映画:ジャンヌダルク

「ジャンヌダルク」のネタバレあらすじと結末

ジャンヌ・ダルクの紹介:リュック・ベッソン監督、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の歴史ドラマ。英仏戦争におけるジャンヌ・ダルクの勇姿とその後の悲劇を迫力の映像で描いていく。第25回セザール賞では、音響賞と衣装デザイン賞を受賞した。

あらすじ動画

ジャンヌダルクの主な出演者

ジャンヌ・ダルク(ミラ・ジョヴォヴィッチ)、シャルル7世(ジョン・マルコヴィッチ)、ヨランド・ダラゴン(フェイ・ダナウェイ)、ジャンヌが見る幻(ダスティン・ホフマン)

ジャンヌダルクのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ジャンヌダルクのあらすじ1

物語の舞台は15世紀のフランス。英仏両国のトロワ条約により、フランスは国王の死後、英国領となりました。しかし、英国国王も死去し、生後間もないヘンリー6世が即位。フランスの王太子シャルル7世は王位を奪い返すべく反旗を翻しますが、英国はブルゴーニュ派と組み、フランスに侵攻。コンピエーニュ、ランス、パリ、主要な都市は次々と英国に占領されました。シャルル7世が正当な王になるためには、ランスで戴冠しなくてはなりません。しかし、ランスは英国軍の制圧下にありました。フランスは暗黒の戦乱時代に突入しました。フランスを救えるのはただひとつ、奇跡でした。

この時代、フランスの田舎にジャンヌという少女が暮らしていました。ジャンヌは毎日教会に告解をしに行き、神父が呆れるほどの信心深さを持っていました。このとき、ジャンヌには天上の人と思しき少年の姿が見えるようになっていました。さらに、ジャンヌは草原で一本の剣を見つけ、それが天から与えられたものと確信します。

しかし、その剣を見つけた直後、悲劇がジャンヌを襲いました。英国軍がジャンヌの住む村を襲撃し、村人を皆殺しにしたのです。家の隠し部屋にいたジャンヌは声を最愛の姉カトリーヌが犯され、殺される場面を目の当たりにし、心に深い傷を負いました。

家族を失い、人生に絶望したジャンヌの心の拠り所となったのは、教会でした。ジャンヌはすぐにでも聖体拝領を行い、神と一体になりたいと望みますが、教会はまだ幼いジャンヌにそれを許しませんでした。それでも諦め切れないジャンヌは夜に教会に忍び込み、自らの手で聖体拝領を行うのでした。

それから時が経ち、成長したジャンヌは神の使者と名乗り、シノンにいるシャルル王太子に手紙を書きました。シャルルはジャンヌに興味を抱きますが、ブルゴーニュ派が送ったスパイという可能性も否定できず、面会をためらっていました。そこで、シャルルは家臣に王の衣装を着せ、自身は貴族たちの中に紛れ込みました。本当に神の使者なら、真の王が誰かわかると考えたのです。

【承】- ジャンヌダルクのあらすじ2

それから間もなく、ジャンヌがシノンの城内に姿を現し、見事にシャルルを王太子と当ててみせました。ジャンヌはシャルルに会えたことに感激し、二人きりで話す機会を与えられました。ジャンヌは青年の姿をした神を目撃したといい、自分が神に選ばれたことを確信したといいます。「この私が祖国フランスを敵より救い、再び神の手にゆだねる」、「私ジャンヌがあなたをランスにお連れし、あなたは戴冠なさり、王に」…ジャンヌがこう語ると、シャルルはジャンヌの迫力に言葉を失ってしまうのでした。

シャルルはジャンヌの言葉を信じていましたが、他の家臣はジャンヌに胡散臭さを感じていました。そこで、シャルルはジャンヌを貴族たちの前に連れ出し、処女であることを確認させました。また、その後行われた公聴会で、ジャンヌは神から与えられた徴を見せるよう求められました。ジャンヌが最前線のオルレアンでその徴を見せると答えると、貴族たちはこの大胆すぎる言葉にざわめくのでした。

