「ストローク」のネタバレあらすじ動画と結末

ヒューマンドラマ

ストロークの紹介:アゴラフォビア(広場恐怖)を抱える青年は、籠りがちな生活ながら充実した日々を送っていた。ある日窓辺にいた黒猫を追い払おうとしたことで、彼にちょっとした事件が起きる。
2017年製作のフランス映画で、サイレントのショートフィルム。第8回マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバルにて、オープニング特別上映作として出品された。

ストロークの主な出演者

青年(セルジュ・リアブキヌ)

ストロークのネタバレあらすじ

【起】- ストロークのあらすじ1

1人暮らしの青年はアゴラフォビア(広場恐怖)であるため、外に出ることなど滅多になく、部屋に閉じこもった生活をしています。
頭から足元まで全身が統一された柄の寝具で、爽やかに朝を迎えた青年は、起きてすぐにベッド周りの整頓をしました。ゴム手袋を着用して朝食の準備を手際よくこなし、食材の在庫管理も欠かしません。

食事を済ませた青年はシャワーを浴びると、何処へ行く訳でもないのに髪の毛をキッチリと決め、力いっぱいに歯を磨き、肌の手入れにも余念がない几帳面っぷりを発揮します。
異常なまでに潔癖症な青年は、籠りがちで孤独な暮らしぶりながら、自身のライフスタイルを謳歌していました。そんな彼の様子を部屋のガラスのドアから黒猫が見つめていました。

【承】- ストロークのあらすじ2

青年は全身をビニールで覆って、部屋の隅々まで掃除をしていると、黒猫がまだドアのそばに佇んでいることに気付きます。それが気に食わない青年は、家の中から黒猫を威嚇して追い払おうとしました。
掃除を終えた青年は続いて時計の解体修理をしますが、黒猫は未だ同じ場所にいて青年を見つめていました。

珍しく広場へ出掛けてみた青年は、恐る恐るベンチに座って辺りを見回しました。老若男女さまざまな人々が、それぞれの時間を青空のもとで過ごしています。その中である一組のカップルが、濃厚に口づけを交わしているのを見た青年は、耐えられなくなり慌てて部屋へ戻りました。

【転】- ストロークのあらすじ3

青年はあの光景がおぞましいとでも言わんばかりに、丁寧すぎるほどに何度も手を洗い、着ていた服も脱ぎました。
青年がふと目をやると、ソファーの脚の部分に猫のひっかき傷のような跡を発見し、激しく興奮します。堪忍袋の緒が切れた青年は、下着姿の状態で上着も着ず、手にはゴム手袋をはめて、黒猫が飼われている近所の家へ向かいました。

チャイムを押しても応答がないので、青年は勝手口から家の中へ侵入しました。黒猫を探して家の中を物色していると、少女の部屋にたどり着きます。その部屋には少女と黒猫との記念写真が飾られていて、青年は心が揺れました。

【結】- ストロークのあらすじ4

部屋には黒猫がいました。青年は躊躇いながらも、ゴム手袋をはめた手で黒猫の首を絞め始めます。青年はぐっと力を強めていきますが、少女の写真と目が合うと、どうしても黒猫を殺すことはできませんでした。

攻撃されたのにも関わらず、黒猫が青年の脚にすり寄って来ます。それでも青年が無視して部屋を出ようとすると、黒猫は別れを惜しむかのように「ミャァ~」と可愛い声で鳴くのでした。
その声に惹かれた青年は体を震えさせながら、ゴム手袋を外した素手で黒猫の体を撫でてみました。すると青年は思わず顔をほころばせます。そして涙ぐみながら、何度も何度も黒猫を撫でました。黒猫もそれに応えるように、気持ちよさげに寝そべって青年に体を預けるのでした。

みんなの感想

ライターの感想

クラシックやオペラなどの名曲が奇抜な使われ方をしているのですが、曲の抑揚が映像とリンクしていて見事でした。
基本は無表情か怒った表情の青年が、最後の最後でふにゃ~とほぐれた顔をすることで、この作品の大切な点を表現していたと思います。許容できなかったものを受け入れることによって、世界が広がる。非常に短い作品の中で、とても奥深い内容が詰め込まれていました。

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