「スイートプールサイド」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

【承】– スイートプールサイドのあらすじ2

スイートプールサイドのシーン2

画像引用元:YouTube / スイートプールサイドトレーラー映像

みんなが毛深い自分のことを笑っている…と話す綾子は、年彦も笑っているのだろうと言います。年彦はむしろ、綾子のように毛深いのがうらやましいと言いました。カミソリの使い方にコツがあるのではないかと指摘します。

「力を入れずに使えば」と言うと、綾子が「手本見せてよ」と言い出しました。代わりに剃ってみてくれと言います。年彦はびっくりして嫌がりますが、ほかに頼める友だちがいないと綾子の切羽詰まった様子に、それ以上拒めませんでした。

年彦は綾子を自転車の後ろに乗せると、ふたりのりで移動します。背の高い雑草の生い茂った川の橋のたもとに移動すると、そこで安全カミソリと石鹸を用意しました。ペットボトルの水で泡立てると、年彦は綾子の肘から先の腕に泡をつけました。そして安全カミソリを滑らします。

「すごいよ太田くん。嬉しい。やっと綺麗に剃れた。ありがとう」

綾子に感謝された年彦は、嬉しい気持ちになります。足も剃ってくれと言われて年彦は、ひざ下に泡を塗りました。足を剃りながら年彦は、綾子のスカートの奥の茂みを意識してしまいます。

心象風景として年彦は、森のなかに生えた枝をのこぎりで切っていました。ちなみに腕の毛を剃っていたときは、茂みの草をむしっているイメージでした。森の奥には神々しく光る茂みがあり…そこに意識がそれた年彦は自分の指を切ってしまい、綾子にケガさせないよう集中しようと肝に銘じます。

足も剃れたので綾子は大喜びしました。年彦は綾子を自転車に乗せて、家まで送ろうとします。綾子は恥ずかしがって途中まででいいと答え、家の前を素通りしようとします。父・後藤重雄に見つかって声をかけられたので、綾子は急いで家に入りました。父は年彦にあいさつしようとしますが、綾子は止めます。

その夜の年彦は、興奮で寝付けずにいました。午前3時、ベッドから起き出した年彦は持ち帰ったティッシュペーパーを広げて綾子の毛を取り出します。綾子の毛を腕にこすりつけた年彦は、陶然としました。

教室では後ろの席の女子・麻衣が、後ろから年彦の綺麗な頬を触ろうとします。

綾子は懸念材料の腕や足の毛が剃れたので、好記録をマークしていました。成績がよいので高校1年ですが、大会のレギュラーに選ばれます。

1週間が経過しました。毛が伸びてきたようで、綾子は長袖を着てモジモジしながら年彦を待っていました。年彦は、同じクラスの麻衣といっしょに校門を出ましたが、綾子の様子が気になって麻衣に口実を作って先に帰ってもらうと、引き返します。

綾子は年彦に、また毛を剃ってほしいと頼みました。今回は「もう1つ剃ってもらいたいところがあるんだけど」と言う綾子に、なにかを妄想した年彦は「そこは駄目だよ」と言います。しかし綾子が「やっぱ駄目かな…腋」と言ったので、脇ならと引き受けます。

ふたりでまた自転車に乗って、橋のたもとに移動します。綾子は泉谷しげるの『春夏秋冬』という歌をくちずさみました。

前と同じように腕とひざ下を剃ったあと、腋にかかります。袖をまくるだけだと剃りにくいということになり、綾子が「水着に着替えてくる」と言いました。年彦は待ちながらそわそわしています。

水着姿でやってきた綾子を見て、年彦は思わず見とれてしまいました。プールサイドではないので新鮮だと思います。綾子は「あんまり見ないでよ」と言いますが、年彦が「見ないと剃れないし」と言うと納得しました。

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