「ヒトラーに盗られたうさぎ」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想（1件）

ヒトラーに盗られたうさぎ(字幕版)

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画像引用元：YouTube / ヒトラーに盗られたうさぎトレーラー映像

【1933年2月　ベルリン】

アンナ・ケンパーはドイツ・ベルリンに暮らす9歳の少女です。アンナの家の家族は仲が良く、3つ年上の兄・マックスは妹思いです。父アルトゥア・ケンパーは有名な演劇批評家で、ナチスを痛烈に批判していました。母・ドロテアはピアニストです。

学校でカーニバルのお祭りがありました。アンナとマックスは扮装して出かけていきます。ナチス軍の格好をした少年たちがアンナをいじめて、うさぎのぬいぐるみを投げました。兄のマックスがアンナをかばい、少年たちと取っ組み合いのけんかをしました。マックスは相手のボタンを引きちぎります。アンナはテーブルの下に入ったぬいぐるみを見つけ、回収しました。

学校が終わって、マックスとアンナは走りながら帰宅します。（映画タイトル）

帰宅した2人を迎えたのは、老女の家政婦・ハインピーです。ハインピーはアンナの家に昔からずっと仕えており、家族同然の付き合いでした。

その日の夜は、アンナの両親はクラシックのコンサートへ行く予定でした。しかしドレスに着替えた母・ドロテアはまだ家におり、父も風邪を引いたとかでベッドで寝ていました。両親は深刻な顔でなにかを話し合っており、母親は泣いていたようです。

食後、アンナは父・アルトゥアのベッドへ行きました。うつるから離れてと言われつつも、アンナは父親のベッドのそばに座ります。ラジオから父の声が流れました。父がラジオの収録に出ていたことをアンナは知ります。

アンナは絵を描くのが好きでした。どんな絵を描いたかと聞かれて「船が沈没する絵」と答えます。学校の先生に不謹慎だと注意されたことをアンナが話すと、父は笑って「好きな絵を描けばいい」と答えました。兄のマックスがナチスの格好をした子と喧嘩した戦利品だと、アンナは鉤十字のボタンを見せました。父親は捨てろと言います。

翌朝。アンナが起きると父親はいませんでした。朝早くにチェコスロバキアのプラハへ向かったと母が言います。

母はアンナとマックスに説明します。2週間後の選挙でもしドイツでヒトラーが勝利すれば、今までヒトラーに批判的な意見を示していた父は、粛清を受ける可能性があるのです。そこで近々プラハへ行くだろうことと、それを近所の人や友だちには秘密にすることを母は言いました。アンナもマックスも理解します。

アンナは友だちに内緒なのはつらいと思いますが、友人の母親が早速探りを入れてきたので警戒します。

帰宅すると、ユリウスおじさんが家に来ていました。ユリウスおじさんは母方の叔父です。ユリウスおじさんはスイスで父親と会って伝言を言付かり、トーマス・マンのサイン本を取りに来ていました。父はプラハからスイスに移動したようです。

母はハインピーに毛皮やバッグを渡して、今までのお礼を述べていました。ハインピーは寂しそうにしています。

逃亡のための荷造りをしろと言われたアンナは、「荷物は本2冊とおもちゃ1つだけ」という条件をつけられました。大好きなピンクのうさぎ・ウサギか、犬のぬいぐるみ・テリーか選べずに困ります。その様子をみたハインピーが、スイスの住む場所が決まったら自分がウサギを持って会いに行くと話したので、アンナは頼みます。

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