「フライドグリーントマト」のネタバレあらすじと結末の感想

フライド・グリーン・トマトの紹介:アメリカ南部で暮らす平凡な中年主婦エヴリンが老人ホームで出会った老女ニニーを通して、かつての激しい差別や偏見の中、自由に力強く生きた南部の女たちを知り、励まされ変わっていくという1991年のアメリカ映画。原作はファニー・フラッグの同名小説「Fried Green Tomatoes at the Whistle Stop Cafe」。製作/監督は「8月のメモワール」のジョン・アヴネット。現代に生きる中年主婦役を「ミザリー」のキャシー・ベイツ、老女ニニー役を「ドライビングMissデイジー」のジェシカ・タンディが演じ、数々の賞にノミネートされた。

予告動画

フライドグリーントマトの主な出演者

エヴリン(キャシー・ベイツ)、ニニー(ジェシカ・タンディ)、イジー(メアリー・スチュアート・マスターソン)、ルース(メアリー=ルイーズ・パーカー)、イジーの兄バディ(クリス・オドネル)、シプシー(シシリー・タイソン)、ビッグ・ジョージ(スタン・ショウ)、エブリンの夫エド(ゲイラード・サーテイン)、フランク(ニック・サーシー)、グレイディ(ゲイリー・バサラバ)、スモーキー(ティモシー・スコット)、スクロギンズ牧師(リチャード・リール)、スムート保安官(レイノール・シェイン)など。

フライドグリーントマトのネタバレあらすじ

【起】- フライドグリーントマトのあらすじ1

小太りの中年主婦エヴリンは、太った夫のエドとローズヒルズ老人ホームのベスタおばさんに会いに行く途中で迷い、廃線された線路脇に佇む廃屋”ホイッスル・ストップ・カフェ(駅前カフェ)”にたどり着きます。
彼女は、窓ガラスに描かれた”フライド・グリーン・トマト”のメニューを見て、汽車の音を聞き楽しそうに微笑みますが、エドにはそんな音は聞こえないと言われます。
ホームではエドが不機嫌なおばさんをなだめる間、エヴリンは広間で、クレオ・スレッドグッドの未亡人で82歳の入所者ニニーと出会います。エブリンは、長年ご近所のオティスさんの付き添いで”ホイッスル・ストップ”から来た、彼女がここに馴染めば帰れるのと話す彼女に、チョコバーを食べながら合わせますが、夫の姉のイジーは友だちのルースと”ホイッスル・ストップ・カフェ”をやってた男勝りの女性だけど、”あの男”を殺したなんてバカげてると言う話に興味を持ちます。
ニニーは待ってましたとばかりに「第一次世界大戦後のある夏の雨の日、車が川から引き上げられ、イジーはその持ち主フランク・ベネットの殺害容疑で逮捕されたのよ」と話し始めます。

イジーは幼い頃から男勝りで、姉のレオナの結婚式でも、次男のジュリアンと取っ組み合いのケンカをしてドレスを着ない変わった子でしたが、長兄のバディは彼女に優しく良き理解者でもありました。
彼は皆に好かれる好青年でしたが、その夏、家に滞在していた牧師の娘ルースと恋に落ち、その日も彼女とイジーと一緒に式を抜け出し、近所の川に遊びに行きます。けれど、ルースの帽子を取りに線路に降り、2人が見ている前で汽車に轢かれ亡くなります。
結婚式は一転葬式となり皆は哀しみに暮れますが、中でもイジーはひどく落ち込み、川から離れず、唯一使用人のビッグ・ジョージだけが彼女に寄り添い見守っていたのです。
話を聞いたエヴリンは泣き出しますが、エドが迎えに来たため再会の約束をして分れます。
その頃、夫妻は倦怠期まっただ中で、エヴリンは講習会やらおしゃれをして苦心惨憺していましたが、エドは野球中継に夢中で、夕食も一緒に取らない冷めた毎日を送っていたのです。
次にホームを訪ねた時にもおばさんは不機嫌で、エヴリンはニニーと見舞いのドーナツをほおばります。彼女はこうして家を離れているとコーヒーやベーコン、ホイッスル・ストップのフライド・グリーン・トマトを思い出すわと話し始めます。

