映画:ブランカとギター弾き

「ブランカとギター弾き」のネタバレあらすじと結末

ブランカとギター弾きの紹介:2015年のイタリア・フィリピン・日本合作のヒューマンドラマ。ストリートチルドレンの少女と盲目のギター弾きの数日間の日々を描いていく。第72回ヴェネツィア国際映画祭では、ソッリーゾ・ディベルソ賞、マジックランタン賞を受賞した。

あらすじ動画

ブランカとギター弾きの主な出演者

ブランカ(サイデル・ガブテロ)、ピーター(ピーター・ミラリ)、セバスチャン(ジョマル・ピスヨ)、ラウル(レイモンド・カマチョ)

ブランカとギター弾きのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ブランカとギター弾きのあらすじ1

舞台はフィリピンのマニラ、ストリートチルドレンが数多く住む地域。母に捨てられた少女ブランカは盗みを働きながら毎日を送っていました。そんなある日、ブランカはテレビであるニュースを目にします。それは、ある女優がたくさんの孤児を養子として引き取っていることを伝えるものでした。その女優はブランカと同様、ストリートチルドレンだった過去があり、女優として成功してからは積極的に孤児の援助をしているようでした。このニュースを見たブランカは、ある発想を思いつきました。巷では多くの子どもが大人に買われているのだから、その逆で子どもが大人を買ってもいいはず…ブランカは母親を買うため、大金を稼ぐ方法を考え始めました。

目標は3万ペソ、ブランカはこの大金を稼ぐために、盲目のギター弾きの老人、ピーターに協力を仰ぎました。心優しいピーターは戸惑いながらもブランカとともに都市部へと移動し、二人はそこで物乞いをし始めますが、ブランカはそこで盗みも働いていました。人々がピーターの演奏に聴き入っている隙を見計らって財布を盗んだブランカは、そこで得た金であるビラを作り、街中に貼りつけていきました。そのビラには、「3万ペソで母親を買います」と書かれていました。

【承】- ブランカとギター弾きのあらすじ2

その後、ブランカはピーターのアドバイスでギターに合わせて広場で歌を披露しました。ブランカの歌声は周囲の人々を感動させ、その存在はすぐに近くのクラブオーナーの目に留まることとなりました。ブランカとピーターはクラブに住み込みで働くこととなり、そのギターの音色と歌声はクラブで次第に評判になっていきました。

ブランカはピーターとの満たされた生活に喜び、すでに母親を買うことに興味を失っていました。一方、ピーターはブランカが路上生活から脱することができ、心から安心していました。二人は良き友人となり、互いを深く信頼するようになっていました。

ところが、そんなある日、二人の成功を妬むクラブの従業員の策略によって、二人はクラブから突然追い出されてしまいました。それからすぐ、養護施設の女性がビラを持ってピーターの元を訪れ、ブランカが母親を買いたがっている事実を告げました。ピーターはビラの内容に驚き、世の中には買えないものもあるとブランカを諭しますが、ブランカはその言葉に納得できず、ピーターの前から姿を消してしまいました。

【転】- ブランカとギター弾きのあらすじ3

その後、ブランカは同じストリートチルドレンの少年セバスティアンと出会いました。心が優しいセバスティアンは兄貴分のラウルにブランカを仲間に入れて欲しいとお願いしますが、ラウルがブランカに要求したのは窃盗行為でした。ブランカは再び盗みを働きますが、すぐにそれが嫌になりセバスティアンたちの元を離れました。しかし、すでにピーターの姿は広場から消えていました。

ブランカが落ち込んで広場にたたずんでいると、そこにピーターの行方を知っているという女性が現れました。その女性は以前からブランカのビラに強い興味を持っていた人物でした。すぐに女性について行くブランカでしたが、その先に待っていたのは娼館でした。自分が売られそうになっていることに気づき、すぐに逃げ出すブランカでしたが、ラウルに捕まり檻に入れられてしまいました。ラウルは大金と引き換えにあの女性の依頼を受け、ブランカを売るつもりでいたのです。

泣いて助けを求めるブランカを見て、セバスティアンはピーターを探しに向かいました。ラウルが女性を呼びに行っているわずかな時間を利用して、全速力で街を走るセバスティアン。一方のピーターも、ブランカを探して街をさまよっていました。

【結】- ブランカとギター弾きのあらすじ4

セバスティアンはようやくピーターを見つけ、ブランカがいる檻に連れて行きますが、その直後、ラウルが戻ってきてしまいました。激怒するラウルに、セバスティアンは自分を売ってもいいからブランカを助けて欲しいと懇願しました。ラウルはそんなセバスティアンを突き飛ばしますが、「この子の父親だ」と語るピーターの迫力に圧倒されてしまいました。ラウルは二人が去るのを止めず、ただセバスティアンに八つ当たりをしました。

その後、ブランカは養護施設に行くことを決心し、ピーターはその思いを受け入れました。しかし、ブランカの施設生活は長続きしませんでした。施設での生活になじめず、ブランカはある日施設から抜け出し、ピーターと一緒に歌った広場へ向かいました。

広場に着くと、そこにはピーターのギターの音色と、セバスティアンのタバコを売る声が響いていました。大好きなピーターとセバスティアンが元気に生きている姿を見て、ブランカは微笑みながらしばらくの間立ちすくんでいました。すると、突然ピーターが演奏をやめ、ブランカのいる方向に視線を向け、満面の笑みを浮かべました。ブランカは微笑みを浮かべてピーターと見つめ合い、涙を流していました。

ヴェネツィア映画祭での初上映を終えた数日後、ピーターは他界した
彼の魂はこの映画と共に今も世界中を旅している

映画はこのメッセージとともに幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

80分未満という短い上映時間ながら、密度の濃い物語を見せてくれます。母親を買おうとする少女という驚きの物語ですが、主人公のたくましさと美しい歌声、ギター弾きの無邪気さは観る者に深い感動を与えてくれます。特に感動的なのはラストシーン、ブランカとピーターが見つめ合う場面です。目が見える人以上によく世界が見えていたピーターだけに、じっとブランカを笑顔で見つめる姿はとても印象に残りました。

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