映画:シンデレラマン

「シンデレラマン」のネタバレあらすじと結末

シンデレラマンの紹介:2005年製作のアメリカのスポーツドラマ。「ビューティフル・マインド」で監督&主演を務めたロン・ハワードとラッセル・クロウが再びタッグを組んだ作品で、実在のボクサー、ジム・ブラドックの挫折と復活を描いていく。主人公のマネージャーを演じたポール・ジアマッティの演技は高く評価され、第12回全米映画俳優組合賞では助演男優賞を獲得した。

あらすじ動画

シンデレラマンの主な出演者

ジム・ブラドック(ラッセル・クロウ)、メイ・ブラドック(レネー・ゼルウィガー)、ジョー・グールド(ポール・ジアマッティ)、マックス・ベア(クレイグ・ビアーコ)、ジミー・ジョンストン(ブルース・マッギル)

シンデレラマンのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- シンデレラマンのあらすじ1

物語の舞台は1928年のアメリカ、ニューヨーク。ボクサーのジム・ブラドックは連戦連勝を重ね、ニューヨークの観衆をおおいに沸かせていまいた。妻メイと幼い子どもたちはそんなジムを誇りに思い、ジムは満たされた幸せな毎日を送っていました。

しかし、世界恐慌がそんなジムたちの生活を一変させてしまいます。世界恐慌から四年目を迎えた1933年、ジムは住んでいた屋敷を引き払い、ボロアパートで慎ましい生活を送っていました。日々の生活費の支払いにも困難をきたし、ジムは借金を重ねていました。ジムは日雇いの仕事をしながらボクサーとして活動を続けていましたが、年齢的にもピークが過ぎ、負けてばかりいました。それでも、ジムは賞金を得て家族を楽にしようと試合に出場し続けました。

そんなある日、ジムは手の骨折を抱えたまま試合に強行出場します。そんなジムのために、マネージャーのジョーは規定違反を知りながらジムの骨折した手にテープを厚く巻きつけました。その後の試合は散々な結果となりました。ジムは試合中に骨折が悪化し情けない戦いを見せ、その様子を見かねた審判が試合を無効試合にしてしまいました。ジムには金が支払われず、そのうえプロモーターのジョンストンからライセンスを剥奪されてしまいました。

その翌日からもジムは骨折を抱えながら日雇いの波止場での肉体労働に励みました。ジムがここまで懸命に金を稼ごうとするのには、長男ジェイと交わした約束がありました。数日前、長男のジェイが肉屋からサラミを盗み、ジェイが盗んだ理由を尋ねたときのことでした。このまま生活が困窮すれば、よその家に引き取られることとなってしまう、とジェイは家族の離散を恐れていたことを明かしました。このとき、ジムはジェイを抱きしめ、決して子どもたちを他の家に行かせないと約束したのです。ところが、季節が冬になると、光熱費が払えないジムの家は寒さにさらされ、子どもたちの体調は悪化してしまいます。メイはそんな状況を見かねて、ジムに黙って子どもたちを実家に預けてしまいました。

【承】- シンデレラマンのあらすじ2

家に帰り子どもたちがいないことを知ったジムはすぐに行動に出ました。緊急救済局でわずかな金を得ると、ジムはその後マンハッタンへ行き、ボクシング界のプロモーターの集まりに顔を出しました。ジムは恥を覚悟で子どもたちを取り戻すために援助して欲しいと懇願しました。ジムの困窮した状況を察したプロモーターたちは次々とジムの帽子に金を入れました。援助した人々の中には、かつて一緒に仕事をしたジョーやジョンストンの姿もありました。ジムはこのお金ですぐ生活費を支払い、子どもたちを呼び戻しました。

その後もジムは日雇いの仕事を続け、家族のために働きずくめの毎日を送りました。そんなある日のことでした。突然ジョーがジムを訪ね、試合に出て欲しいと頼みこんできました。急遽出場できなくなった選手に代わり、一回限りの試合復帰をして欲しいというのです。ジムは賞金が250ドルと知ると、ジョーを抱きしめ深い感謝を伝えました。

相手のボクサーはヘビー級2位のグリフィン、誰もがジムの敗北を予想しました。しかし、ジムは試合で全盛期を彷彿とさせるような動きを見せ、3RでグリフィンをKOし、見事な勝利を収めます。この番狂わせに観客は興奮し、ジムは再び注目の的となりました。

この試合を受けて、ジョーはジムに本格復帰の話を持ち出しました。ジョーはジムにトレーニング料を渡し、ジムも復帰に乗り気になっていました。日雇い仕事仲間のマイクもジムの復帰を喜びました。マイクはこの恐慌でやけを起こしていましたが、貧しさから這い上がろうとするジムの姿に勇気をもらっていたのです。