数年後、イジーは男っぽい薄汚れた格好で町の酒場”リバー・クラブ”に入りびたり、グレイディたちとギャンブルに明け暮れていました。母親は数年ぶりに教会の仕事でやってきたルースに頼りますが、イジーは冷たく、また後に彼女が殺したと言われる男フランク・ベネットに初めて会った時も「トゥワンダ(こんちわ)」とぶっきらぼうに挨拶しただけでした。
レディになったルースはイジーを連れ戻そうとしますが、家族に背を向け身勝手だと言われ「バディが忘れられないのはあんたでしょ」と毒づきます。
ルースは教会をもあからさまに嘲るイジーに友だちになりましょうと言い、1日中彼女と行動を共にし、貨物列車に忍び込み積んである食料を宿無しの人々に投げてやります。イジーは教会は祈るだけで何もしない、これも施しだと笑いますが、イジーが走る列車から飛び降りると言い出した時には、ルースが先に飛び、失敗して足を挫いたイジーを3キロ先の病院まで支えて歩きます。
イジーはルースを認めてピクニックに連れ出し、何も着けずに大木に群れるミツバチから蜜を取りご馳走します。その破天荒なもてなしにルースは”ビー・チャーマー(蜂に好かれる人間)”イジーだと微笑みます。
またある日、イジーは宿無し仲間の夜の集会にルースを招き、彼女は初めての酒とポーカー、ナイト草野球ではしゃぎます。けれど川でイジーと水浴びしていた時、こんな私を人が見たらなんて言うかと寂しそうに笑うのです。
彼女はずっと優等生で、牧師の父親の手伝いや日曜学校の世話、病気の母親の看病をしていたのです。そして夏が終わったら結婚する、今までで最高の誕生日だったわと言います。それを寂しそうに見ていたイジーは、結婚式の招待状には返事をせず、ジョージア州まで徹夜で行き、フランクの家に入る彼とルースを遠くから見つめ、二度と会わないと誓います。

講習会はどれもばかばかしい内容で、エヴリンが旅行に誘っても、エドはテレビの前から動かず、息子も独立して毎日2人きり、我が家が一番とけんもほろろでした。
クリスマス。放っておかれたエヴリンは1人でホームに行き、薄紫のパーマになったニニーに手作りクッキーをプレゼントし、イジーの話を聞かせてとねだります。

ルースの結婚後、イジーはリバー・クラブの仲間になり相変わらずでしたが、ある時誘惑に負け、ジョージアのルースの家を訪ねます。
迎えたのは気難しそうなフランクの母親で、ルースの顔は痣だらけ、フランクは奥から怒鳴っています。イジーはカッとして「旦那にやられたの?!女を殴るなんてなんて卑怯な男!私が殺してやる!」と怒鳴りますが、ルースは心配なら何もしないでと言い追い返します。イジーは悩みますが、クラブのママには彼女も大人なんだからと言われ、グレイディから迫られますが拒否します。
しばらくしてルースからフランクの母親の訃報が届きますが、”あなたの行く所へ私もついて行く。あなたの民は私の民”と言う聖書の一節が添えられていました。
イジーはビッグ・ジョージとジュリアンを連れフランクの家に行き、2階の窓辺にいたルースから、義母が死んで私は妊娠してると聞きます。
彼女の荷物を運び出していた時、フランクが帰宅しいきなりルースを張り倒します。イジーはフランクに飛び付いて殴りますが、鼻で笑われ壁に叩きつけられます。彼はルースを抱き上げ階段を昇り始めますが、ジュリアンとビッグ・ジョージが脅すとニヤつきながら降ろし「出てけ」と言って1階に蹴り落とします。イジーはカッとなった2人を抑え、睨みつける彼に「ルースに手を出したら殺すわよ!トゥワンダ!アマゾンの女万歳!」と捨て台詞を残し連れ去ります。

