映画:シービスケット

「シービスケット」のネタバレあらすじと結末

シービスケットの紹介:2003年制作のアメリカ映画。監督・脚本は「オーシャンズ8」などで知られるゲイリー・ロス。主演はトビー・マグワイア。ローラ・ヒレンブランドの同名小説を基に、伝説の競走馬シービスケットと男たちの物語を描く。日本公開は2004年。

あらすじ動画

シービスケットの主な出演者

ジョニー・“レッド”・ポラード(トビー・マグワイア)、チャールズ・スチュワート・ハワード(ジェフ・ブリッジス)、トム・スミス(クリス・クーパー)、マーセラ・ハワード(エリザベス・バンクス)、ジョージ・"アイスマン"・ウルフ(ゲイリー・スティーヴンス)、“ティックトック”マクグローリン(ウィリアム・H・メイシー)、サム(カール・M・クレイグ)、サミュエル・D・リドル(エディー・ジョーンズ)

シービスケットのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- シービスケットのあらすじ1

1910年、自転車の修理工をしていたチャールズ・スチュワート・ハワードは、サンフランシスコで自分の店を持ちます。
しかし、自動車が大量生産されるようになり、自転車の需要が減少して客は一人も来ませんでした。
あるとき故障した自動車の修理を頼まれたハワードは、車の構造を理解し、改良を加えて持ち主に返しました。

自身の才能を見出したハワードは、その後自動車店に転身し、数年後にはサンフランシスコで最も成功した自動車ディーラーへと変貌しました。
15年後には大企業の社長となり、厩舎を備えた広大な土地と家を購入します。息子も産まれ、彼の人生はまさしく順風満帆でした。

カナダのアルバータ州。ジョニー・ポラードは、両親と4人の兄弟に囲まれて、裕福な暮らしをしていました。
ジョニーは両親から詩的と称されるほど乗馬が得意で、自分の馬を獲得するために、日々その才能を磨いていました。

ところが1929年10月、ニューヨークの株価が大暴落します。多くのアメリカ国民が家を失い、貧困に喘ぎました。
ポラード家も無一文となり、両親はジョニーの乗馬の才能に賭けて、馬主のブロジェットに息子を預けることを決断します。
ジョニーはその赤毛から“レッド”と呼ばれるようになり、競走馬を育てる厩舎で下働きをすることになりました。

6年後。21歳になったジョニー(以下、レッドと表記)は、草競馬のジョッキーとして出場していました。
そこは反則技が日常茶飯事の過酷な世界で、レースに敗北したレッドは、いつものように雇い主に叱られます。
レースの賞金だけでは食べていけないレッドは、仕方なくアマチュアボクシングの試合で小遣いを稼いでいました。しかし、試合も負け続きで、生傷が絶えませんでした。

その頃ハワードは、15歳になったフランキーを自動車事故で亡くします。
最愛の息子を失ったハワードは、所有していたレースカーなどを全てガレージにしまいこんでしまいます。

【承】- シービスケットのあらすじ2

1933年、メキシコのティファナ。フランキーを亡くしたことがきっかけで、ハワードは妻と離婚します。
気晴らしのため競馬の観戦にやってきたハワードは、そこで親子ほど歳の離れた美しい女性マーセラ・サバラに出会い、電撃結婚します。
マーセラは乗馬愛好家で、ハワードも競馬の世界にのめり込んでいきます。

ある夜、ハワードは森で一人暮らしをするカウボーイのトム・スミスと出会います。彼は自動車産業が発展したことで居場所を失い、馬の調教師をしながら生活していました。
スミスは骨折した競争馬の面倒を見ており、「ケガをしたからといって殺すことはない」と漏らします。その言葉に感銘を覚えたハワードは、スミスを馬の調教師として雇うことにしました。

