「トニー滝谷」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

村上春樹原作の短編小説を、市川崑が映像化した一作、主演はイッセー尾形、共演は宮沢りえ。父親に「トニー」と名付けられた日本人イラストレーターが出会った、姿形が同じの女性との繋がりを描く。第57回ロカルノ国際映画祭コンペ部門審査員特別賞などを受賞した。サンダンス映画祭ノミネート作品。2005年劇場公開作品。75分。

あらすじ動画

トニー滝谷の主な出演者

トニー滝谷 / 滝谷省三郎 – イッセー尾形(二役) A子(小沼英子) / B子(斉藤久子) – 宮沢りえ(二役) トニー少年 – 篠原孝文 絵画教室の先生 – 四方堂亘 B子の母 – 水木薫 男(A子の元恋人) – 草野徹 女子学生 – 小山田サユリ アルバイトの青年 – 山本浩司 アパートの管理人 – 木野花 家政婦 – 谷田川さほ レストランのバイト1 – 塩谷恵子 レストランのバイト2 – 猫田直 B子の妹(四女) – 藤真美穂 B子の妹(五女) – 山崎彩央 スーパーの客 – 塩山みさこ 語り – 西島秀俊

トニー滝谷のネタバレあらすじ

【起】– トニー滝谷のあらすじ1

トニー滝谷のシーン1

画像引用元:YouTube / トニー滝谷トレーラー映像

「トニー滝谷のほんとうの名前は、本当にトニー滝谷だった。」

切り株にひとりの男性が静かに座っている、中年の男。その男の表情から特に何も感情は読み取ることはできない。

彼の名前はトニー滝谷。緻密な絵を描くイラストレーターである。

トニーとあるが、彼の両親は外国人であるわけではなく、れっきとした日本人である。

彼の父、滝田正三郎は第二次世界大戦中、外地の上海でトロンボーン奏者としてジャズを奏でていた。一番、華やかな時代。正三郎は自分の好きな音楽と仲間たちと音楽に囲まれ幸せであった。

しかし日本が敗戦したことで、事態は一変する。

外地でのつきあいが仇となり逮捕され裁かれたあと、刑務所へ入れられることになった。

釈放されたのは1年後。帰国した正三郎が目にしたのは真っさらな大地とトタン屋根のあばら家が並んだ東京だった。既に実家は空襲で全焼し、両親や兄弟も亡くなっていた。たった一人になった彼は遠い親戚の女性と見合い結婚をし、翌年、子供が生まれる、男児であった。

しかし産後、妻の体調は急変し亡くなってしまう。その後、正三郎はよく世話をしてくれた米兵少佐のファーストネーム「トニー」から、トニー滝谷と息子に名付けた。

トニー自身は成長するにつれ、自分は日本人であるのになぜ外国名なのか思い悩むようになった。他人に名前のことでいじられることも多く、一人でいることを好むようになる。あまり喜怒哀楽を表に出すこともなく、物静かで地味な存在となっていく。

正三郎は演奏旅行で自宅にいることが少なかったので、親子の縁も薄かった。代わりに家政婦がやってきて身の回りのことをしていたが、トニーは自分で家事を覚えると家政婦も断るようになってしまう。こうしてますます孤独になっていった。

しかし、トニー自身は全くその状況を孤独だとは思わなかった。

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