スーパーに行ったエヴリンは講習会の誘いを断わり、ぶつかって来た若者に悪態を吐かれ怒りますが、逆に罵られ散々な目に遭います。
彼女は泣きながらホームに行き、ニニーに、自分が情けない、我慢しようとしても食べてしまう、けれど超デブになる勇気も無いし、若くもなく年寄りでもない、頭が変になりそう!と泣きつきます。
ニニーはそれは更年期だ、ホルモン剤と精神安定剤を飲めば治るわと慰めます。そして家にいないで仕事をするの、肌がきれいだから化粧品のセールスはどう?と励まし、私もあなたくらいの時に子供を産み、更年期が来たと話します。
子供の名はアルバート。けれど生まれた瞬間、医者から会わずに諦めろと言われたと打ち明けます。けれどルースの「子供には別の神様がいる」と言う言葉を思い出して子供と会い、まさに神様からの賜物だと思ったと言い、あの子は世界一穢れの無い魂を持ち、30歳になるまで私と暮らし永遠の眠りについた、天国で再会するのが楽しみよと微笑みます。

【承】- フライドグリーントマトのあらすじ2

ルースはその後、スレッドグッド家の家族や牧師やリバー・クラブの仲間に見守られる中、無事男の子を出産し、バディ・ジュニアと名付けます。
やがてイジーとルースは、ビッグ・ジョージやシプシーたちの手助けで、線路沿いにホイッスル・ストップ・カフェをオープンします。それは黒人や宿無しにも食事を提供する店で大評判となり、イジーはアル中のスモーキーにも小屋を提供しルースと共に面倒を見ます。
そのポリシーは差別的な地元連中を刺激し、保安官となったグレイディがイジーに忠告しますが皮肉で返されます。またそのため一時は客足も減りますが2人はめげず、ケンカはしても最後はふざけて笑い合います。その頃できた新メニュー”フライド・グリーン・トマト”も、初めはひどい味でした。そんな2人をグレイディは心配しますが、フランクもまた客に紛れてじっと盗み見ていました。
そしてついにある晩、KKK(人種差別主義者)が店を襲撃します。フランクはそのメンバーの1人で、ルースの部屋に忍び込んで覆面を取り、怯えて抵抗する彼女やシプシー、スモーキーを鼻で笑い「息子に会いに来ただけだ、また来るからな。お前と赤ん坊を取り戻す」と脅します。連中はビッグ・ジョージを燃える十字架の前にくくって鞭打ち、店に銃弾を撃ち込みます。
店でイジーとポーカーをしていたグレイディは、連中の前に立ちふさがり「俺はこの町の保安官だ。彼を放さないと逮捕するぞ!お前らこの町の連中じゃねえな?」と言い追い返します。町の連中も静かにKKKを睨みつけます。
ルースからフランクが来たと聞いたイジーは、だからあの連中はここを襲ったのね、今度来たらグレイディと町の連中が黙っちゃいない、でなきゃ私が何とかすると言いますが、バカな事はしないと約束してと言われ、同じ日スモーキーも町を去ります。

