映画:マイライフマイファミリー

「マイライフマイファミリー」のネタバレあらすじと結末

ヒューマンドラマ

マイ・ライフ、マイ・ファミリーの紹介:2007年公開のタマラ・ジェンキンス監督によるアメリカ映画。主演はフィリップ・シーモア・ホフマンとローラ・リニー。第80回アカデミー賞主演女優賞などにノミネートされたが、日本では劇場未公開作品となっている。

あらすじ動画

マイライフマイファミリーの主な出演者

ジョン・サヴェージ(フィリップ・シーモア・ホフマン)、ウェンディ・サヴェージ(ローラ・リニー)、レニー・サヴェージ(フィリップ・ボスコ)、ラリー・メンデルソン(ピーター・フリードマン)、ジミー(ベンガ・アキナベ)、カーシャ(カーラ・シーモア)ドリス・メッツガー(ローズマリー・マーフィ)、ロズ(マーゴ・マーティンデイル)

マイライフマイファミリーのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- マイライフマイファミリーのあらすじ1

マイライフマイファミリーのシーン1 アリゾナ州のサンシティにある高齢者向けの生活支援型住宅に住んでいるレニー・サヴェージは、内縁の妻であるドリス・メッツガーと同居していました。
認知症のドリスには介護士がついているのですが、最近ではレニーもまだらボケが始まっており、介護士の手を焼かせていました。
ある日トイレで排泄物を流し忘れたレニーは、介護士に叱責されます。その後、レニーは排泄物で壁に「ファック」と書いて、介護士への不満をアピールするのでした。

42歳のジョン・サヴェージは大学教授で、演劇学の博士号を持っています。
独身のジョンには3年付き合っている恋人がいるものの、彼女のビザが切れることを理由に、別れることになります。
39歳のウェンディ・サヴェージは、派遣社員として働きながら、劇作家を目指しています。ウェンディも独身ですが、近所に住む妻帯者のラリー・メンデルソンと不倫をしていました。

兄妹の母親は男を作って早くに出て行き、父親のレニーからは暴力をふるわれて育ち、長い間絶縁状態でした。
あるときウェンディは、ドリスの娘からレニーに認知症の疑いがあることを知らされます。ウェンディは慌ててジョンに相談しますが、彼は「まだ黄信号だ」と言って、まともに取り合いませんでした。

間もなくドリスが亡くなり、急遽ジョンとウェンディはニューヨークからレニーの元へ向かうことになります。
レニーは非婚契約書を交わしており、法律上2人の財産は別々で、相続権がありません。そのためドリスの身内は、家はドリスのものなので、レニーには出て行ってもらいたいと告げるのでした。
突然レニーを引き取ることになった兄妹は、慌てふためきます。

ウェンディはレニーをニューヨークに連れて帰るために、飛行機に乗ります。
途中レニーは「トイレに行きたい」とわめき、ジェニファーは悪戦苦闘しながら誘導しますが、乗客が見つめる中ズボンが脱げてしまうのでした。

病院で検査を受けたレニーは、認知症と診断されました。
兄妹は嫌でも父親の面倒を見ることになり、ジョンは介護施設を探すと提案します。ウェンディはレニーの身の回りの世話をするために、当面ジョンの家に泊まることになります。
兄妹は毎日のように、入院中のレニーの見舞いに足を運ぶのでした。

【承】- マイライフマイファミリーのあらすじ2

マイライフマイファミリーのシーン2 兄妹は金銭的に余裕がなく、ジョンは保険のきく近所の粗雑な老人ホームを見つけて、レニーを預けることにします。
どうにかレニーを施設に預けますが、本人はホテルに泊まっているものだと勘違いしており、ウェンディは「私たちは鬼のような子どもだわ」と涙を流します。
そんな妹に、ジョンは「認知症になったら生活支援住宅では暮らせない」と声をかけます。そして、これまでレニーから受けた仕打ちを考えて、「僕たちは正しいことをしている」と言い聞かせるのでした。

ある日、兄妹はレニーをレストランに連れ出します。
未だに老人ホームをホテルと思い込んでいる彼に、ジョンは聞きづらそうに延命措置で人工呼吸器をつけたいかどうかを尋ねます。
さらに、レニーが亡くなった後のことについても聞くと、彼は激怒しながら「埋葬しろ」と答えるのでした。

あるとき、ジョンの恋人であるカーシャが、ポーランドへ帰る前に家を訪ねてきます。
カーシャが朝食に卵料理を作ると、それを食べたジョンは涙を流すのでした。

またある日、兄妹は気晴らしにテニスを楽しみますが、運動不足と肥満が祟ったジョンは首をひねってしまいます。
自宅に帰ったジョンは、水袋をおもりにして治療をしながら、休暇中のウェンディにニューヨークから引っ越してきて、レニーの面倒を見るように提案します。
しかしウェンディは、自分が書いた戯曲がグッゲンハイム財団に認められて、暇がないことを伝えます。ウェンディは助成金も受け取れることになったと話し、6回応募して落ちたジョンは、妹を誇りに思うのでした。

ウェンディはレニーをより良い施設に預けたいと考えるようになります。ある豪華な介護施設「グリーンヒル・マナー」を見つけたウェンディでしたが、そこは自立者の部屋しか空いていませんでした。
ジョンも「ここへ入ると逆効果になる」と言って反対します。
その後も兄妹は、認知症の家族を持つ人々が集まるセミナーに参加しますが、後方でつまみ食いをして注意をされます。

