映画:ミッション

「ミッション」のネタバレあらすじと結末

ミッションの紹介:1986年のイギリス・フランス合作の歴史ドラマ。18世紀末の南アメリカ先住民の悲劇を描いた作品で、主演はロバート・デ・ニーロ、ジェレミー・アイアンズが務めた。第39回カンヌ国際映画祭ではパルムドールを受賞し、第59回アカデミー賞では撮影賞を受賞した。

あらすじ動画

ミッションの主な出演者

メンドーサ(ロバート・デ・ニーロ)、ガブリエル(ジェレミー・アイアンズ)、アルタミラノ卿(レイ・マカナリー)、フェリペ(エイダン・クイン)、カルロッタ(シェリー・ルンギ)

ミッションのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ミッションのあらすじ1

舞台は1750年の南アメリカ。イエズス会の神父ガブリエルはこの地域に暮らす先住民への布教活動を進めていました。そんな中、ガブリエルは別の布教区の神父の殉教を知ります。彼は巨大な滝の先にあるジャングルに住むグアラニー族への布教に失敗してしまったのです。

ガブリエルは単身険しい道を乗り越え、グアラニー族の元へ赴き、そこでオーボエを奏でました。最初は警戒されたガブリエルでしたが、次第にグアラニー族はガブリエルに心を開いていき、少しずつイエズス会の教えが浸透していきました。

このときグアラニー族はある問題を抱えていました。それは、ヨーロッパからの入植者による先住民狩りで、その中心人物はメンドーサという男でした。メンドーサは剣術に長けた勇敢な男でしたが、先住民を人と思っていませんでした。メンドーサはスペイン総督のカベサに先住民を売って生計を立てており、そのためには手段を選びませんでした。ガブリエルはそんなメンドーサを止めようとしますが、メンドーサは聞く耳を持ちませんでした。

そんなある日のことでした。先住民狩りから戻ったメンドーサは婚約者のカルロッタから衝撃の事実を告げられました。カルロッタはメンドーサの弟のフェリペと愛し合っているというのです。二人が同じベッドで寝ている姿を見てしまったメンドーサは、激しく動揺し、何の罪もない街の人々に暴力を加えようとしました。そこにフェリペが止めに入りますが、メンドーサは愛するフェリペに剣を向け、殺してしまいました。

その後、メンドーサは自責の念から自ら牢屋に入り、人々との交流を絶ちました。メンドーサが牢屋に入ってから半年後、ガブリエルが街を訪れました。ガブリエルは変わり果てたメンドーサと対面し、弟殺しの罪を贖うべきと語りかけました。メンドーサは自らの罪の重さに慄きながらも、贖罪の道を歩むことを決めました。

それからすぐ、メンドーサはガブリエルらイエズス会の神父とともに滝の上に住まうグアラニー族の村を目指しました。メンドーサは弟を殺したサーベルを含め、多くの武器を背負いながら険しい道を進んでいました。何度転ぼうとも、メンドーサは重い武器を下ろそうとはしませんでした。他の神父たちはメンドーサが十分に罪を償ったと考えていましたが、ガブリエルはあくまでも「主がお決めになる」と繰り返し、メンドーサの行為に口を出そうとはしませんでした。

【承】- ミッションのあらすじ2

長い旅路の果てに、ついにメンドーサたちはグアラニー族の村にたどり着きました。このとき、メンドーサは泥だらけとなり、ひどく衰弱していました。グアラニー族は最初こそメンドーサの喉にナイフを突きつけましたが、すぐにメンドーサから荷物を引き離し、荷物を谷底に落としました。メンドーサがその場で泣き出すと、グアラニー族は警戒を解き、メンドーサを歓迎しました。ガブリエルはメンドーサに抱きつき、やがてメンドーサの顔には笑顔が浮かびました。

メンドーサはガブリエルたちとともにグアラニー族の村づくりを手伝い、グアラニー族の男と同じようにボディペインティングを施すようになりました。グアラニー族に受け入れられるになったメンドーサでしたが、彼らの狩猟活動には積極的に参加できずにいました。メンドーサは殺すという行為ができなくなってしまっていたのです。

ガブリエルはメンドーサが村の一員になったことを喜んでいましたが、彼の作る料理は苦手でした。「戦うのが専門なんで、料理は…」と申し訳なさそうに下を向くメンドーサに、ガブリエルたちは微笑むのでした。

その後、メンドーサは正式にイエズス会の一員となりますが、その頃からグアラニー族とイエズス会の良好な関係に陰りが見え始めました。そのきっかけとなったのは、グアラニー族が住む高地がスペイン領からポルトガル領に編入されたことでした。当時、先住民の奴隷化はスペインでは非合法でしたが、ポルトガルではいまだに合法でした。この編入に伴い、ポルトガル総督は滝の上のグアラニー族に立ち退くよう命令しますが、グアラニー族とガブリエルら宣教師は苦労の末に築いた村を手放すつもりはありませんでした。

