子を、アレックスと同じ視点から驚いたり、感動できたりします。個人的に本作の最大の見所は、アレックスの母親への献身的な愛だと思いました。世界中から孝行息子と称賛されそうなアレックスが挑戦する数々の辻褄合わせは、繊細かつウィットに富んでおり、微笑ましくもありました。ラストも悲しみを誘うのではなく、爽やかに迎えられたところに好感を持ちました。

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