映画:デイジーミラー

「デイジーミラー」のネタバレあらすじと結末

ヒューマンドラマ

デイジー・ミラーの紹介:1974年にアメリカで製作された文芸ドラマ。ヘンリー・ジェームズの同名中編小説を映画化した作品で、「ペーパー・ムーン」で知られるピーター・ボグダノヴィッチ監督がメガホンを取った。ヨーロッパ社交界で自由に生きるアメリカ人女性と、彼女に惹かれる青年の姿を描いていく。シビル・シェパードが主役のデイジー・ミラーを演じた。

あらすじ動画

デイジーミラーの主な出演者

デイジー・ミラー(シビル・シェパード)、フレデリック(バリー・ブラウン)、デイジーの母親(クロリス・リーチマン)

デイジーミラーのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- デイジーミラーのあらすじ1

舞台は19世紀の終わりのスイス。アメリカ人青年のフレデリックはある日、若く美しい女性と出会います。彼女の名前はデイジー・ミラー、ニューヨーク上流階級の娘で、母親と弟とヨーロッパ旅行をしているといいます。ヨーロッパ生活が長いフレデリックにとって、自分の思うままに生きるデイジーは新鮮な存在でした。デイジーのおしゃべり好きに戸惑うこともありましたが、フレデリックはすぐにデイジーの魅力の虜となってしまいました。

しかし、社交界に精通するフレデリックの伯母はデイジーを快く思っていませんでした。デイジーは男好きという悪い噂を伯母は耳にしていたのです。伯母は「外国暮らしが長いお前はきっと失敗する」と言ってアメリカ人娘との危険な恋を心配しますが、フレデリックはこの忠告を真摯に受け止めず、デイジーと二人でシヨン城見物に出かけて行きました。

二人はシヨン城での時間を楽しみますが、フレデリックが一度ジュネーヴに戻ると言うと、途端にデイジーは不機嫌になってしまいました。デイジーはフレデリックともっと時間を過ごしたいと考えていたのです。フレデリックが困惑していると、デイジーはミラー家の次の滞在先であるローマに来て欲しいと口にしました。

【承】- デイジーミラーのあらすじ2

フレデリックはその約束を守り、ジュネーヴでの用事が済むとすぐにローマへ向かいました。フレデリックはデイジーとの再会を喜びますが、デイジーはイタリア人青年のジョバネリと親密な間柄になっていました。デイジーはジョバネリに会うために公園に向かうと語り、フレデリックは思わずその後を追ってしまいました。

公園に着くと、デイジーはジョバネリ、フレデリック二人の男性と手を組み、公園を歩き始めました。しかし、すぐにそこにウォーカー夫人が乗った馬車が現れました。ウォーカー夫人は社交界の有力者で、白昼堂々、男性二人を連れ歩くデイジーの無作法に激しい怒りを感じていました。ウォーカー夫人は社交界の恥とならないようデイジーに自分の馬車に乗るよう忠告しました、デイジーは「不適切だと言うなら、それでいいわ」と生意気な口を聞き、その場を去ってしまいました。デイジーはジョバネリに騙されているだけ、とウォーカー夫人に説明するフレデリックでしたが、その直後、ショッキングな場面を目撃してしまいます。デイジーが公園でジョバネリとキスをしていたのです。

その後、フレデリックはウォーカー夫人主催の夜会でデイジーと再会を果たしました。ウォーカー夫人はデイジーの面の皮の厚さに呆れ果てていましたが、フレデリックはデイジーへの思いを断ち切れず、二人きりで話す場を設けました。ところが、デイジーはフレデリックを堅物と呼び、自由奔放なジョバネリと何かと比較して批判してきました。その後もデイジーはジョバネリとデートを繰り返し、フレデリックは物陰からその様子を見て一人傷ついていました。

【転】- デイジーミラーのあらすじ3

それでも、フレデリックはデイジーのことが諦められず、彼女が滞在するホテルを訪れますが、ちょうどそのとき、デイジーはジョバネリから歌のレッスンを受けていたところでした。二人の親密な様子を目の当たりにして傷つくフレデリック。さらに追い討ちをかけるように、デイジーとジョバネリが婚約したという噂がフレデリックの耳に入ります。

フレデリックはデイジー本人に噂の真偽を尋ねますが、デイジーはフレデリックをからかう言動を繰り返すばかり。フレデリックはデイジーに弄ばれ、精神的に疲れ始めていました。

そんなある夜、フレデリックが一人ローマの街を散歩したときのことでした。コロッセウムの中を散歩していると、デイジーとジョバネリが物陰から現れました。デイジーは白いドレスを着て、頭には美しい白のレースをかぶっていました。デイジーはジョバネリと一晩中コロッセウムにいたと語りますが、フレデリックは無関心な表情を崩しませんでした。その帰り際、デイジーは微笑みながら自分の婚約を話題に取り上げますが、フレデリックからは「婚約しようがしまいがどうでもいい」と冷たく返答されてしまいます。その後、ジョバネリとともに馬車に乗り込んだデイジーでしたが、その表情からは先ほどまでの笑顔が消えていました。このところ、ローマでは熱病が流行しており、フレデリックは家に戻ったら薬を飲むようデイジーに忠告しました。しかし、デイジーは「熱病なんてどうでもいい」と言ってフレデリックをにらむのでした。

【結】- デイジーミラーのあらすじ4

それからすぐ、フレデリックはデイジーが熱病にかかったことを社交界の噂で知ります。フレデリックはすぐにデイジーの滞在先のホテルに向かいますが、デイジーの症状は重く、面会することは叶いませんでした。その代わり、デイジーはフレデリックへの伝言を母親に頼んでいました。デイジーの母親は、デイジーがジョバネリと婚約していないこと、フレデリックがシヨン城見物を覚えているか気にしていていることをフレデリックに伝えました。それに対して、フレデリックは何も返答しませんでした。

それから時が経ち、デイジーは帰らぬ人となりました。デイジーの葬式に出席したフレデリックはジョバネリから意外な言葉を聞かされました。ジョバネリはデイジーとの結婚を望んでいましたが、それは絶対に実現しないとわかっていたといいます。この言葉を聞いて、フレデリックは黙り込んでしまいました。参列者は一人また一人と去って行き、フレデリックだけがその場に残されました。

それから時が経ち、フレデリックはデイジーという女性を誤解していたことに気づき、伯母に自らの至らなさを嘆いていました。「僕の敬意を受け入れてくれたはず」と語るフレデリックに、伯母は「愛情を示せば、彼女が答えただろうと?」と尋ねました。それに対して、フレデリックは「僕は失敗をしでかした。外国暮らしが長すぎたのです」と淡々と返答しました。

みんなの感想

ライターの感想

デイジー・ミラーを演じたシビル・シェパードの美しさに魅せられました。冒頭から長回しのシーンが続き、その中でペラペラとおしゃべりを続けるシビル・シェパードの演技は見事で、デイジーという強烈なキャラクターが最初の十数分で印象づけられました。また、19世紀末のヨーロッパ文化や、アメリカとの価値観の違いなどが随所で丁寧に描かれており、それだけにデイジーの無邪気さが受け入れがたいものであることがよく伝わってきました。

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