それからすぐ、ジャンヌは甲冑を身につけ、軍隊を率いてオルレアンに到着しました。しかし、同行した将軍たちから小娘扱いされ、ジャンヌは苛立ちを募らせていきました。そんな中でも、ジャンヌは神の言葉を実行しようと、まず英国軍に平和を呼びかけると言い出しました。もし英国軍が呼びかけを拒んだら、ジャンヌは川を渡った先にある難攻不落のトゥーレル要塞に攻め込むというのです。ジャンヌは神がオルレアンの人々を守ってくれると主張しますが、将軍たちはそんなジャンヌを笑うのでした。

この将軍たちの仕打ちに激怒したジャンヌは、突然自らの髪の毛を乱暴に切り始め、男のようになってみせると語りました。その後、ジャンヌは将軍たちの反対を押し切って英国軍に撤退するよう書状を送りました。

その翌朝、英国軍はこのジャンヌの書状を無視し、奇襲攻撃を仕掛けてきました。ジャンヌは急いで前線に向かい、軍旗を持って兵士を鼓舞しました。「ついて来て!あなた方に勝利をあげる!」…ジャンヌが勇ましくこう叫ぶと、兵士たちは退却をやめ、再び攻勢に出ました。ジャンヌは先頭を切って英国軍の陣地に突入、英国軍は予想外の攻勢に混乱し、フランス軍に打ち負かされてしまいました。この勝利により、将軍たちはジャンヌを高く評価するようになりました。ジャンヌは神の力を信じ、このまま英国軍に勝利することを確信するのでした。

次にジャンヌはトゥーレル要塞に向かい、再び英国軍に撤退を呼びかけました。しかし、英国軍はジャンヌを売女呼ばわりし、ジャンヌの勧告を無視しました。ジャンヌは戦いを覚悟し、兵士たちに「私を愛する者はついて来て!」と呼びかけました。すると、兵士たちの士気は一段と上がり、すぐに要塞への突入が始まりました。

【転】- ジャンヌダルクのあらすじ3

英国軍は要塞の壁の守りを固め、投石機を使って攻撃を加えますが、ジャンヌに率いられたフランス軍の勢いは一向に衰えませんでした。そんな中、英国軍は指揮を執るジャンヌに狙いを定めました。最前線に立ち続けていたジャンヌを狙うことはたやすく、ジャンヌは右胸に矢を受け、倒れてしまいます。

ジャンヌは戦場から運び出されたものの、矢は致命傷には至っていませんでした。ジャンヌは痛みに耐えらながら自ら矢を抜き、再び戦場に向かおうとしました。将軍たちの説得でジャンヌは後方で休むことになったものの、怪我を押して戦い続けようとするジャンヌの姿に将軍のジル・ド・レは「イカれてる」と笑うのでした。

兵士たちが奮闘する中、ジャンヌは姉カトリーヌが殺されたときの様子を夢に見て目を覚ましました。すでに戦いが始まってから一夜が明けており、フランス軍陣地には疲れ切った大勢の兵士たちが休みを取っていました。そんな中、英国軍は再びジャンヌを売女呼ばわりし、挑発してきました。

ジャンヌはすぐに兵士たちを叩き起こし、攻城塔を運ばせ、勢いよくトゥーレル要塞にぶつけました。この攻撃により、要塞の扉は破壊、なだれ込むようにフランス軍が突入を開始しました。英国軍は要塞内の兵器で応戦しますが、フランス軍の勢いを止めることができません。

そんな中、ジャンヌは突然青年の姿をした神の幻を見ました。その青年は突然頭から血を流し始め、ジャンヌはひどく困惑しました。ジャンヌが幻覚から目を覚ますと、自身の体が返り血で血まみれになっていることに気づきました。ジャンヌが幻を見ている間に、フランス軍は勝利を収めたのです。将軍たちはこの勝利に歓喜していましたが、無数の死体と血の海が広がる光景にジャンヌはショックを受けました。

ジャンヌはすぐに告解をしたいと望みましたが、そんな時間はありませんでした。すぐ近くで英国軍が再集結していたのです。ジャンヌは二度と戦場の悲劇を繰り返すまいと、再び英国軍に撤退を呼びかけました。ジャンヌは泣きそうになりながら英国軍の撤退を神に祈っていると、英国軍は撤退を開始。こうして、オルレアンは解放されました。

