「グラン・トリノ」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(4件)

ヒューマンドラマ

映画「グラン・トリノ」の感想

ライターの感想

クリント・イーストウッドが監督・主演務めた2008年の作品で、イーストウッドのファンだけでなく、多くの映画ファンから高い評価を受けています。イーストウッドが自ら演じた頑固親父っぷりが素晴らしく、そんな父親を施設に入れようとする息子夫婦に激怒するシーンなどは、頑固ながらも微笑ましい人物だという印象を受けます。そんな頑固親父が、自分の犯した罪をあがなうかのようにチンピラグループの家に向かうシーンは悲壮感を感じ、自分のこれまでの人生そのものにケリをつける姿に感動を覚えます。暴力の連鎖が生む悲劇を描いた映画としても、語り継がれる名作になっていると思います。
  • アミヨシコさんの感想

    モン族の少年と朝鮮戦争の帰還兵と、古き良き時代のアメ車にまつわる話。偏屈ジジイが移民の家族と交流を深めるハートフルな話というわけではなく、路線でいうとシリアス系なのだけど、息抜きのようにコミカルな場面もあり、すごくバランスのいい構成。現代アメリカを象徴するメタファーが散りばめられており、老いたものが若く新しいものへ「継承する」要素もあって、往年のスターが無名のアジア系若者と一緒になって演じた意味合いも感じた。暗い部分と対峙するための暴力ではない「何か絶対的な力」を必要としたとき、その根底には「宗教」があるんだろうなあ。犬のように唸る主人公、クリント・イーストウッド当時78歳はまだまだ現役で、悪ガキを拳でブン殴り、ショットガンを構え、女の子には色目を使うというプレイボーイぶりを発揮していてしびれる。

  • doug.kさんの感想

    。人種差別主義の主人公がアジア系の隣人と当初は距離を置きつつも、だんだんと親しくなっていきます。隣人一家はいたって真面目な生活を営むが、同アジア人ギャングのグループがつきまとい、真っ当な人生が見えてこない理不尽な状況を解決するために主人公がとった行動は、切なく苦しいが希望につながる、まさにイーストウッドの映画です。

  • たかみねなおさんの感想

    きわめてイーストウッドらしい作品だと思う。抜群の後味の悪さというか、世の不条理さをさらりと描いている所がイーストウッド作品らしいなと感じる。けっして心地のいい終わり方ではないけれど、そこには間違いなく正義と人を思う心が描かれていて奥深いだけでなく、人が何を理念として何を悪とし生きていくのかという哲学的なテーマも含まれているのだから、イーストウッドはやっぱり凄いなと思わざるを得ない。なんとも切ないラストなのだけれど、私たちが暮らす現実というのはかくいう物語のように明るく綺麗なものではない。選択ひとつで冷酷にもなるし、またその逆に輝きを増す。曇天の下にいるような気分にさせてくれる作品も、たまにはあってもいいだろう。

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