「スタンリーのお弁当箱」のネタバレあらすじと結末の感想

スタンリーのお弁当箱の紹介: 2011年のインド映画。監督は本作がデビュー作で、俳優としても出演しているアモール・グプテ。主演を務めたパルソーは監督の息子である。日本公開は2013年。

予告動画

スタンリーのお弁当箱の主な出演者

スタンリー(パルソー)、アマン・メヘラ(ヌマーン)、英語教師ロージー(ディヴィヤ・ダッタ)、歴史教師ズーチー(ラジェンドラナート・ズーチー)、国語教師ヴァルマー(アモール・グプテ)、科学教師アイヤル(ディヴィヤ・ジャグダレ)、校長(ラフール・シン)

スタンリーのお弁当箱のネタバレあらすじ

【起】- スタンリーのお弁当箱のあらすじ1

ムンバイの小学校に通うスタンリーは、小学4年生の男の子です。元気で明るい彼はクラスの人気者で、いつもおもしろい話をしては、みんなを笑わせていました。
ある日、スタンリーは顔にアザをつけて早朝に登校します。学校の入り口に設置された聖母像にお祈りをするのが彼の日課で、誰もいない教室で宿題をこなします。

英語のロージー先生は、スタンリーの顔を見て心配しますが、市場で子どもとケンカをしたとおもしろおかしく話して、その場を和ませるのでした。
作文が得意なスタンリーは、ロージー先生からほめられます。

スタンリーは左利きで、隣の席のウォルター(右利き)と授業中ヒジが当たり、よくケンカになっていました。
それを見た国語のヴァルマー先生は、スタンリーに左利きを直すように命じます。
科学教師のアイヤル先生は、ケンカになった2人に廊下で立っているように命じます。
しかしロージー先生は、利き腕同士が当たるなら座席を交代するように指示しました。

スタンリーは昼時になると、いつも教室を出て行って時間をつぶしていました。家庭の事情でお弁当を持ってくることができない彼は、水道水を飲んで空腹をまぎらわせていたのです。
クラスメイトたちは、スタンリーが昼時になると姿を消すのをおかしく思い、こっそり後をつけます。スタンリーは家に食べに帰ると言い残していながら、街中で時間が過ぎるのをただ待っていたのです。
スタンリーに事情を聞くと、両親が仕事でデリーに行っており、お弁当を作ってくれる人がいないことがわかります。
それを知った仲間たちは、自分のお弁当を少しずつ分けてあげます。スタンリーは遠慮しながらも、うれしそうに食べるのでした。

【承】- スタンリーのお弁当箱のあらすじ2

意地悪なヴェルマー先生は、人一倍食いしん坊でした。
どういう事情か自分のお弁当を持って来ずに、昼時になると毎日のようにほかの先生から食べ物を分けてもらっていました。
時には授業中に教室を飛び出し、ほかの先生のお弁当を勝手に漁って食べることもありました。

そんなヴェルマー先生は、お金持ちの子どもであるアマン・メヘラが、大きなお弁当箱を持ってきているところに目をつけます。
そして昼時になると、スタンリーの教室にやってきて、アマンのお弁当を図々しく平らげるようになったのです。さらに自分が生徒のお弁当を横取りしていることを棚に上げて、クラスメイトからお弁当を分けてもらっているスタンリーを叱責します。
そんなヴェルマー先生に嫌気が差したスタンリーたちは、毎日場所を変えながらお弁当を食べることにします。
あるときは階段の脇、またあるときはグラウンドの片隅といったように、腹ペコのヴァルマー先生の追跡を逃れて、みんなでお昼を囲んでいました。

しかし、ついに怒りが頂点にまで達したヴァルマー先生に見つかってしまいます。
ヴァルマー先生は、アマンの豪華なお弁当を分けてもらっているスタンリーを、人のメシをたかるネズミだと罵倒します。さらに、お弁当を持ってこられないなら学校に来るなとまで言うのでした。
スタンリーはショックを受けて、翌日から登校することができなくなってしまいます。

【転】- スタンリーのお弁当箱のあらすじ3

その日からスタンリーは学校に来なくなり、クラスメイトや先生たちは心配します。
地域の学校と合同イベントが開催されることになり、各校から合唱や踊りが上手な子を募集していました。クラスメイトたちは校内オーディションに参加しますが、スタンリーが一番上手いことを知っていました。