3カ月後。ニューヨークのサラトガ競馬場で、スミスはシービスケットというケガをした小柄な馬と出会い、高い潜在能力を見出します。
元々シービスケットは名馬の血統でしたが、小柄であることを理由に厩舎から見捨てられていました。穏やかな性格をしていたシービスケットは、一日の大半を寝て過ごし、ほかの馬の2倍近くのエサを平らげていました。
調教師に根性を叩き直されたシービスケットは、3歳になる頃には週に2回も競馬場で走らされることになります。
こうしてシービスケットはすっかり気の荒い馬となり、安価な値段で売りに出されてしまったのです。

シービスケットはほかの調教師からさじを投げられていましたが、スミスはハワードに購入するよう勧めます。
こうして買い取られたシービスケットでしたが、中々相性のいいジョッキーを見つけられずにいました。
ある日スミスは、競馬場で暴れ馬のようにケンカをしていたレッドを見かけます。似たもの同士と判断したスミスは、レッドをジョッキーとしてスカウトしました。
案の定、レッドとシービスケットはすぐに打ち解けたのでした。
そして、ハワードの屋敷に暮らすことになったレッドは、数年ぶりに孤独感から解放されました。

ところが、シービスケットの走りは安定せずにいました。
そこでスミスは、競馬場のコースではなく野山を走らせることにします。レッドは大自然の中、シービスケットを走りたいように走らせて、徐々に方向感覚を取り戻させます。
シービスケットの様子を見て、単騎で走らせることにしますが、闘争心に火はつきませんでした。
そこで、タンフォラン競馬場でテスト的に勝負をさせます。競い相手を発見したシービスケットは、みるみるスピードを上げて、コース記録を軽く書き換えてしまったのです。

【転】- シービスケットのあらすじ3

カリフォルニア州のアルカディア。
レッドとシービスケットは、サンタアニタ・パーク競馬場のレースに出場することになります。
序盤シービスケットは調子よく走りますが、レッドがほかのジョッキーに妨害されたことを怒り、スミスと立てた作戦を無視してしまいます。
こうして優勝を逃してしまい、スミスはレッドに厳しく接しますが、ハワードはいかなるときも冷静でいることの大切さを彼に教えます。
改心したレッドは、次のレースではシービスケットを圧勝させました。

シービスケットは連戦連勝して、一躍スターダムへとのし上がりました。
困窮に苦しむ庶民は、小柄ながらも圧倒的な強さを見せるシービスケットを、時代のヒーローとして歓迎したのでした。シービスケットを見るためにレース場は人々で溢れ、レッドやハワードは有頂天になります。
それを見かねたスミスは、突然調教師を辞めると言い出します。競走馬の調教には時間が必要で、このままではシービスケットは一流になれないと告げたのです。

その後ハワードは、“ティックトック”マクグローリンのラジオ番組で、馬主サミュエル・D・リドルが所有する一流の競走馬ウォーアドミラルに、挑戦状を叩きつけます。
ところが、リドルは西部のレースを草競馬と小馬鹿にして、ハワードたちの挑戦を受けようとしませんでした。
そこでハワードは東部の名馬を集めるために、史上最高額の賞金10万ドルのレースを開きますが、それでもリドルは参加を見合わせました。

2週間後、レースが決行されました。
先頭に躍り出たシービスケットでしたが、ゴール寸前で右側から追い上げてきた馬に、鼻差で破れてしまいます。
実はレッドは、ボクシング時代に負ったケガの後遺症で右目の視力を失っており、馬の存在に気づかなかったのです。
それを知ったスミスは激怒しますが、ハワードはレッドを受け入れて、今後もジョッキーとして雇用すると伝えました。

ハワードはマスコミからバッシングを受けるレッドを擁護します。
そして各地での演説、新聞やラジオなどの媒体を利用して、リドルを挑発し続けます。ついにリドルが折れて、レースの日取りが決定しました。

2週間後に控えたマッチレースに向けて、レッドたちはウォーアドミラルの偵察をしました。
スミスは確実に勝利するために、シービスケットがスタートベルの音と同時に走り出せるように訓練します。
夜間に秘密の訓練をおこない、昼間は休ませていたので、マスコミからは不思議そうに見られていました。