しかし、ジムの体を心配するメイはこの復帰話に反対していました。メイはジョーの自宅を訪ね、ジムを金儲けの道具にさせないとジョーを批判しました。ところが、いざジョーの家に通されると、家の中にはほとんど物がなく、ジョーもまた質素な生活を送っていることにメイは気づきました。ジョーはジムの復帰のために財産を売り払い、資金を工面していたのです。ジョーの覚悟を知ったメイはそれ以上反対することはできませんでした。

【転】- シンデレラマンのあらすじ3

その後、ジムはルイス戦、ラスキー戦と自分より年の若い選手を相手に連勝を収めました。苦戦を強いられることもありましたが、そんなときは子どもたちのことを思い出して奮起し、ジムは戦況を逆転させていきました。

こうしてジムは勝ち上がり、マックス・ベアとヘビー級世界王座をかけた試合に臨むこととなりました。ベアとの試合が近づく中、ある悲劇がニューヨークで起きました。大勢のホームレスが小屋を建てて暮らしていたセントラル・パークで暴動が起き、多数の死傷者が出たのです。この騒動により、マイクも帰らぬ人となってしまいます。ジムは友人の死に心を痛めながらも、試合に向け調整を進めました。

ところが、そんなある日、ジムはジョンストンから試合中止を勧められました。これまでベアはリング上で二人のボクサーを死に追いやっており、ジムの命を心配しての警告でした。ジム自身もベアの試合を見たことがあり、ベアの危険なプレーを目の当たりにしていました。しかし、それでもジムは試合に出場するつもりでいました。家族のため、そして貧しさゆえに死んだマイクのため、ジムはこの危険極まりない試合を乗り越えようと考えたのです。

その後、ジム、メイはジョー夫婦とともに晩餐会に出席しました。すると、そこにベアが現れました。ベアはジムに試合を棄権するよう勧め、ジムを侮辱してきました。ジムは終始笑顔で対応しますが、ジョーは激怒してベアに反論しました。しかし、誰よりもベアに怒っていたのはメイでした。メイは怒りに耐えきれずベアにグラスの酒をかけ、その場を去って行きました。ジムは「すごい女だろ?」と言って酒に濡れたベアに笑いかけるのでした。

【結】- シンデレラマンのあらすじ4

メイは今までにないほどジムの命の心配をしますが、ジムはそんなメイの気持ちを承知した上で試合に出かけて行きました。試合当日、多くの人々がジムを応援し、教会ではジムの無事を祈るために大勢の市民が集まっていました。

そして、ついに試合のゴングが鳴りました。ベアは序盤からジムのボディを狙って激しいパンチを連打しました。しかし、ジムはひるむ様子を見せず、反撃を見せます。どこまでも食らいついてくるジムに苛立つあまり、ベアが違反行為を犯してしまう場面も増えてきました。ジムはひどい怪我を追いながらも終盤にかけてベアに猛反撃を仕掛けました。迎えた最終ラウンド、ジムはベアから猛烈なパンチを食らってしまいます。しかし、ジムはそこで倒れず、ベアに反撃に出ました。

両者倒れることなく試合は終了、勝敗の行方は審判団に委ねられました。長い審議の末、読み上げられたのはジム・ブラドックの名前でした。審判団全員一致での勝利でした。観客は沸き立ち、ジムは大勢の記者に囲まれながら勝利を喜びました。

それから2年後、ジムは防衛戦でルイスと対戦し、敗北を喫しました。試合後、ルイスはジムを「誰よりも勇敢な男だ」と賞賛したといいます。その後、ジムは第二次世界大戦に従軍、戦後は恐慌時代に働いた波止場の重機を所有し、作業に従事しました。60年代初頭にはニューヨークのヴェラザノ橋の建設に協力します。ジムはベア戦の賞金で故郷ニュージャージーに家を買い、子どもを育て生涯そこで暮らしました。ベア戦を終えて家に帰ったジムがメイと見つめ合う姿を映して、映画は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

恐慌による困窮した人々の生活が丁寧に描かれており、こうした中でも家族を守るという意志を貫いた主人公の姿にしみじみ感動させられました。どこまでも耐え抜こうとする主人公の姿は痛々しくもありましたが、その代わりマネージャーのジョーがリング外で暴れてくれたおかげで、作品全体の雰囲気に過度な重々しさがなくなったと思います。細かな時代描写、感動的なストーリー展開、俳優たちの熱演が揃った魅力的な作品でした。

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