「スティーブジョブズ(2015)」のネタバレあらすじと結末の感想

スティーブ・ジョブズ(2015)の紹介:2015年に製作されたダニー・ボイル監督による伝記映画。アップル社の製品発表会の舞台裏を描き、創業者スティーブ・ジョブズの人間性に迫った意欲作。第73回ゴールデングローブ賞では助演女優賞、脚本賞を獲得した。

予告動画

スティーブジョブズ(2015)の主な出演者

スティーブ・ジョブズ(マイケル・ファスベンダー)、ジョアンナ・ホフマン(ケイト・ウィンスレット)、スティーブ・ウォズニアック(セス・ローゲン)ジョン・スカリー(ジェフ・ダニエルズ)、アンディ・ハーツフェルド(マイケル・スタールバーグ)、クリスアン・ブレナン(キャサリン・ウォーターストン)

スティーブジョブズ(2015)のネタバレあらすじ

【起】- スティーブジョブズ(2015)のあらすじ1

物語の舞台は1984年、アメリカ、カリフォルニア州。フリント・センターでスティーブ・ジョブズはMacintosh 128Kの発表会の準備に追われていました。開演まであとわずかだというのに、コンピュータの音声実演がうまくいかず、ジョブズは共同創業者であるエンジニアのアンディを怒鳴りつけていました。

その一方で、ジョブズはマーケティング担当のジョアンナから小言を言われていました。実演にこだわりすぎている、強気の販売計画を口にしないで、使い勝手を改善し低価格での販売を目指すべき…ジョアンナの言葉の中でジョブズを最も悩ませたのは、元恋人クリスアンとその幼い娘リサとの面会でした。クリスアンは過去にジョブズにリサの認知と養育費の支払いを求めていましたが、それに対してジョブズは、クリスアンは全男性の28%と寝たと中傷コメントを発表し、リサが実の娘であることを明確に否定していたのです。遺伝子検査の結果、ほぼ100%に近い確率でリサの父親という遺伝子結果も出ていましたが、それでもジョブズは娘の存在を認めようとしませんでした。

当のリサはジョブズを父親と慕い、ジョブズが開発したシステム「Lisa」が自分の名前に由来すると信じて疑っていませんでしたが、ジョブズはそんなリサの無垢な思いも否定してしまいます。生活の困窮を訴えるクリスアンを半ば無視し、ジョブズはリサにMacintosh 128Kのマックペイントを使わせました。リサは無造作に線を描くと、ジョブズはその絵に感心し保存、そして突然クリスアンに金の支払いと家を買うことを約束するのでした。

やっと問題を片づけたと思いきや、今度は共同創業者のウォズニアックが発表会でApple Ⅱチームに対する謝辞を述べて欲しいと求めてきました。Apple Ⅱはこの数年間会社の売り上げを支えてきた製品で、Macintosh 128Kの開発を経費の面から助けてきた製品でした。しかし、あくまでも発表会を新製品アピールの場と考えるジョブズはウォズニアックの求めを拒否。ウォズニアックは「くたばれ」と捨て台詞を吐き、ジョブズの前から去って行きました。

音声実演の問題を無理やり解決させ、あとはジョブズが舞台に登場するだけとなりました。その直前、アップル社CEOのスカリーがジョブズ激励に現れました。そして、養子として育ったジョブズに対して、その境遇に疎外感を覚えるべきではないと助言。それに対してジョブズはリサがMacで絵を描いたことを笑顔で報告するのでした。

発表会でのジョブズの強気な発言に反して、Macintosh 128Kは幹部の予想を遥かに超える販売不振を記録、工場の閉鎖を余儀なくされてしまいます。Macintosh 128Kに互換性を持たせなかったことが消費者に受け入れられなかったのです。

【承】- スティーブジョブズ(2015)のあらすじ2

取締役会はジョブズの解雇を決定、ジョブズは盟友スカリーに裏切られ、ウォズニアックからも痛烈な批判コメントを発表されてしまいます。そんなジョブズが新たに目をつけたのが教育分野でした。1988年、ジョブズはNext社でNeXT Computerを開発。サンフランシスコの戦争記念オペラハウスでの新製品発表会にジョアンナとともに臨むこととなりました。

