「サウルの息子」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(2件)

ヒューマンドラマ

1944年10月、アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所。”ゾンダーコマンド”と呼ばれるユダヤ人でありながら、命と少々の食べ物を優遇されるという役割でユダヤ人をガス室に誘導したり、遺体を火葬したりする汚れ役をしていた男達の話。ある日、サウルというゾンダーコマンドの男が自分の息子らしき遺体を見つけ、まだ息があるようなので「ユダヤ教」の教えのように司祭に祈りを捧げ埋葬したいと願いこっそり持ち出すが…2015年公開作品。ハンガリー映画

あらすじ動画

サウルの息子の主な出演者

サウル – ルーリグ・ゲーザ アブラハム – モルナール・レヴェンテ ビーダーマン – ユルス・レチン ファイゲンバウム – マルシン・ツァーニク 顎鬚の男 – トッド・シャルモン ニスリ医師 – ジョテール・シャーンドル

サウルの息子のネタバレあらすじ

【起】– サウルの息子のあらすじ1

サウルの息子のシーン1

画像引用元:YouTube / サウルの息子トレーラー映像

1944年10月、ドイツ、アウシュビッツ・ビルケナウ強制収容所。ユダヤ人を虐殺する「ガス室」で黙々と働く表情がない男が映し出される、彼はサウル。

ユダヤ人を殺すために汚れ仕事を請け負う「ゾンダーコマンド」と呼ばれる部隊の一人だった。サウル自身も強制的に連れてこられた囚人の一人であったが、命を助けるという約束と少々の食料を糧にドイツ人将校から提案され、彼は了承した。

彼と同じようにゾンダーコマンドに勤しむ男達が周りにぼんやりと映し出される。

そう、ここはサウル目線で映画が進んでいく、そこのことをまずご説明させていただきたい。

色がない世界で今日も長い貨物列車がアウシュビッツへ着いた。中には老若男女のユダヤ人が詰め込まれている。彼らはここで何があるのか分かっていない、サウルは「命の選別」をされガス室で殺される人々を冷たく誘導する。

「シャワーを浴びるのだ」と嘘をついて。誘導されるユダヤ人達が訝しげに彼を見つめていく、まるで「それは嘘なんだろう?」と言いたげに。

洋服を脱がせ、ガス室に詰め込み扉を閉めるとナチス将校が殺虫剤を入れるスイッチを押し、長い時間を掛けユダヤ人達が殺されます、中からは悲鳴や苦しみのあまり壁を爪でひっかく音が聞こえるがサウルは感情をまるで表さず淡々と仕事を進めていった。

すっかりガス室は静かになり、再び扉を開けると先にはぼんやりとした肉体達が折り重なっている、彼の目線からははっきりとは見えずなんとなく「そこ」にあるものだった。

それらは「部品」と呼ばれ、飛び散った血や糞尿を処理し金目になりそうな歯や時計などをとりあげナチス軍に提出する仕事もゾンダーコマンドの仕事。

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