「トムボーイ」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

トムボーイの紹介:2011年製作のフランス映画。田舎に引っ越してきたのを機に自分を男の子だと周囲に信じ込ませたボーイッシュな女の子を巡る騒動を描いた成長物語。監督は「水の中のつぼみ」のセリーヌ・シアマ。出演はゾエ・エラン、マローン・レヴァナ、マチュー・ドゥミ。第61回ベルリン国際映画祭テディ賞審査員賞受賞。2011年10月7日より、東京・南青山スパイラルホールにて開催された「第20回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭」にて10月8日上映。

あらすじ動画

トムボーイの主な出演者

ロール/ミカエル:ゾエ・エラン ジャンヌ:マローン・レヴァナ リザ:ジャンヌ・ディソン 父親:マチュー・ドゥミ 母親:ソフィー・カッターニ

トムボーイのネタバレあらすじ

【起】– トムボーイのあらすじ1

トムボーイのシーン1

画像引用元:YouTube / トムボーイトレーラー映像

(『トムボーイ』=『お転婆、ボーイッシュ』という意味)

フランス。

短髪の子どもの後ろ姿が映ります。木漏れ日を見たその子どもは、手を空中に伸ばしました。車に乗っているようで、全身で風を感じた子どもは、手を伸ばした状態で陶然と目を閉じます。いい気分かと父親に聞かれて、その子は頷きました。(映画タイトル)

その子どもは、10歳の少女・ロールといいます。ベリーショートの髪なので、少年のように見えますが実際は少女です。ロールは父の膝の上に乗り、運転を経験させてもらっていました。父親といっしょになってハンドルを握り、慣れると少しだけハンドルを父に任せてもらいます。アクセルやギア操作は父が行ない、ウインカーはロールがやってみました。

車から降りた父親とロールは、荷物を持って歩きます。彼らは団地のC棟に引っ越してきたばかりです。部屋を見たロールは、この新しい環境がすっかり気に入ったようでした。

部屋には6歳の幼い妹・ジャンヌがいました。お腹の大きな母親といっしょです。母と妹に合流したロールたちは、新しい部屋を満足そうに見回しました。母はロールに「壁は希望どおり青よ」と言います。

ロールの父はIT企業に勤務していました。いままで何度も引っ越しをしていましたが、3人めの子どもが生まれるのを機に、この場所に腰を据えるつもりです。

翌日、ロールは臨月の母親を気遣って、できるだけ妹のジャンヌの面倒をみていました。絵本を読んであげたり、かくれんぼをいっしょにしたり、絵本を読んであげたりします。騒がしくして、母親に叱られる局面もありました。

昼過ぎ、遊び疲れてジャンヌは寝てしまいました。ベランダから下を見ると、同じ年の頃の少年たちが遊んでいます。楽しそうなのでロールは、いっしょに遊びたく思いました。

階段を降りて下へ行くと、もう少年たちはいませんでした。探すロールにひとりの少女が近寄ると、「みんな遊びに行った」と言います。少女はロールたち一家が団地に越してきたことを知っており、「リザ」と自己紹介しました。

名前を聞かれたロールは、とっさに「ミカエル」と答えました。リザはロールを少年だと思い込んでおり、男の子たちが遊ぶ場所に連れて行ってくれます。

リザも加わり何人かで遊びました。リザは勝負のとき小声で「勝たせてあげる」と言うと、新参者のロールに花を持たせてくれました。しかしロールはリザに勝ちを譲ってもらわなくても、じゅうぶん勝てたようです。

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