町の祭りの日。ルースが教会の仕事に、イジーはグレイディと町内会館の芝居に出ている隙に、店にライフルを持ったフランクが来て、シプシーを殴り倒し、赤ん坊を連れ去ろうとします。車に乗せようとした時、止めに入ったフランキーも殴り倒されます。が、次の瞬間、背後から何者かにフライパンで叩かれ昏倒します。その時、ビッグ・ジョージはイジーを呼びに行き店に走っていました。
翌日、店は何事も無かったかのように賑わっていましたが、グレイディがジョージアのスムート保安官を連れて来ます。彼は、息子と女房を連れ戻すと出たきり帰らないフランクを探してると言い、バーベキューを食べながら店に居座り、それを焼くビッグ・ジョージをじっと見つめていました。
彼はバーベキューを気に入って何皿も平らげた挙句、イジーに、フランクを殺すと脅したな、死体はまだ出ないが奴の髪の毛1本でも見つけたら殺人罪で逮捕だと脅し、ビッグ・ジョージにはイジーのためなら人殺しでもするのか?嘘をついた黒人は吊るし首だと脅します。
ある夜、ルースは、夜出掛けて帰ったイジーにフランクの事で迷惑をかけた、あんたには私たち母子の面倒を見る責任は無い、出て行くわと打ち明けます。そして私たちがいなけりゃ幸せな結婚が出来たのにと言います。イジーは今が幸せと言いますが、どこに行ったかは答えません。
するとルースは、バディJrがいなくなる夢を見て飛び起きたら天使のような顔で眠ってて、無事だった事を神に感謝した、フランクに殴られた時には、神が暴力に耐える力を与えてくださったと感謝し、母さんが血を吐き”いっそ殺してくれ”と言った時にも、永らえさせて頂いたと感謝した、いつも私にできるのは祈る事だけだ、でももし今フランクが現れてバディJrを奪おうとしたら、祈りなど捧げず、彼の首をへし折ってやると涙をこぼします。
イジーは、フランクの事は心配しないでと言いますが、ルースはあいつの息子だから必ず奪いに来ると言います。けれどイジーは「フランクは二度と現れない」と断言し、ルースに「殺したのね?」と聞かれても少し笑って否定します。ともかく出て行くなんて許さないとうイジーに、ルースは諦めたように微笑みます。

ニニーと話すうちエヴリンの中でも何かが変わり、これまでの花柄の緩いチュニックを止め、スポーティーなスタイルでスーパーにやってきます。けれど駐車場の空き待ちをしていたところ、若い女2人のスポーツカーに横取りされ小声で抗議しますが、女たちは「若いからすばしっこいのよ!」と笑い去って行きます。けれど彼女はにやりと笑って「トゥワンダ」と言い、大笑いしながら女たちの車がベコベコになるほど何度も車をぶつけます。そして青くなって飛んできた女たちに「おばんは保険かけてんのよ」と捨て台詞を残し去って行きます。
彼女はその足でホームに行き、ニニーに武勇伝をまくし立て、胸がスッとしたわ!あのアバズレのクソッタレ娘!トゥワンダ!世の悪に制裁を加えてやる!と下品な言葉を連発し盛り上がります。ニニーは「ホルモン剤、いくつ飲んだの?」と心配そうです。彼女はダイエットに励み、呆れるエドにも低カロリーメニューを出して殺す気か?!と言われ、「殺す時は手を使うわ」と笑います。

【転】- フライドグリーントマトのあらすじ3

フランクが消えて5年後、町にスモーキーが戻り、元気で賢い少年になったバディJrと会い、ルースにそっくりだと微笑みます。
店は賑わっていましたが、スムート保安官はまだ捜査を続けていて、ルースは戸口で子供たちの勉強を見ています。皆は彼を大歓迎しますが、その時汽車が通り、子供たちの悲鳴が上がり、ビッグ・ジョージがバディJrを車に乗せ病院へと連れて行きます。
バディJrは、線路で片腕を失う大ケガを負いますが、イジーは皆が言い出す前に片腕坊やと呼び、”腕”のお葬式を上げます。ルースはそれでも元気に走り回る息子を見て「父さんが『子供には別の神様がいる』と言ってた」と話します。