あるとき、レッドの元に昔の雇用主であるブロジェットが訪ねてきます。
騎乗してほしいと頼まれたレッドは快諾しますが、その最中トラクターのエンジン音に馬が驚き、立ち足になってしまいます。
馬はレッドを振り落とし、引きずり回された彼は厩舎で全身を打ちつけて、意識不明の重傷を負ってしまいます。

ハワードたちは病院に駆けつけ、レッドの手術は無事成功しますが、医師から乗馬は不可能だと宣告されてしまいます。
レースを間近に控えたレッドは絶望し、ハワードは出走を取り消そうとします。しかしレッドはそれを許さず、仲間のジョージ・“アイスマン”・ウルフを騎乗させてほしいと頼みます。
こうしてレッドは名を馳せるジョッキーであるアイスマンに、シービスケットの扱い方やレース展開を伝授させるのでした。

【結】- シービスケットのあらすじ4

1938年11月1日。メリーランド州のピムリコ競馬場で、マッチレースが決行されました。アメリカ中の店が半日で営業を終わらせるほど、期待されたレースでした。
シービスケットは特訓で覚えたベルの合図でスタートを切り、序盤で2馬身の差をつけます。その後、アイスマンは作戦通り速度を抑えて、シービスケットの闘争心を燃やすために、ウォーアドミラルの目を見せます。
シービスケットは一気に加速し、4馬身もの大差をつけて、ウォーアドミラルに圧勝しました。ハワード夫妻とスミスは大歓喜し、アイスマンはレッドに騎乗してもらいたかったとコメントしました。

レッドは退院したものの回復に時間がかかり、その後のレースもアイスマンが騎乗することになりました。
順調に勝ち続けるシービスケットでしたが、サンタアニタのレース中に右前脚を負傷してしまいます。医師はじん帯断裂と診断し、安楽死を勧めました。
しかし、ハワーズはシービスケットを連れて、レッドの元に帰郷させました。

レッドとシービスケットは、ケガをしているもの同士、少しずつリハビリをおこないます。
ある日レッドは、シービスケットが鳥の羽音に驚いて小走りしている姿を見て、走る意思があることに気づきます。
シービスケットはレッドを乗せて走れるようになり、スミスは試しに馬場で走らせてみることにします。
食欲旺盛だったレッドは再び小食となり、彼らの復帰を前提にしたテストを始めていきます。

シービスケットの復帰戦が近づいていましたが、レッドのケガは依然回復せず、騎乗できないことを知らされます。
ハワードはレッドのためを思って出場を禁じますが、彼はシービスケットに騎乗することを強く望んでいました。
そして、歩けなくなることも覚悟の上のレッドの熱意と、アイスマンの後押しに負けて、ハワードはサンタアニタのレース出場を許可したのでした。

1940年、サンタアニタのハンデ戦。レッドとシービスケットの復帰戦を見るために、75000人もの観客が詰めかけていました。
レッドはレガースを身に着けて、シービスケットに騎乗します。
スタートしたレッドは、痛みを必死にこらえながら、シービスケットを走らせます。しかし、徐々に集団から引き離されていきます。
観客が心配そうに見守る中、後方に下がったアイスマンがレッドを激励し、シービスケットは驚異的なスピードで集団に追いつきます。
やがてトップに躍り出て、レッドとシービスケットが見事に勝利を収める場面で、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

主要人物の3人の男と馬は、それぞれ欠陥を持っています。そんな彼らが共鳴し、困難が立ちはだかっても最後の最後まであきらめず、どん底の状態から這い上がる姿には、非常に心を打たれました。その上本作はノンフィクションということで、当時の国民のどれほど心を熱くさせられたのだろうと、さらに感動しました。一人ではなく複数名で大きなことを成し遂げたときの喜びが伝わってきましたし、スポーツというものの素晴らしさも再確認できました。競馬には疎いのですが、颯爽と駆け抜ける競走馬の姿は美しかったですし、生命力にあふれていました。

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