「マグノリア」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

マグノリアの紹介:1999年製作のアメリカ映画。L.A.郊外のある1日、10数人の男女が織りなす人生模様を、観客の意表を突く意欲的で斬新な語り口で綴った群像劇。監督・脚本は『ハード・エイト』(V)「ブギーナイツ」のポール・トーマス・アンダーソン。主題歌は実力派ソングライターのエイミー・マンで、本作の着想は彼女の同名歌によるものという。音楽は彼女の夫であるジョン・ブライオンで映画音楽は本格的には本作が初めて。

あらすじ動画

マグノリアの主な出演者

フランク・T・J・マッキー – トム・クルーズ、日本語吹替 – 山寺宏一 ジミー・ゲイター – フィリップ・ベイカー・ホール(若かりし頃 – トーマス・ジェーン)、日本語吹替 – 村松康雄 クローディア・ウィルソン・ゲイター – メローラ・ウォルターズ、日本語吹替 – 村井かずさ スタンリー・スペクター – ジェレミー・ブラックマン、日本語吹替 – 冬馬由美 ドニー・スミス – ウィリアム・H・メイシー、日本語吹替 – 田原アルノ アール・パートリッジ – ジェイソン・ロバーズ、日本語吹替 – 丸山詠二 リンダ・パートリッジ – ジュリアン・ムーア、日本語吹替 – 高島雅羅 フィル・パルマ – フィリップ・シーモア・ホフマン、日本語吹替 – 松本保典 ジム・カーリング – ジョン・C・ライリー、日本語吹替 – 大川透 ローズ・ゲイター – メリンダ・ディロン、日本語吹替 – 沢田敏子 シンシア – フェリシティ・ハフマン アラン・クリグマン – マイケル・マーフィー バート・ラムゼイ/ナレーター – リッキー・ジェイ、日本語吹替 – 藤本譲 リック・スペクター – マイケル・ボーウェン、日本語吹替 – 家中宏 グエノヴィア – エイプリル・グレイス、日本語吹替 – 日野由利加 ルイス – ルイス・ガスマン サーストン・ハウエル – ヘンリー・ギブソン ディック・ジェニングス – ダニー・ウェルズ ワーム(虫) – オーランド・ジョーンズ ダニエル・ヒル – ニール・フリン デルマー・ダリオン – パットン・オズワルト クイズ番組のフロアディレクター – クラーク・グレッグ ジャネット – メアリー・リン・ライスカブ クイズ番組のディレクター – ロバート・ダウニー・シニア クイズ番組のアシスタントディレクター – ウィリアム・メイポーザー ソロモン・ソロモン – アルフレッド・モリーナ、日本語吹替 – 坂東尚樹 エドマンド・ウィリアム・ゴッドフリー卿/若い薬剤師 – パット・ヒーリー フェイ・バリンジャー – ミリアム・マーゴリーズ マーシー – クリオ・キング

マグノリアのネタバレあらすじ

【起】– マグノリアのあらすじ1

マグノリアのシーン1

画像引用元:YouTube / マグノリアトレーラー映像

世の中には奇妙な偶然が起こることがあります。

1911年11月26日付のニューヨーク・ヘラルド紙で、3人の男が絞首刑に処された記事が載っています。男たちはE・ゴッドフリー卿を物取りで殺害した罪で死刑になったのですが、彼らの名前はジョセフ・『グリーン』、スタンリー・『ベリー』、ダニエル・『ヒル』でした。殺害現場ともなったゴッドフリー卿の住所がロンドンの「グリーンベリー・ヒル」で、驚きの偶然です。

1983年6月のリノ・ガゼット紙の記事では、山火事が発生して消火用の水が飛行機で運ばれました。火災現場の近くにデルマーという男がおり、潜水中に消火用の水を汲む飛行機に引き上げられて、死亡しました。デルマーはカード配りのディーラーで、2日前に客のクレイグと揉めていました。クレイグこそがボランティアで飛行機を操縦しており、この不幸な偶然を知り罪悪感のため自殺しました。

さらにもうひとつ。1958年3月23日にロサンゼルスで起きた偶然。自殺を試みた17歳のシドニー・バリンジャーが、直後に殺害される事件が起きました。シドニーが飛び降り自殺を図った直後、落下中にシドニーの両親が口論して持ち出した銃が暴発して弾が当たり、亡くなったのです。シドニーが身投げしたマンションは落下防止ネットが設置されており、自殺だけなら失敗に終わっていたはずなのです。

このように世の中では不思議な偶然が重なることが、ままあります。そしてアメリカ・ロサンゼルスを舞台にある日、一見なんの関係もなさそうな男女9人がその実、不思議な縁で結ばれていたのでした…。

LAPDの警察官であるジム・カーリングは、非常に勤勉で真面目な警官です。怒鳴り合いと大きな声がしたという近所の人の通報を受けて、ジムはマーシーという女性の部屋を訪問しました。マーシーは屁理屈をこねてジムを部屋に入れようとせず、しまいには抵抗を始めました。ジムはマーシーに手錠をかけて応援を頼むと、奥の部屋へ行きました。クローゼットにはマーシーの夫ポーター・パーカーの遺体が入っていました。

ジムは雇ってくれという少年から、ヒントとしてラップを聞かされました。少年はワームが犯人だと歌で告げたのですが、ジムはすぐには気づきませんでした。

同時刻、リンダ・パートリッジという女性は医者に、夫のアールが末期がんで死にかけていると訴えます。モルヒネが効かなくて苦しそうだ、どうにかしたいというと、医者は液体モルヒネの存在を教えます。舌に1滴垂らすだけで痛みを感じさせなくなりますが、使い始めると後戻りはできず、今以上に意識もうろうとなるのだと医師は教えました。リンダは迷いながらも処方箋を書いてもらいます。

その末期がんのアール・パートリッジは屋敷で、看護師のフィル・パルマに診てもらっていました。アールはフィルに願いがあると告げ、この町のどこかにいる息子を探してほしいと言います。息子の名前を聞かれたアールは、「ジャック…フランク・マッキー」と答えます。

アールの息子であるジャックは、フランク・マッキーと名前を変えて自己啓発セミナーの指導者のような立場でいます。「誘惑してねじ伏せろ」を合言葉に、セミナー参加者の心に響くようハイテンションで講演をしています。

フランクは注目度が高くなっており、グエノヴィアという女性がインタビューをしに来ました。フランクのマネージャーであるジャネットが引き受けたので、乗り気ではないもののセミナーの休憩中にフランクは取材を受けます。

アパートに住む女性クローディア・ウィルソン・ゲイターの部屋には、レイというボーイフレンドの中年男性が泊まっていました。部屋にジミー・ゲイターという初老の男性が訪問します。ジミーはクイズ番組の司会者で有名なので、扉を開いたレイは驚きました。ジミーは娘と話をしたいと言ってレイを帰らせ、ベッドで寝ていたクローディアと会います。

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