映画:ヤンキードゥードゥルダンディ

「ヤンキードゥードゥルダンディ」のネタバレあらすじと結末

ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディの紹介:「ブロードウェイの父」と呼ばれたジョージ・M・コーハンの人生をミュージカル仕立てで映画化した作品で、ジェームズ・キャグニーが主人公を演じた。激動の時代に翻弄されながらも、エンターテイナーとして生き抜くコーハンの姿を描いていく。第15回アカデミー賞では主演男優賞、ミュージカル音楽賞、録音賞を受賞した。

あらすじ動画

ヤンキードゥードゥルダンディの主な出演者

ジョージ・M・コーハン(ジェームズ・キャグニー)、メアリー(ジョーン・レスリー)、ジェリー・コーハン(ウォルター・ヒューストン)

ヤンキードゥードゥルダンディのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ヤンキードゥードゥルダンディのあらすじ1

物語の舞台は1937年のアメリカ。街中の劇場では、時の大統領ルーズベルトを主人公にしたミュージカルが上演され、人々を楽しませていました。主役を演じたのは「ブロードウェイの父」、ジョージ・マイケル・コーハン。長い間舞台から遠ざかっていましたが、このミュージカルで見事カムバックを果たし、得意の歌とタップダンスで愛嬌たっぷりにルーズベルトを演じていました。舞台を無事終えたコーハンは、ホワイトハウスから手紙が届いていることを知らされました。中身を読むと、ルーズベルト大統領がコーハンをホワイトハウスに招待したいという旨が書かれていました。

コーハンが緊張した面持ちでホワイトハウスに向かうと、ルーズベルトは自らの書斎に招き入れ、コーハンの訪問を歓迎しました。ルーズベルトはコーハンの舞台だけでなく、コーハンの人生についても興味を持っていました。ルーズベルトに促されるままに、コーハンはこれまでの長い人生について語り出しました。

コーハンは芸人の両親の下、独立記念日に誕生しました。父ジェリーは愛国心を感じさせる名前にしようと、最初にジョージ・ワシントンという名前をつけました。しかし、すぐにその名前を撤回、ジョージという名前だけ残し、ミドルネームをマイケルに変更しました。一家がアイルランド系だったことから、ジェリーはアイルランド的なマイケルという名前を望んだのです。

コーハンは成長すると、両親と同じように芸人となり、タップダンスが得意な子役となりました。やがて妹ジョージーも含めて、一家はコーハン四人組と名乗り、全米各地を回って曲芸を披露しました。一家が芸を通して伝えようとしたのは、アメリカ魂の素晴らしさでした。コーハンは愛国心を持って舞台に立ち、誇らしげに曲芸を披露しました。

その一方で、コーハンは舞台が次々と成功したことで自信過剰気味になり、両親はそんなコーハンの精神的な危うさを心配していました。コーハン自身、態度を改めようとしたこともありましたが、自分の芸を過小評価する相手を許容することはできず、成人になってからもその考えは変わりませんでした。

【承】- ヤンキードゥードゥルダンディのあらすじ2

コーハン四人組を結成してから10年、コーハンの名も知られるようになったある日、楽屋にメアリーという娘が訪ねてきました。コーハンはメアリーの才能と努力する姿勢を高く評価し、自分の舞台でメアリーをデビューさせ、歌とダンスを観衆の前で披露させました。メアリーのダンスは観客を沸かせましたが、コーハンが無許可で舞台の演目を変えたことは興行師を激怒させてしまいました。この出来事がきっかけで、興行師はコーハン四人組を解雇してしまいました。

コーハンが劇場と問題を起こすのはこれが初めてではありませんでした。劇場と衝突するたびに家族に迷惑をかけてしまうことに罪悪感を抱いたコーハンは、両親と妹に三人で活動するよう提案しました。コーハンに申し訳なく思いながらも、ジェリーたちは三人での巡業を開始しました。

その間、コーハンはメアリーとともに新しい舞台の売り込みを始めたものの、興行師はなかなか良い反応をしてくれません。そんな中、コーハンはハリスという才能豊かな音楽家と出会いました。ハリスもコーハンたちと同じような状況にあり、ミュージカルの売り込みに失敗していました。そこで、コーハンはハリスと手を組み、興行師のアーランガーに売り込みをかけました。二人が興行師に披露したのは、「ヤンキー・ドゥードゥル・ダンディ」というタイトルのミュージカルのメインテーマでした。コーハンとハリスはやや誇張した表現を用いながら言葉巧みにアーランガーを勧誘し、ついにミュージカル上演のための資金を得ることに成功しました。独立記念日生まれの騎手の挫折と成功を描いたミュージカルは大成功を収め、コーハン自身も得意のタップダンスでおおいに観客を沸かせました。

この成功を受けて、コーハンはジェリーたち家族を呼び戻し、再びコーハン四人組を結成しました。その後もコーハンは愛国心溢れる内容のミュージカルを作り続け、その一方で、妻となったメアリーのために「メアリー」という歌も作り上げ、メアリーを喜ばせました。

そんなある日、コーハンとハリスはさらなる飛躍のため、フェイ・テンプルトンという大女優との出演交渉に臨みました。しかし、フェイは「アメリカがズボンを履いたような男」と評されるコーハンの作風を愛国的で低俗とみなしており、出演交渉はすぐに決裂してしまいました。その後、フェイは舞台出演のために席を外してしまいますが、コーハンはフェイとの交渉を諦めるつもりはありませんでした。