しかし、この発表会の前にもジョブズを悩ませる事態が次々と発生します。ただでさえApple社の面々の来訪にうんざりしていたうえに、メイクルームに遊びに来ていたリサの話から、クリスアンが育児放棄していることが発覚します。リサはジョブズ譲りの賢さで名門校への入学が決まっていましたが、家庭環境の劣悪さにジョブズは懸念を覚えるのでした。

その後、ウォズニアックとの面会の場を持つと、批判コメントは正直な気持ちであること、Apple Ⅱチームに対して謝辞を述べるべきであったこと、そしてジョブズの完全主義のせいでNeXT Computerは必ず失敗すると手厳しい指摘をジョブズは受けてしまいます。


その後、ジョブズはクリスアンと話し、育児放棄と金の無駄使いを批判しました。これに対してクリスアンは認知拒否とジョブズを批判しますが、そんなクリスアンにジョブズは金を振り込むことを約束し、クリスアンに反撃の機会を与えることなく去って行きました。次にジョブズは舞台裏にいたリサの元へ。リサは携帯用カセットプレーヤーでジョニ・ミッチェルの「青春の光と影」という曲を聴いていました。雲のことを分かっていたつもりが、まったく分かっていないことに気づく者の歌と解説するリサ。そして、学校に行くために会場を出る直前、リサは「青春の光と影」の二番目の歌詞が「戻ってやり直したいという感じ」と語ると、ジョブズに抱きついてきました。「一緒に住みたい」…リサはクリスアンに遠慮して口に出せずにいた言葉をつぶやくのでした。

リサを見送った後、ジョブズの前にスカリーが現れました。スカリーはジョブズを追い出した張本人というレッテルを張られ、おおいに迷惑を被っていることを告白します。そして、スカリーはジョブズの解雇はあくまでも株主の判断と説明し、ジョブズに対しても数々の忠告をしてきたことを思い出させようとしますが、ジョブズはその言葉に耳を貸さず、ただウォズニアックに批判コメントを強制するなとスカリーに告げました。ジョブズは本人から正直な話を聞いてもなお、ウォズニアックのジョブズ批判がスカリーによって命じられたものと信じていたのです。

そして、発表会直前、ジョブズはジョアンナにある計画を打ち明けます。それはアップル社にNext社を買収させ、自身の復帰を実現させるというものでした。そのためには、魅力的なOS開発が急務となっていました。

【転】- スティーブジョブズ(2015)のあらすじ3

ジョブズの開発した新製品は再び空振り、Next社は深刻な経営危機に陥ります。その一方で、ジョブズ解雇により革新性を失ったApple社もまた存亡の危機にありました。それから間もなく、Apple社はCEOスカリーの解雇とNeXT社の買収を決断。ジョブズは思惑通り、Apple社への復帰を果たします。

そして1998年、サンフランシスコ、デービス・シンフォニー・ホール、ジョブズはCEOとしてiMacの発表会に向けて準備を進めていました。暗闇の中、青白く輝くiMacを披露する演出は人々に強烈な印象を残すとジョブズは確信し、ジョアンナの販売予測も史上最速ペースの出荷台数を記録すると予想していました。

ところが、発表会を直前に控えたこのタイミングで再びジョブズを困難が襲います。ジョアンナがリサと仲直りするようジョブズを説得してきたのです。ジョブズはクリスアンが家を勝手に売却した件に激怒し、リサとも長年不仲な状態となっていました。さらに、リサの学費をApple社時代の盟友アンディが払っている事実を聞かされ、ジョブズはプライドを大きく傷つけられてしまいます。ちょうどそのタイミングで挨拶にやって来たアンディにジョブズは怒りをぶつけますが、アンディ自身はリサを助けるつもりでやったと説明します。リサは靴下すら変えないほど貧しい生活を送っており、アンディの勧めで分析医にも通っていました。ジョブズはアンディへの学費分の送金を約束し、部屋から追い出してしまうのでした。

