「ボクの妻と結婚してください。」のネタバレあらすじと結末の感想

ボクの妻と結婚してください。の紹介:2016年11月5日公開の日本映画。織田裕二が愛する家族の未来のために、再婚相手を探す男を演じるラブストーリー。世の中のいろんな事を好奇心で“楽しい”に変えてきた放送作家が、人生の最後に妻のために最高の結婚相手を探そうとする姿が描かれる。

予告動画

ボクの妻と結婚してください。の主な出演者

三村修治(織田裕二)、三村彩子(吉田羊)、伊東正蔵(原田泰造)、三村陽一郎(込江海翔)、片岡喜子(森カンナ)、業田豊(眞島秀和)、清瀬モモ(佐藤ありさ)、中島隆(前川泰之)、三浦孝子(大塚千弘)、俵屋三幸(小堺一機)、荒城伊知郎(大杉漣)、知多かおり(高島礼子)

ボクの妻と結婚してください。のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①膵臓癌で余命半年と告げられた放送作家・修治が考えた「楽しい」企画は、妻の新たな結婚相手を探すこと。結婚紹介所をする知人・かおりの力を得て正蔵を見つけた修治は、他人の振りをして彩子との見合いを勧める。 ②浮気の振りで彩子と離婚しようとしたが、週刊誌にすっぱ抜かれ、正蔵にも修治の正体がばれる。しかし正蔵は見合いの話を受け、再婚話が進んだ。修治は安らかな思いで他界。正蔵と彩子は裏で修治の最後の企画を成功させるため、演じていたのだった。

【起】- ボクの妻と結婚してください。のあらすじ1

2015年、日本・東京。
手帳を見る三村修治の、半年先のスケジュールはすべて空欄でした…。

三村修治はテレビのバラエティを企画する、フリーの放送作家の仕事をしている45歳の男です。フリーとはいえ、いくつかの人気番組を抱えています。
妻・彩子(あやこ)は38歳で、彩子との間には10歳になる息子・陽一郎がいます。
修治はある日、小磯医師から「進行性の膵臓(すいぞう)癌で、ステージ4b(末期)、余命は半年、もって1年」と言い渡されました…。

自分の命の残り時間が見えた修治がまず考えたのは、妻と幼い息子を残して死ぬことです。
仕事で常に「楽しいこと」を考えてきた修治は、自分の死すらも「楽しい」に変換しようと思いました。2人のためにできる最後のことを考えます。
「妻が笑顔でいられるような、人生最後の企画」というのを考えた修治は、「そうだ、妻の再婚相手を探そう」と思いついたのでした。
問題点は「妻が怒るかも」ということを想像しながらも、早速、修治は本屋をめぐって結婚相手探しの本を買いあさります。
それを見た芸能人の三幸(さんこう)から「次の新企画か」と言われた修治は、関東中央テレビで結婚応援バラエティという番組をすることを知りました。
担当の片岡喜子(きこ)に付き合って婚活のお見合いパーティーに行った修治は、男ばかりに声をかけて回ります。
そのパーティーを企画している女性社長は、偶然にも修治の知人の知多かおりでした。
修治はかおりに助けを求めます。

自分が近いうちに死ぬので、妻の結婚相手を探しているということを聞いたかおりは、最初こそ動揺しますが、全面協力すると言いました。以後、かおりは強力な助っ人となってくれます。
修治が帰宅すると、妻・彩子が息子・陽一郎の勉強をみていました。陽一郎はいずれ中学受験をするつもりです。
たつみ寿司に外食に行った修治は、彩子に好きな理想のタイプを聞きました。いつも突拍子もないことをする放送作家の修治に慣れっこの彩子は、また新たな企画のためなのだろうと受け止めて、あれこれ挙げます。
最後に「でも一番は、健康な人かな」と付け足した彩子に、修治は絶句してしまいました。

関東中央テレビのプロデューサー・荒城伊知郎に「仕事をやめる」宣言をした修治は、問われるまま「他局もすべてやめる」「放送作家自体をやめる」と告げます。
それを聞いた荒城は、それ以上修治を引き留めませんでした。
その頃家では陽一郎が、父の修治がテレビ番組の録画予約を全くしていないことをいぶかしがっていました。