ほどなくして長雨で町の一部が洪水になり、川からフランクの車が上がります。グレイディはイジーに、フランクの車が上がった、あんたとビッグ・ジョージを逮捕してジョージア警察に引き渡すと話します。彼はビッグ・ジョージだけを差し出せばジョージア警察は納得すると言いますが、彼女はきっぱり断り、一緒に逮捕され、裁判にかけられます。
ジョージア州の法廷で、イジーはフランクをよく知らないと言いますが「殺す」と言った事は認めます。判事は金と酒で敬虔なクリスチャン女性をかどわかし、連れ戻しに行った夫フランクを大ウソつきでろくでなしの黒人と殺害したと侮辱します。彼女は芝居の後には、ビッグ・ジョージと自分の母親の家に行った、母親は1年前に死んだと言いますが信じてもらえず、全部本当の事よ!分からず屋のデブ!と罵り往なされます。
またルースは、あなたのような敬虔なクリスチャンが、なぜあんな女について行ったのかとしつこく聞かれ、「イジーは私の親友で、愛してたからです」と答えます。
そして町の教会のスクロギンス牧師は、持参の聖書で宣誓し、母親の家に行ったというのは嘘だと言い、自分の記録によれば、イジーとビッグ・ジョージはあの晩、教会で開かれた”信者の集い”でバーベキューを振る舞ったと証言し、”集い”の詳細を聞く判事を、キリスト教者のくせに”信者の集い”を知らないとは!と鼻で笑います。
その証言は裁判長を気まずい思いにさせ、フランクは酒に酔って川に転落した事故死として訴えを却下、2人は無罪放免となります。
法廷に来ていた町の連中は大喜びで大きな拍手が巻き起こり、イジーは呆れて、牧師は聖書に誓ったのにどういう事?とルースに聞くと、聖書だと言ったのはメルビルの「白鯨」で、牧師はこれであなたが教会に来ると思ってると言われます。それはルースの策略で私は牧師との約束を守ると言う彼女に、イジーは1000年生きても許さないと笑います。

エヴリンは、次に「トゥワンダ!」と叫びながら子供部屋の壁をハンマーで叩き壊し始めます。帰宅したエドはどういうつもりだ?と呆れ、それより俺の夕飯は?と聞く彼に、私がいろんな講習会に行ったのは結婚を救いたかったためよ、あなたはビール片手にテレビの前、今日は野球、バスケ、フットボール、レスリングにホッケー!!そう言いながらガンガン壁を破壊し続けます。
ほどなくしてホームに行ったエヴリンは、オティスの嫁のスーから夫人がようやくホームに馴れたと聞き、ニニーはようやく帰れるのねと喜びます。が、ニニーの家は老朽化が酷く取り壊された、悲しませるだけだから本人には伝えてないと言われ愕然とします。彼女は初めてホームの廊下を歩き、入所者たちの現実を目の当たりにし、ニニーの部屋を訪ねます。
そこはわずかな観葉植物がある小さな部屋で、壁にはたくさんのバラの切り抜きとイジーとルースや町の人たちの写真が飾られていました。ニニーは髪を降ろしガウンを裏返しに着て、死んだように眠っていましたが、彼女に気づいて「バラの花がきれいでしょ?」と話し始めます。
家の庭のバラが見られないので紙のバラ園なのと笑う彼女に、エヴリンは誕生日プレゼントのフライド・グリーン・トマトを渡し、金の紙の冠をかぶせます。ニニーは大喜びでトマトフライに齧りつき、カフェで出てたのと同じ味よ!あなたは本当の娘のようだわと喜びます。
けれど、83歳だなんて信じられない、天国へのお召しは神様にお任せをと言い、黙り込みます。
ルースの事を思い出したのです。

裁判の後、全ては元通りになりますが、ルースがガンで余命数週間と宣告され店は閉店、彼女はイジーの生家に移され、シプシーが看護師代わりとなり付ききりで世話をしますが、病状は悪化する一方でした。イジーは奇跡を祈り続けます。
ルースはイジーにバディJrが無事学校を卒業するように、また自分の葬式には出すなと頼みます。また、その頃バディJrは片腕のハンデで落ち込んでいましたが、イジーは彼を川に連れて行き、バディに言われたのと同じく牡蠣の話をし、あんたのママは人間の姿をした勇気ある天使の1人だ、あんたも勇気を持ちなさいと励まします。
そしてある雨の日、元気を取り戻したバディJrは、ルースのベッドに報告に来ますが、ルースは彼からキスをもらい、悲しんではだめよと言い部屋から出します。イジーはその様子からついにその時が来たことを悟ります。
イジーと2人きりになると、ルースはカーテンを開けさせ、もっと自分を大事に、あんたをポーカーで負かす男と結婚してと言いますが、イジーは無理に笑って、あんたにたくさん言いたいことがあったのにと言葉に詰まります。ルースはあんたの話を聞くのが好きだった、ビー・チャーマー、何かホラ話を聞かせてとねだります。
イジーは明るい窓辺に立ち外を見ながら、カモの群れが凍った湖ごと飛び立った話をします。ルースは彼女の話を聞きながら、静かに息を引き取ります。
話し終えたイジーはルースの手を握り静かに嗚咽し、シプシーは飾り枠に布をかけ、柱時計の振り子を止め、イジーの背中をそっと抱き、「泣かないで…安らかに逝かせてあげて」そして「ルース様はレディだった。レディはおいとま時を心得ておいでなのよ」と語りかけます。
彼女の葬式でシプシーは泣き続け、皆が悲しみに暮れていましたが、イジーとバディJrはその近くでキャッチボールをしていました。