ある日、レニーの老人ホームで昔懐かしい映画が上映されます。
最初は喜んで観ていたレニーでしたが、途中から映画の内容と現実を混同させ、利用者に暴言を吐き、ジョンたちを困らせるのでした。

【転】- マイライフマイファミリーのあらすじ3

マイライフマイファミリーのシーン3 どうにかグリーンヒル・マナーの面接にこぎつけたウェンディは、レニーとジョンを伴って、担当者のロズの面接を受けることになります。
レニーは今自分がいる場所などの簡単な質問を受けますが、回答はボロボロでした。

面接後、ジョンとウェンディは口ゲンカを始めます。
ジョンはレニーを立派な施設に預ける行為は、家族の罪滅ぼしに過ぎないと指摘します。さらに、「あの建物の中はホラーだ」とぼやき、豊かな環境などの宣伝文句によって人間の死を覆い隠しているのだと、介護ビジネスに潜む罠について説きます。
死は醜いものだとジョンが大声でまくし立てると、施設の利用者らしき老婦人が、目の前を静かに通り過ぎるのでした。

あるとき、ウェンディの恋人であるラリーが、彼女の飼い猫のゲンギスを連れて訪ねてきます。
2人はナイアガラの滝でデートをして、帰りにモーテルに立ち寄ります。そこでウェンディは、ラリーとの関係を「中年の危機」と表現して嘆きます。
気分を害したラリーは「君が既婚者と寝るのはファザコンだからだ」と言い返し、ウェンディを置いて帰るのでした。

ウェンディはそのままレニーの元へ立ち寄り、以前購入した赤いクッションが見当たらないことに気づきます。
あちこち探し回り、何故か持っていた老婦人からクッションを奪い取ったウェンディは、無理矢理レニー頭の下に入れようとします。
レニーが怒って払いのけると、ウェンディは自分の気持ちが伝わらないことに苛立ちを隠しきれませんでした。

ウェンディがとぼとぼと外に出てタバコを吸っていると、レニーの担当者である黒人のジミーから声をかけられます。
ウェンディはジミーに「人間は臨終の数日前になると、足の指が丸まってくる」とそっと教えられ、レニーはまだ大丈夫だとなぐさめてもらうのでした。

その後ジョンは、ウェンディの戯曲がグッゲンハイム財団から認められていないことを知ります。
ジョンがそれを問い詰めると、ウェンディは選考に8回落ちていることを認めます。さらに、9.11の被害者を装って「FEMA(連邦緊急事態管理庁)」からの助成金を受け取っていると白状するのでした。
ジョンは当然それを非難して、レニーを乗せた車内で口ゲンカを続けていると、彼は補聴器の音をゆっくりと下げるのでした。

【結】- マイライフマイファミリーのあらすじ4

レニーに預けていたゲンギスがいなくなり、探している最中にウェンディはジミーと再会します。
ウェンディの戯曲を読んだジミーは、出来をほめてくれます。同時に「悲しい話だと思った」と口にすると、ウェンディは突然彼にキスをします。
ウェンディは謝罪しますが、ジミーは恋人がいると告白するだけでした。

ある日、ジョンが大学で講義をしていると、レニーの老人ホームから連絡が入ります。
臨終が迫っていると知らされた兄妹は施設に向かい、ウェンディは震えながらレニーの手を握ります。
レニーが息を引き取るのを静かに見守り、ウェンディは「これで終わりなの?」とジョンに尋ねます。ジョンは「そうだ」と答えるのでした。

老人ホームを引き払い、ウェンディが自宅に帰ると、ラリーが花束を持って訪ねてきます。
ラリーは父親を亡くしたばかりのウェンディをなぐさめて、愛犬のマーリーの容体が悪化したことを報告します。
後ろ脚を引きずって衰弱しているため、安楽死を考えているとウェンディに伝えると、ラリーは「不健全な行為にふけりたかったら、いつでも電話してくれ」と言って去ろうとします。
ウェンディは「お願いがあるの」と言って、彼を引き止めます。

6カ月後、「シアター・フォー・ザ・ニューシティ」で、ウェンディの戯曲が上演されることになりました。
舞台稽古のときにはジョンも立ち会い、「自然主義と魔術的リアリズムの融合だ」と絶賛し、涙を流すのでした。
ウェンディは兄妹の昔の体験を基に描いており、「兄さんの人生を借りたの」と告げます。
一方ジョンは、ポーランドの学会でベルトルト・ブレヒトの論文を発表することになり、カーシャと連絡を取ることを伝えます。ジョンは「お互いの気持ちを確かめたい」と言って、ウェンディと抱擁を交わし、別れを告げます。

その後ウェンディは、安楽死させられることになっていたマーリーを引き取って、一緒に暮らし始めます。
ウェンディがマーリーに舗装具を付けて、生き生きとリハビリをさせる場面で、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

フィリップ・シーモア・ホフマンとローラ・リニーの掛け合いがあまりにも自然で、地味なストーリー展開なのに惹きつけられていました。葛藤しながら生きるこの兄妹が、親の介護という現実的な問題と向き合う姿が痛々しく、自分も避けては通れない道なのだとひしひしと感じられました。華々しい結末を迎えたわけではありませんが、ラストシーンのウェンディの笑顔や、自分なりの幸せを見つけたジョンの表情がとてもよかったです。年齢を重ねてから、また観てみたい作品だと思いました。

映画の感想を投稿する

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

映画「マイライフマイファミリー」の商品はこちら