それから間もなく、ランスでシャルルの戴冠式が行われました。ジャンヌはその姿に感激しますが、その後の英国軍との戦争は泥沼化の一途をたどっていきました。ジャンヌは残るフランスの地を取り戻そうとパリ攻撃を決行しますが、シャルルは王位を手にしたことに安堵し、援軍を派遣しませんでした。シャルルは外交によって英国軍と和平を結ぶことを考え始め、流血沙汰を起こしたがるジャンヌを邪魔に思うようになっていました。

そんな中、シャルルの皇后の母ヨランドはある考えを提案しました。それは、このままジャンヌに援軍を送らず、ブルゴーニュ派の捕虜となるよう仕向けることでした。罪悪感を覚えるシャルルに、ヨランドは「神がついているなら、彼女は勝利に輝くわ」と語りかけるのでした。

【結】- ジャンヌダルクのあらすじ4

このヨランドの企みは成功し、ジャンヌは戦闘中にブルゴーニュ派に捕らえられてしまいました。牢に入れられたジャンヌは、老いた男の幻を見るようになりました。男はこれまでジャンヌが見てきた神の姿がジャンヌの想像に過ぎないと語り、「神がお前などを必要とすると思うか?」と残酷な言葉を口にしました。男の言葉に絶望するジャンヌでしたが、ジャンヌをめぐる状況も悪化の一途をたどっていきました。シャルルはジャンヌのために身代金を支払わず、ジャンヌの身柄は英国に引き渡されてしまったのです。

その後、英国制圧下のルーアンでジャンヌの捕虜裁判が行われました。コーション司教は可能な限りジャンヌを救済しようとしますが、ジャンヌは告解を聞いてくれない限り質問には応じないと反抗的な態度を見せました。このとき、ジャンヌが裁判で不利になるよう英国軍のバックという軍人が工作活動を続けていました。バックはオルレアンの戦いの際にジャンヌに敗北した苦い経験があり、今こそジャンヌに復讐しようと考えていたのです。

一方、老いた男の幻は相変わらずジャンヌの前に現れ、ジャンヌは神の使者だという自信を少しずつ失っていきました。加えて、ジャンヌは英国軍兵士からリンチを受けるようになり、精神的にも肉体的にも追い詰められていきましたが、それでも尋問では毅然とした態度で臨み、あくまでも神の使者と答え続けました。

しかし、話が戦争での殺し合いの責任に及ぶと、ジャンヌは途端に歯切れが悪くなりました。追い討ちをかけるように、老いた男の幻もジャンヌが好戦的な言葉を口にしたことを責め立てました。「私を愛する者はついて来て!」…ジャンヌは自分がそう言ったことを思い出し、ひどく動揺するのでした。

その後、コーション司教の働きかけのおかげで、ジャンヌは火刑を逃れられることとなりました。しかし、その後すぐバックが兵士たちにジャンヌを襲わせ、ジャンヌのドレスをボロボロに引き裂きました。着る物を失ったジャンヌはバックが置いていった男物の衣服を着ますが、男装は教会が異端とみなす行為でした。こうしてバックの作戦は成功し、ジャンヌは異端者とみなされ、ただちに火刑に処されることとなりました。

告解することすら許されず、ジャンヌは一人絶望しました。最期の時を前にして、ジャンヌは老いた男の幻に告解を始めました。自らの高慢さ、利己的、無慈悲な行いをジャンヌは告白すると、男はジャンヌの頭に手を当て「汝の罪を許す」と口にするのでした。

ジャンヌは1431年5月30日、19歳で火刑に処されました。そしてヴァチカンにより、500年後に聖人の列に加えられました。

みんなの感想

ライターの感想

憑りつかれたように戦場で勇ましく戦う姿、ときおり見せる少女のような繊細な一面、また、獄中での絶望した様子など、主人公を演じたミラ・ジョヴォヴィッチの鬼気迫る生々しい演技に引き込まれました。また、脇役も名優ぞろいで、それぞれの陰謀や思惑もしっかりと表現されており、ジャンヌが火刑に処されるまでの経緯が明確に描かれていたと思います。ジャンヌは神の使者だったのか?という疑問を最後に残すラストはショッキングですが、ジャンヌという英雄を大胆に解釈した物語として非常に楽しめる作品でした。

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