そこで、ガブリエルはちょうどこのとき南米を訪れていたアルタミラノ枢機卿に助けを求めました。ガブリエルはアルタミラノ、スペイン・ポルトガル両総督が揃った場で、グアラニー族の少年が歌う聖歌を聞かせました。アルタミラノはその歌声の美しさに驚き、先住民を動物とみなすスペインとポルトガルの主張に疑問を抱きました。さらに、ガブリエルはスペインとポルトガルによる先住民の略奪にも触れ、先住民の追い詰められた状況を説明しました。しかし、これにスペイン総督のカベサは反論しました。スペイン領内では先住民の奴隷化は禁止されており、ガブリエルが語るような事実はないというのです。すると、突然メンドーサが「ウソだ」と口にし、カベサの言葉を否定しました。メンドーサはカベサの悪事をすべて知っていました。カベサは奴隷の買い取りが禁止されていないことに目をつけ、大勢の先住民を隣国から買い取っていたのです。カベサはメンドーサの主張に激怒し、その場を去ってしまいました。その後、ガブリエルはメンドーサの言ったことは事実だとアルタミラノに説明し、このままでは滝の上に暮らすグアラニー族はポルトガルの餌食になってしまうと危機感を伝えました。

【転】- ミッションのあらすじ3

後日、アルタミラノはスペイン・ポルトガル両総督を連れてイエズス会の布教区の視察に出かけました。最初の視察地はサンミゲルの布教区で、アルタミラノは美しい教会とそこに生きる先住民の姿に感銘を受けました。先住民はバナナ栽培や精巧な楽器作りで豊かな生活を築いていたのです。しかし、スペイン・ポルトガル両総督は論点をすり替え、南米でのイエズス会の台頭は危険だと主張し、アルタミラノに落ち着いて考えさせる時間を与えようとしませんでした。

そこで、ガブリエルは滝の上のグアラニー族の村にアルタミラノを招待することを決めました。スペイン・ポルトガルの利害にとらわれず、先住民とイエズス会が共生するありのままの姿を見てもらいたいとガブリエルは考えたのです。

滝の上のグアラニー族の人々は聖歌を歌ってアルタミラノを迎えました。その歌声の美しさと、自然と調和した人々の暮らしに、アルタミラノは言葉を失いました。ガブリエルはこのアルタミラノの反応に手応えを覚えますが、アルタミラノがグアラニーの族長に語った言葉は予想外のものでした。ポルトガルの主張通り、この布教区を出て行けというのです。

この言葉に失望したグアラニーの族長はポルトガルと戦うことを決意しました。ガブリエルは争いを止めようとしますが、グアラニー族は戦いの準備を着々と進めていきました。そんな中、メンドーサはグアラニー族の少年からサーベルを手渡されました。それは、滝の上に着いたときに谷底に捨てたサーベルでした。メンドーサはこのサーベルを手にし、自らも戦うことを決めました。手を血に染めてはならないとガブリエルは諭しますが、メンドーサは戦うことこそグアラニー族を助けることに繋がると信じていました。それからすぐ、サンミゲルの布教区はスペイン・ポルトガルの連合軍によって制圧され、滝の上のグアラニー族の村にも危険が迫っていました。

【結】- ミッションのあらすじ4

連合軍の脅威がすぐ近くにまで迫る中、メンドーサに率いられたグアラニー族の精鋭部隊は連合軍の野営地を襲い、爆薬と銃器を奪うことに成功します。その翌朝、連合軍がついに滝の上の村に向かって進軍を開始しました。ガブリエルは戦いに臨もうとするメンドーサに「祝福できない」と語りかけながらも、自らのロザリオを託すのでした。

グアラニー族は数的に劣りながらも、ジャングルの地形を最大限に利用し、連合軍を翻弄しました。しかし、その攻勢も長くは続かず、村のすぐ近くにまで連合軍の侵入を許してしまいます。同じ頃、村ではガブリエルが女子供を集めて聖歌を歌っていましたが、連合軍の攻撃を受け次第に村は火に包まれていきました。

そんな中、ジャングルからメンドーサが村に戻りました。メンドーサは村に繋がる橋に起爆装置を事前に取り付けており、連合軍が間近に迫る中、この起爆装置を爆発させようと考えました。その瞬間、メンドーサは逃げ遅れたグアラニー族の子どもがいることに気づきました。とっさにメンドーサは救助に向かいましたが、この間に連合軍によって起爆装置は解除されてしまいました。連合軍は村に侵入、メンドーサもまた銃弾に倒れました。薄れゆく意識の中、メンドーサは女子どもを連れて行進するガブリエルが銃に撃たれ、倒れる姿を目撃しました。

大勢のグアラニー族の戦士たち、ガブリエル、メンドーサらイエズス会の宣教師はこの戦いで命を落とし、村は焼け野原となりました。この悲劇を後に知ったアルタミラノは、自責の念に苛まれました。アルタミラノはグアラニー族の悲劇を伝えるため、ローマ法皇に手紙を書きました。その最後に、アルタミラノはこう綴りました。「聖下、このように神父たちは死に、私は生き残りました。だが実のところ死んだのは私で、彼らは生きています。なぜならば、死者の魂は人々の記憶の中で生き続けるからです」。

南米の先住民は土地と文化を守るため、今も闘っている。
多くの聖職者がそれを支援している。

光は暗闇の中で輝く。闇は勝てなかった。
ヨハネによる福音書1章5節

生き残ったグアラニー族の子どもたちが船に乗り川を進んでいく場面とともにこの字幕が映し出され、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

巨大な滝とその奥地に暮らす先住民の姿、そして、エンニオ・モリコーネによる多彩な音楽と、映像と音楽の力によって、先住民の苦難の物語がよりドラマティックになっていました。特に、メンドーサが先住民に受け入れられる場面はほとんどセリフがないながらも、圧倒的な映像と音楽の力によって非常に感動的な場面となっています。

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