【承】- ボクの妻と結婚してください。のあらすじ2

修治のところへ、かおりから電話が入ります。理想の結婚相手が見つかったそうです。

かおりが見つけた結婚相手の候補は、伊東正蔵(しょうぞう)39歳、未婚男性です。
千葉県出身、東京都港区在住、慶応大学経済学部卒業で、インテリア会社の代表取締役をしていました。過去10年の平均年収はざっと1500万円です。
人柄もいいと太鼓判を押したかおりは、修治に『鈴木たかし』と刷ったニセの名刺を渡し、かおりの部下という設定で正蔵に会いにいきました。
正蔵はかおりと修治に会います。正蔵のところにはお勧めの女性の釣書(つりがき 自己紹介を載せた書面)が何枚か届いており、その中に彩子のものもありました。
正蔵は見合いを断ります。そもそも結婚紹介所に登録したのは正蔵の意思ではなく、妹が親をたきつけて入会したものだと、かおりと修治は知りました。
断る内容でも会ってからという誠実な正蔵の笑顔を見た瞬間、修治は『幸福そうに笑う正蔵と彩子と陽一郎』の姿をイメージします。
そして、正蔵こそが理想の妻の結婚相手で、あきらめないとかおりに告げました。

鈴木という名で接触した修治は、「結婚というのはいい。僕自身、最高の結婚をしている」と正蔵に言います。
正蔵の周囲の既婚者は、口を揃えて結婚のマイナス面しか言わないそうです。修治はプラス面を訴えました。
「浮気するなら妻と」とまで言う修治に、正蔵は徐々に「結婚もいいな」と思い始めます。
そして彩子と会ってみると言いました。それをかおりに報告した修治は、次なる作戦を実行に移します。
次なる作戦とは『若い女性・清瀬モモとイチャイチャしているところを、妻・彩子に見せる』浮気作戦でした。
帰宅して彩子に指摘されると1年前からの関係だと言い、離婚してくれと離婚届を突きつけます。
彩子は「自分が至らなかったのだ」と言い始めました。罪の意識を覚えた修治は、カバンを忘れて衝動的に家を出ます。

…昔、まだ息子の陽一郎が幼かった頃。
修治の父が2000万円の借金を背負ったことがありました。借金の返済は月々の利子だけで18万にもなりますが、修治はそれを彩子に告げます。
その時、彩子は「ありがとう、ちゃんと話してくれて」と言うと「いいじゃない、貧乏生活も」と答えました。
そんな、できた妻の彩子を泣かせた罪の意識を、修治は今更ながら感じていました。

【転】- ボクの妻と結婚してください。のあらすじ3

家では修治が出ていった後、彩子が腹立ちまぎれに修治のカバンをぶっていて、修治の手帳を見つけます。
開かれたページには『余命日記』として、新しい夫を探す作戦のことが書かれていました。
彩子は、浮気と離婚が「計画」だと気付きます。
明け方、こっそりカバンを取りに戻った修治は、手帳の写真の位置が違うと気付き、手帳に書き足された彩子の文字『あなたの命足りないなら、私のを使ってよ。使って、もっと生きて』を見つけました。
気付かれたことを知った修治は、ドア越しに彩子にきちんと病気の報告をします。彩子は修治を抱きしめました。
ところが修治が「理想の相手を見つけた。あとは会うだけ。一緒にお見合いしよ」と言うと、「ふざけんな」と言って怒ります。
その時、修治が倒れました。救急車で運んだ彩子は、息子に「なにがあったの?」と聞かれて困ります。

今が旬の人気タレントの清瀬モモを使ったために、修治の正体がばれました。週刊誌に『熱愛』としてすっぱ抜かれたのです。
清瀬モモの所属事務所に詫びに行った修治は、かおりから「正蔵にばれた。今後一切関わりたくないと言われた」と聞きました。
修治は正蔵のところへ謝罪に行きます。そして自分がもう死ぬことや、妻のために再婚相手を探していたのだということも、すべて正直に話しました。
「でも見えたんです。笑顔であなたと笑っている家族の顔が」という修治の言葉に、正蔵は心を動かされます。
しかし正蔵は「なかったことにしてくれ」と言って、立ち去りました。