その後、ジョブズは会場にいるリサと会おうとするも、リサに面会を拒否されてしまいます。ジョブズは引き続きジョアンナにリサの説得を頼み、その間に壇上でのプレゼンの最終調整をすることに。ところが、そこにはウォズニアックの姿があり、再びApple Ⅱチームへの謝辞を述べるよう求めてきました。この論争にうんざりしていたジョブズは大勢のスタッフがいる前でApple Ⅱチームとウォズニアックをこき下ろし始めました。ジョブズに完全に論破されたウォズニアックは、人格と才能が共存しない旧友の姿に失望しながら会場を後にしました。

【結】- スティーブジョブズ(2015)のあらすじ4

その後、控室にスカリーが挨拶にやって来ました。二人の間にはすでにわだかまりは消え、笑って話せる関係に戻っていました。ジョブズは子ども時代に養父母に手放されるかもしれないと怯えていたことをスカリーに告白。そして、実の父親に会ったことがあり、その場にスカリーがいたことも明かしました。スカリーは直感的に二人が若い頃に行ったレストランの店主がジョブズの父親であることに気づきます。そして、ジョブズはスカリーが解雇される原因となった製品「ニュートン」について苦言を呈しました。タッチペンで操作する形式が販売不振につながったとジョブズは分析し、「ペンを握ったら5本の指が使えない、今さらだが」と笑顔を見せました。

その後、ジョブズは直接リサの元へと向かいました。リサはかつてジョブズがクリスアンを中傷した記事を読み、父親に対する不信感でいっぱいになっていました。ジョブズはあくまでもクリスアンが養育費を使い込んでいることを問題に考えていることを伝えますが、リサはまったく聞く耳を持ちません。

娘との対話を諦めきれないジョブズは屋上までリサを追いかけ、初めてリサに真実を告げます。開発システム「Lisa」の名前の由来がリサであること、リサが実の娘とわかっていたこと、この思いを伝えなかったのは自分が出来損ないだったからであること…そして、ジョブズはリサが学内新聞で書くエッセイを読みたいと言い出し、読むまで発表会に行かないと言い出しました。娘に対して初めて歩み寄ろうとする父親の姿に驚くリサ。そして、ジョブズはリサが首にかけるプレーヤーを見て、「500~1000曲をポケットに入れてやる」と新たなプレーヤーを作ることを約束しました。

ジョブズと和解したリサは父の勇姿を見ようと舞台裏から発表会の様子を眺めていました。暗闇の中、スクリーンに映し出されたのはアインシュタイン、キング牧師、ピカソら偉人たちの姿でした。ジョブズはリサに一枚の紙を渡し登壇していきました。その紙にはリサが昔マックペイントで描いた線の絵がプリントされていました。リサが舞台に目を移すと、青白い光が激しく反射する中、堂々と舞台上を歩くジョブズの姿がありました。

みんなの感想

ライターの感想

実際に起きた大事件や出来事はさらっと描き、新製品発表会の直前での人間模様に注目した興味深い作品です。激情型の性格ということはよく知られていますが、その事実がよく伝わってくるほどジョブズの言い回しは嫌味がすさまじく、劇中のセリフにある通り、人格と才能の共存がうまくいっていない人物として描かれています。そうした描写があるからこそ、ラストシーンに見せるジョブズの弱さの告白は感動的に映ります。また、1984年の製品発表会で使われた映像を作ったのが、巨匠リドリー・スコットということに驚きました。劇中ではディストピア的と批判されていましたが、美しくも少し恐ろしさを感じる強烈な印象の映像です。この映像はYoutubeで公開されているので、ぜひそちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。
  • 蚊帳の外さんの感想

    マックファンはジョブズの伝記については、退く前と復帰後は散々紹介されているので、その間の空白期間については新鮮に拝見出来たと思います。が、その空白期間を含めジョブズ在任中についてもこんな脚色されるのか?という

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