ニニーは、数年前に亡くなったスモーキーがたった一つ身に着けていたのは彼女の写真だった、最初から愛してたのよ、でもそれは皆同じ思いだったと話します。そして、死が怖いと泣くエヴリンに「私なんかジャンプ台の端に立ってるけど平気よ、ラッシュ時に車を運転する方が怖いわ」と笑います。
その頃、エドにも微かな変化が生まれます。ある日彼はエヴリンの好きなユリの花束を買い、照れながら、この数ヵ月間の態度を反省した、君の気持ちや仕事にももっと理解に努めると優しく微笑み約束します。
けれど、彼女が一生に一度のお願い、ニニーを引き取りたいのと言うと、老人だし病気になったらどうする?家族でもないのにと拒否します。エヴリンは私は彼女のおかげで変われた、恩返しがしたいと言い、看病は私がするし、仕事があるから金銭的負担もかけないと言いますが、彼も絶対反対だと譲りません。
エヴリンは「私に”絶対”と言わないで」とエドを睨み、「鏡を見たらイヤな女が映ってた、だから自分を変えた、それはニニーのおかげで恩返しがしたい」と改めて言い、「あまりわからない事を言うと”トゥワンダ”が来るわよ」と笑い、出掛けて行きます。

【結】- フライドグリーントマトのあらすじ4

ホームに行った彼女は看護師が部屋を片付けているのを見て愕然とし抗議しますが、看護師は「ここにいた方は今朝亡くなったそうですよ」と言い作業を続けます。彼女は泣き出し、剥がされたバラの切り抜きを取り上げ、あんまりだわ!一日くらい待てないの?!彼女を敬う気持ちは無いの?!と号泣します。そこに別の看護師が現れたため、エヴリンはなぜ知らせてくれなかったの?!最期のお別れもしてないのにと泣きますが、看護師は彼女を抱きしめ、安らかな死だった、スレッドグッドさんには良い事だったと慰めます。
つまり、亡くなったのはオティスで、ニニーは30分前タクシーで帰ったと言われ、エヴリンは一転笑いだし、次には「彼女を止めなきゃ!」とホームを飛び出します。
ニニーはホイッスル・ストップ・カフェの廃屋に続く道にスーツケースを置いて座り、頭を抱えていました。そして彼女に、確かにここにあったはずの家が盗まれた、頭が変になったのかしら?と訴えます。エヴリンは、あなたの家はここで、頭も正常、家は古くて危険だから取り壊されたと打ち明けます。ニニーは主人のクレオと40年暮らした家だった、83年生きて残ったのはこの箱の中の古いカードと写真だけだわと嘆きます。
エヴリンはうちに帰りましょうと言い、私の家はここよ!オティスさんも死んで、誰も面倒を見る相手がいないなんて生れて初めてよと言う彼女に、私とエドの面倒を見て欲しいと頼みます。
そして「あなたは天からの贈り物よ、あなたといると生きる勇気が出る、あなたのおかげで変われた、私はもうホラー映画のデブじゃないわ」と笑います。ニニーはエドの考えを気にしますが、私に感謝するわと言われ納得します。
そしてオティスさんはシプシーの妹だった、シプシーが亡くなった時、彼女と2人で看取ったのと言い、彼女から聞いた”事件の夜の真実”を語り始めます。