【転】- ヤンキードゥードゥルダンディのあらすじ3

コーハンはフェイが舞台に出ている間に新譜を書き上げ、フェイが楽屋に戻って来るとすぐに「ブロードウェイから45分」という歌を披露しました。それは、フェイの自宅が劇場から45分離れていることにちなんだ歌で、ブロードウェイから離れた風情ある街を歌ったものでした。フェイはこの歌だけでなく、コーハンの個人的な歌である「メアリー」も気に入り、ミュージカル出演に前向きな態度を示してきました。コーハンは「メアリー」をフェイに取られてしまったことに罪悪感を覚えますが、当のメアリーは気にする様子を見せず、コーハンの成功を喜びました。

それから時が経ち、「ブロードウェイから45分」は初演の日を迎えました。コーハンは「メアリー」を歌うフェイを見て不本意そうな表情を浮かべますが、メアリーは笑顔で歌に聞き入っていました。「フェイは歌を、私は作者を取ったのよ」…メアリーはそう語ると、コーハンの手を握りしめるのでした。

その後、コーハンはハリスとともにミュージカル「ジョージ・ワシントン・Jr.」を完成させ、自らも主演を務めました。自由の国アメリカを讃える物語は観客から拍手喝采を受け、各地で上演されました。そんな中、両親は徐々に舞台から遠ざかり、農場でのささやかな生活を楽しむようになっていました。妹のジョージーも結婚し芸人引退を決断、コーハンは家族でもう舞台に立てないことを名残惜しく思いながらも、四人組の解散を受け入れるのでした。

その後、コーハンはジェリーの誕生日への贈り物に一通の手紙を渡しました。そこには、コーハンが所有する劇場の共同経営権をジェリーに贈る旨が記されていました。ジェリーは息子からの思いに心打たれ、涙を流すのでした。

コーハンはその後も精力的にミュージカル製作と俳優業を両立させますが、そんなある日、イギリスのルシタニア号がドイツ海軍に沈没させられる事件が起こります。この事件をきっかけに、アメリカは第一次世界大戦への参戦を決め、多くの若者が戦場に送り出されました。人一倍愛国心が強いコーハンも兵士となることを望みましたが、年齢制限のためその望みは叶いませんでした。その代わり、アメリカ軍はコーハンに兵士を鼓舞する役割を求めました。コーハンはこの期待に応え、勇ましい歌詞の「かなたへ」という歌を作り、兵士の士気向上に貢献しました。

コーハンは歌手を連れて兵士の慰問に訪れ、「かなたへ かなたへ 伝えろ 伝えろ アメリカ軍が行くぞ 太鼓をたたきながら」と堂々と歌うと、兵士たちもこの歌を口ずさむようになりました。やがてこの歌はアメリカ軍歌として採用されることとなりました。

【結】- ヤンキードゥードゥルダンディのあらすじ4

コーハンは戦争中も古き良きアメリカをテーマにミュージカルを作り続けましたが、やがて時が流れ、母と妹、そして父ジェリーが亡くなると、コーハンは舞台から退くことを決めました。コーハンはハリスと友好的な形でコンビを解消すると、メアリーとともに世界旅行に出発。帰国すると、田舎の農場でのどかな生活を始め、コーハンは老いを静かに受け入れました。

そんなある日、コーハンは田舎の若者と会話する機会を持ち、彼らがミュージカルの大スターだったコーハンの名をまったく知らないことにショックを覚えました。その後すぐ、コーハンの元にハリスから新作ミュージカル出演のオファーが届き、コーハンは復帰を決断しました。ミュージカルのタイトルは「大統領職より正義を」、ルーズベルト大統領を主人公としたコメディでした。コーハンはブランクを感じさせない見事なタップダンスと歌を披露し、ユーモラスにルーズベルト大統領を演じました。

コーハンが回想を終えると、ルーズベルト大統領はコーハンに名誉勲章を手渡しました。「ジョージ・M・コーハン 『かなたへ』『立派な国旗』などアメリカ魂への貢献に対し 議会の名において贈る」…勲章にはそう刻まれていました。コーハンが「でも国に命をささげたわけじゃない」と気後れしていると、ルーズベルトは「国に命をささげる方法もさまざまだよ」と返答しました。ルーズベルトは続けて、「かなたへ」を「いかなる大砲にも戦艦にも劣らない武器」と讃えました。コーハンは感慨深げな表情を浮かべ、ルーズベルトと握手し、「この国は心配ありません。大丈夫です。大統領と芸人が話し合える国ですからね」と返答しました。

その後、コーハンがホワイトハウスを出ると、アメリカ軍のパレードがちょうど行われており、兵士たちが「かなたへ」を合唱していました。コーハンもそのパレードに混じり、一緒に歌を歌いました。

かなたへ かなたへ
伝えろ 伝えろ
アメリカ軍が行くぞ
太鼓をたたきながら
ほら 備えろ さあ 祈れ
覚悟しろと伝えろ
海を越えて われらが行く
戦い抜くまで 帰らない

自らが作った歌を兵士とともに歌うコーハンの姿を映し、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

主人公の愛国心が戦意高揚に結びつくという描写は、映画が製作された時代の空気感を感じさせました。戦争の影を感じさせる一方で、主人公を演じ切ったジェームズ・キャグニーの演技は圧巻です。タップダンス、舞台で活き活きと役を演じる姿、感情豊かな表情など、観る者を引き込む演技を披露しています。特に、ルーズベルトから勲章を贈られ感激の表情を浮かべるラストシーンは感動的でした。

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