「ジェリーフィッシュ」のネタバレあらすじと結末の感想

ヒューマンドラマ

ジェリーフィッシュの紹介:イスラエルの都市テルアビブを舞台に、3人の物語が綴られ交錯していく。ジェリーフィッシュ(クラゲ)のように不安定な人の波間に漂う女性たちのストーリー。
2007年カンヌ国際映画祭カメラドール(最優秀新人賞)を受賞したイスラエルとフランス合作。

予告動画

ジェリーフィッシュの主な出演者

バティア(サラ・アドラー)、少女(ニコール・レイドマン)、バティアの母(ミリ・ファビアン)、バティアの父(アッシ・ダヤン)、父の恋人(リロン・ヴァイスマン)、ナオミ(ナーマ・ニシム)、上司(アモス・シューヴ)
ケレン(ノア・クノラー)、マイケル(ゲラ・サンドラー)、詩人(ブルリア・アルベック)
ジョイ(マネニータ・デ・ラトーレ)、マルカ(ザリハラ・ハリファイ)、ガリア(イラニット・ベン=ヤーコフ)

ジェリーフィッシュのネタバレあらすじ

【起】- ジェリーフィッシュのあらすじ1

結婚式場でウェイトレスをしているバティアは恋人に振られ、服や髪も乱れたまま仕事をし、上司に注意されました。式に出席していたフィリピン人のジョイは、会場の大音量に耳を塞いでいます。新婦のケレンはトイレの鍵が壊れ、ドアを這い上がったことで骨折しました。

傷心のバティアが海を眺めていると、浮き輪をした少女が波打ち際から現れます。少女の保護者も見当たらずバティアは警察に連れて行きますが、週末は福祉施設が対応できず、一旦少女を預かることになります。少女は何も話さない不思議な子でした。
バティアは自分の幼い頃の服を貰うため、母と離婚した父を訪ねます。父は若い恋人と暮らしていました。来たついでにアルバムを眺めたバティアですが、浜辺に立つ見知らぬおじさんの写真しかなく、自分や家族のものはありませんでした。
職場へ向かうタクシーで、バティア運転手にと少女と似ていると言われます。そのまま出勤し、バティアは口うるさい上司に叱られました。そんな上司にカメラマンをしているナオミが刃向い、その場でクビを宣告されます。気付けば少女が姿を消しバティアが狼狽えていると、彼女も解雇を言いつけられました。

【承】- ジェリーフィッシュのあらすじ2

夜通し少女を探し続けたバティアは、道でジョイにぶつかりました。写真があれば探せるかもしれないと警察に言われたバティアは、ナオミの部屋を訪ねると、1枚だけ撮影していました。
その後バティアは、車にはねられ入院します。
朦朧とする意識の中、バティアは幼い頃の記憶を思い出します。海に出掛けると両親は喧嘩を始め、バティアは浮き輪をつけて海に浮かんだまま、両親が彼女のことを忘れてしまった記憶でした。あの時アイスキャンディを食べられなかったことをバティアは思い出したのです。
目覚めたバティアが部屋に戻ると、雨漏りしていた部屋が海のようになっていました。泊めてもらうためナオミを訪ねたバティアは、彼女にアイスのおじさんは心の近くにいると慰められます。翌日ナオミと海に行ったバティアは、少女を見かけ海へ飛び込みました。海中で少女はクラゲを吹き出し、消えました。きっと少女は幼い頃の自分自身だったのでしょう。
バティアはナオミに救出され、目覚めます。その海にはアルバムの写真のアイスのおじさんがいました。

【転】- ジェリーフィッシュのあらすじ3

カリブ海への新婚旅行に行けなくなったケレンと夫マイケルは、市内の海辺のホテルに宿泊することにします。ホテルは下水臭く、景色も見えない最悪の部屋でした。マイケルはフロントに交渉し部屋を変えて貰いますが、道路沿いの騒音がする部屋に当たり、今度はマイケルがダメージを受けました。
マイケルはスイートルームに一人で宿泊する詩人の女性と何度か遭遇し、会話をしました。その話を聞きケレンは妬きます。実はケレンもマイケルに隠れ詩を書いていました。
再びマイケルが詩人に会うと、彼女は部屋を変わってくれると申し出ます。二人は彼女の厚意に甘え部屋を交換しますが、詩人は厚意ではなく、あるタイプの男性に弱いのだとケレンに言いました。ケレンは夫が詩人と寝たと疑いますが、呆れたマイケルは部屋を出て行ってしまいます。
ケレンは部屋で遺書のような詩を発見し、慌てて足のギプスを壊しマイケルを探して、共に詩人の部屋を訪れます。しかし詩人は既に亡くなっており、ケレンが残した詩に死を意味する言葉が書き足されていました。

【結】- ジェリーフィッシュのあらすじ4

国に5歳の息子を置いてきているジョイは、ヘルパーの仕事をしています。小劇場の女優ガリアの依頼で、ジョイは彼女の初老の母マルカの退院後の世話をすることになります。ガリアとマルカの関係は冷え切っていました。
ジョイはマルカを迎えに病院に行く途中バティアとぶつかり、息子の写真を落とします。ジョイはヘブライ語が話せず、対面したマルカに苛立たれます。マルカの家へ向かう途中、息子の写真が無いことに気付いたジョイは慌てますが、言葉が通じずマルカには伝わりません。また道端のおもちゃ屋に飾っていた船に見とれたジョイに呆れ、マルカは彼女にクビを言いつけますが、発作に襲われジョイに助けられました。ジョイは船を息子の誕生日プレゼントにと思ったのです。
数日後ジョイは街でガリアの舞台のポスターを見かけ、観に行こうとマルカを誘います。母が芝居を見に来てくれ、ガリアは嬉しく思いました。
ジョイの介護最終日。舞台を褒めないマルカに、ガリアは腹を立て絶縁宣言し家を出ました。外出から戻ったジョイは、おもちゃ屋の船が無くなっていたことに呆然とし、突然涙を流します。マルカは何も言わずジョイを抱きしめます。ジョイはマルカの背中越しに、船のおもちゃを見つけました。
一張羅を着たジョイはプレゼントの船を抱えて、車に乗っていました。

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みんなの感想

ライターの感想

非常にたくさんの伏線が張られたり、別々の三人の女性がいろんな面でリンクしたりとこれだけの内容を90分足らずに収めていることが、あっぱれでした。(あらすじにまとめるのは難解ですが…。)
一度見ただけでは消化しきれない点があったのですが、二度見ることでこの映画のもつ爽快さが伝わりました。少女がバティア自身だったという考えも、二度見で確信を得ました。
一見悲しさに溢れた女性の物語に思いますが、最後にはそれぞれが見出すものがあり、またテーマソングも『バラ色の人生』を使用していることで、明るい方に向かっているのだと伺えました。

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