あの夜、フランクをフライパンで殴ったのはシプシーでした。スモーキーはルースさんの赤ん坊は盗ませんぞと言い、シプシーは泣いているバディJrを抱き上げます。そこにイジーとビッグ・ジョージが戻り、4人は物置で対策を話し合います。
シプシーもスモーキーも血だらけで正当防衛なのは明らかで、スモーキーも証言すると言いますが、彼は宿無しだし、このままでは黒人のシプシーが問答無用で縛り首です。
が、突然イジーが笑い出し「そろそろ夜明けだわ。ジョージ!ブタを茹で始める時間よ!」と言います。彼女は戸惑う彼に今一度「”ブタ”よ」と言い、翌日、カフェではいつも通り、ジョージが作る美味い”ブタ肉”のバーベキューが振る舞われたのです。
そうしてフランクは行方不明となり、スモーキーは念のため町を出て、シプシーはバーベキューに舌鼓を打つスムート保安官に特別なソースですからと微笑んだのです。

意外な展開に驚き感心するエヴリンにニニーは、だからイジーが法廷に立ったのよ、でもルースは最期までイジーが殺したと思ってたかもと言い、真実とはおかしなものよ、気分が晴れたわと笑います。そしてこの話はあなたの記憶に生き続ける、おかげで人生で一番大切なものを思い出した、いい友だちよと話します。
その近くには、話に出てきた町の人々とバディやルースの墓がありました。
ルースの墓には「愛を。ビー・チャーマーより」と書かれたメッセージが添えられた蜂蜜が供えられています。イジーはまだ生きてるの?と言うエヴリンに、ニニーは今でも蜂蜜を取ってそれを売る姿をときどき見かける気がするわと微笑みます。
エヴリンは今日会えるかしら?と言い、ニニーを支え歩き始めます。

ルースが死に、鉄道は廃線になり店は閉鎖、皆散り散りに去って行った…何の変哲もない小さな店だったけど、その閉鎖と共に町の鼓動も止まってしまった…思えばあの小さな店が大勢の人たちの心を繋げたのね…
この言葉でニニーの話は終わり、エヴリンたちとの新しい暮らしが始まろうとしています。

みんなの感想

ライターの感想

本作の前年1990年「ミザリー」の怪演でアカデミー賞、ゴールデングローブ賞の主演女優賞をW受賞し、一躍脚光を浴びたおばはん女優キャシー・ベイツが、赤いバンダナ姿で無礼なスポーツカーをベッコベコにし「ヒャッホ~!」と叫ぶシーンでいきなり釘付けになり惚れ込んだ名作です。
本作中にも「私はもうホラー映画のデブじゃない」と言うセリフがありますが、「ミザリー」はね、いいんですよ。ホラーでは世界一の稼ぎ頭キングの実体験的小ネタなのに、イタイ怖いブサいが看板となってしまったキャシー・ベイツにはただただ申し訳なくて。
ニニー役ジェシカ・タンディは多分初見はヒッチコックの「鳥」で、息子(ロッド・テイラー)の恋人(ティッピー・ヘドレン)を懸命に守ろうとする細身だけど気丈なお母さん役。お婆さんとなってからは「ドライビングMissデイジー」(アカデミー主演女優賞)や「コクーン」などでよくお見かけした名女優さんです。
ちなみに原作のファニー・フラッグの「Fried Green Tomatoes at the Whistle Stop Cafe」ではイジーとルースは同性愛カップルなんだとか。旧時代米南部の黒人差別など多くの差別問題を孕む中、同性愛者に対する差別と言うのも内包した作品なのだそうです。本作の2人を見ただけでは理解できませんし、「顔の無い天使」(1993年/メル・ギブソン初監督作/原作はイザベラ・ホランドの同名小説)のようなそここそがメインテーマと言うわけではなさそうですが。邦訳版は単行本(1992年刊/二見書房/和泉晶子訳)のみあるようなので興味のある方はぜひ。

映画の感想を投稿する

映画「フライドグリーントマト」の商品はこちら