彼らはヴァルマー先生を目の敵にします。そして、結婚後職場に復帰したロージー先生に事情を説明します。
ロージー先生は、どうして先生にお弁当を分けることは許されるのに、スタンリーに分けることはいけないのかと、涙ながらにヴァルマー先生を問いただします。
ほかの先生たちも、スタンリーが学校に来ないのはヴァルマー先生が原因だと怒り出し、さすがの彼も罪悪感を持ち始めます。

クラスメイトたちはスタンリーを見つけ出して、イベントの練習場所を教えて励まします。
さっそく練習場所に向かったスタンリーは、練習をする子どもたちの動きをこっそり観察し、真似をして踊ります。
そんなスタンリーを見つけたイベントの先生は、ダンスの上手さを認めてコンサートのメンバーに採用するのでした。晴れ舞台に立つことになったスタンリーは、大喜びします。

イベントの前日、スタンリーは学校に通う許しをもらうために、ヴァルマー先生の元へ行きます。
スタンリーは突然アマンの豪華なお弁当と同じくらいの特大弁当を持ってきたのです。これからはお弁当を持ってこられるから学校に通えると言って、ヴァルマー先生にお弁当をあげます。
自分が悪かったと認めたヴァルマー先生は涙を流し、辞表を提出するのでした。

【結】- スタンリーのお弁当箱のあらすじ4

いよいよスタンリーの初舞台「インド 夢の国」が開催されます。クライアントや先生たちは、舞台で意気揚々と活躍するスタンリーに喝采を送ります。
イベント終了後、ロージー先生が自宅まで送ろうとしますが、スタンリーは家族が迎えに来ると言って、一人で歩いて帰ろうとします。そこへ校長先生がやってきて、スタンリーを車に乗せて、自宅から少し離れた場所で降ろしてくれるのでした。

スタンリーが入っていったのは食堂でした。
スタンリーの叔父は、日曜日のかきいれ時に店を手伝わなかったことを叱り、客が見ている前でスタンリーを叩きます。
実はスタンリーの両親は、仕事の都合でデリーに行っているのではなく、事故で他界していたのです。その後、食堂を経営する叔父に引き取られ、毎晩遅くまで働かされていました。

ヴァルマー先生に持って行ったお弁当は、調理場で働くシェフのアクラムが、余り物をこっそり詰めてくれたものでした。
アクラムはスタンリーが叔父にぶたれたことを心配しますが、彼は「楽しかったからいい」と明るく言います。そして、何故今までお弁当のことを言わなかったのかと尋ねると、「家族じゃないから」と答えるのでした。
厨房の床に座り、2人で仲良く残り物を食べます。その後カウンターに毛布を敷いて、スタンリーは両親の写真に向かって祈りを捧げます。

翌朝、スタンリーはアクラムが用意してくれた大きなお弁当を持って、元気よく学校に登校してきます。
昼時になると、母親が作ってくれたお弁当だと言って、クラスメイトや先生たちに少しずつ分けます。どれだけ工夫して作ってもらったお弁当なのかを、みんなに楽しそうに語って聞かせるのでした。

そして、インドの就労児童は1200万人で、家事労働を含めると5000万人以上というテロップが流れるところで、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

主人公のスタンリーを演じた少年は、なんと監督(ヴァルマー先生を演じています)の息子さんらしいです。スタンリーをはじめとする子どもたちはみんないい子ばかりで、彼らのかわいさが満載の作品となっています。ラストでスタンリーの過酷な境遇が明らかにされますが、そのことを大好きな仲間たちに話したり、自分の味方になってくれる大人に甘えることもありません。「お母さんが作ってくれた」と嘘をついてお弁当を分けるシーンは、最初は切ない気持ちになりましたが、迂闊にかわいそうと思ってはいけない強さを、スタンリーからは感じられました。ただ、ヴァルマー先生が生徒のお弁当を横取りしたり、それに対して生徒が反抗しないのは、日本人の感覚から観ると違和感がありました(もちろん、インドの大部分はあんな感じではないと思うのですが……)。

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