ふりだしに戻り落胆した修治は、何をしたからガンになり、何をしなかったからガンになったのか思い悩みます。
プロデューサーの荒城に相談に行った修治は、荒城が自分の病気に気づいていたと知りました。荒城の兄もガンで、発覚した頃には修治のように顔色が悪かったそうです。
「お前らしくいけ」と言われた修治は、やはりあきらめないでおこうと決意しました。
その時、かおりから正蔵が心変わりし、会いたいと言い出したという連絡が入ります。
正蔵、修治、彩子で会ったお見合いは、成功しました。彩子が席を立った時、なぜ話を受けてくれたのか修治は正蔵に聞きます。
「僕も見たくなったんです。笑顔で笑っている家族の顔を」と正蔵は答え、しばらく3人でデートを重ねる条件がつけられました。

【結】- ボクの妻と結婚してください。のあらすじ4

正蔵、修治、彩子の3人でいちょう並木の下を歩き、カフェへ行き、映画を見に行きます。
やがてデートは正蔵と彩子だけになりました。家で待つ修治は息子の陽一郎に「変なこと考えるよね」と言われます。
陽一郎と河原の芝生へ遊びに出かけた修治は、この場所で陽一郎の名前を決めたことを話しました。陽一郎は「お父さんは病気、怖くないの?」と質問します。
「怖くない」と即答した修治は、妻の彩子や息子の陽一郎が病気になるほうがよほど怖いと答えました。
もう少し大人になったら読んでくれと陽一郎に手紙を渡し、母のことを頼むと言います。
その夜、渡された手紙を読んだ陽一郎は、母の彩子に「お父さんのために僕は笑う」と言いました。

季節はめぐっていきます。
年が明け、野菜の種を植える頃、在宅で治療(というより痛みどめのモルヒネ点滴)を受けていた修治は、彩子に「お願い」と言って、挙式のリハーサルを見せてもらいます。本番には間に合わないかもしれないからです。
ウェディングドレスを着た彩子は、修治のエスコートを受けて、タキシード姿の正蔵へ引き渡されました。
彩子との結婚生活が最高のものだったと告げた修治は、正蔵に妻子を頼むと言いました。正蔵は「謹んでお受けします」と答えます。

…2016年3月25日、修治は亡くなりました。
修治の死の報告を、彩子が正蔵にします。
実は彩子と正蔵は、結婚の意思がありませんでした。彩子が正蔵に「演じてほしい」と頼みに行っていたのです。
正蔵から「なかったことにしてくれ」と言われて落胆した修治を見た彩子は、「主人の最後の望みなので、演じてほしい」と正蔵に頭を下げにいきました。
「最後の企画を自分の手で作り出したら、残りの時間も一緒に生きていける…」そう修治は考えていました。
正蔵も修治の友人として、最後の企画を実践したいと思い、それで引き受けたのでした。
正蔵も修治を見ていて、結婚をしたくなったと言います…。

陽一郎へ書いた修治の手紙は「大人になって金を稼げるようになったら、たくさん使え。ただし、思い出を増やす使い方をすること。万年筆を買え。自分らしい字を作れ。会社の飲み会は三次会まで参加しろ。人の悪口を言ってもいいが、本人の前で笑顔に変換できるようなものにしろ。追伸 お母さんに伝えておいてくれ。いつかまためぐり会えたら、その時も、結婚してくださいって」

(エンドロール)修治、彩子、陽一郎、三人の家族の思い出のスナップ。

みんなの感想

ライターの感想

この映画は泣ける。もう途中から涙、涙。
不自然かと思えた「余命わずかの主人公が、妻のために新たな結婚相手を探す」という設定も、「楽しい」を追求していたという修治の生きざまを知るにつけ、自然に受け止められた。
見て損はない。すごくいい話。ま、絶対に結婚しなくちゃならないわけじゃないけどね。
最後のからくりまで込みで、ほんとにおすすめの映画。

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