「ラストエンペラー」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

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【承】– ラストエンペラーのあらすじ2

ラストエンペラーのシーン2

画像引用元:YouTube / ラストエンペラートレーラー映像

その後、溥儀は弟の溥傑から城の外の世界を教わります。城の外では中国が共和制となっており、その大統領として袁世凱が就任していました。新たな大統領は溥儀のように辮髪をする必要もなく、自動車に乗っていました。教育係を問い詰めた溥儀は、それが事実だと知って衝撃を受けました。

その頃「皇帝にもう乳母はいらない」と乳母のアーモが城を追放されます。溥儀はろくに別れも言えず、引き離されました。「朕にとっては大事な女だ」と溥儀は車を追いかけますが、アーモとはそのままお別れでした…。

(1950年代)

人民管理局の戦犯管理センターで溥儀は、自分の犯罪を記せとノートを渡されます。溥儀の様子を見ながら所長は、『紫禁城のたそがれ』という本を開いていました。その本は溥儀の家庭教師をつとめたレジナルド・ジョンストンが記した、溥儀についての本でした。

…(過去の回想)溥儀のところに英国人の家庭教師レジナルド・ジョンストンが来ました。ジョンストンは城へ来る前に町の様子を見ますが、町では共和国政府へ不満を持つ大学生のデモが起きていました。日本へ権益を譲渡したことへの抗議で、学生が運動を起こしていたのです。しかし城のなかは静かで、おおぜいの宦官が皇帝ひとりに仕えていました。

溥儀はジョンストンと固い握手を交わすと、スコットランドから来たというジョンストンに「スカートは履かないのか」と質問します。ジョンストンは溥儀の質問に丁寧に答え、溥儀の信頼を勝ち得ました。ジョンストンは溥儀に自転車の乗り方を教えます。

溥儀の実母が亡くなりました。アヘンの塊をのんで自殺したのだそうです。溥儀は母に会いに行きたがりますが、近衛兵が厳重な見張りをしていて城の外へ出られません。癇癪を起こした溥儀は、飼っていた白いねずみを扉にぶつけて帰ります。

その後も城からの脱走を図った溥儀は、あるとき屋根の上にのぼりました。その際に遠くが見えないといいます。屋根から降ろされた溥儀はジョンストンの知り合いの医師から診察を受けて、「眼鏡が必要だ。かけなければ失明する」と言われます。城の上層部は反対しますが、ジョンストンが「認めないと外部の雑誌に寄稿して暴く」と脅しました。それで眼鏡を認めさせます。

眼鏡を着用した溥儀のもとに、縁談が舞い込みます。縁談とはいっても、決める権利は溥儀にありません。けっきょく先の妃らによって「皇后は17歳の婉容、側室は12歳の文繡」と決められます。当時、溥儀はジョンストンの影響を受けて「いつかオクスフォードへ行く(留学する)」という夢を抱いていました。独身のジョンストンに「なぜ結婚しない?」と質問しますが、ジョンストンは答えませんでした。

溥儀は結婚式を挙げますが、花嫁の顔は覆いで隠されていました。婉容の覆いをとった溥儀は、いっしょにオクスフォードへ行こうという約束を幼い夫婦で交わします…。

(1950年代)

囚人として暮らす溥儀は呼び出されると、反逆罪という罪状で当時のことを詳しく聴取され始めます。細部にわたり聞かれた溥儀は、かなり厳しく問い詰められます。

…(過去の回想)大人に成長した溥儀は、城のなかを自分が変化させようと思います。宦官に辮髪を切るよう命じ、つづけて宮内長官を罷免し、ジョンストンの知人の詩人・シュウを新たに任命します。紫禁城のなかでは宦官らが好き放題不正をおこなっていました。城に保存している宝物類も持ち出されており、溥儀はその詳細を知るために目録作りを考えます。

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