映画:リトルアクシデントー闇に埋もれた真実ー

「リトルアクシデントー闇に埋もれた真実ー」のネタバレあらすじと結末

リトル・アクシデントー闇に埋もれた真実ーの紹介:昔ながらの「炭坑の町」で起きた、悲惨な事故。事故でただ1人生き残った青年は、自分だけが知っている「真実」を語るべきなのか、苦悩の日々が始まる・・・という物語で、炭坑の事故をきっかけに、複数の登場人物のドラマが絡み合う、群像劇になっています。

あらすじ動画

リトルアクシデントー闇に埋もれた真実ーの主な出演者

ダイアン(エリザベス・バンクス)、エイモス(ボイド・ホルブルック)、ケンドラ(クロエ・セヴィニー)、オーウェン(ジェイコブ・ロフランド)、ビル(ジョシュ・ルーカス)

リトルアクシデントー闇に埋もれた真実ーのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- リトルアクシデントー闇に埋もれた真実ーのあらすじ1

リトルアクシデントー闇に埋もれた真実ーのシーン1 昔ながらの炭坑が人々の生活を支える、アメリカの小さな片田舎の町。そこで、10数名が死亡するという痛ましい炭坑事故が起きます。唯一、エイモスという青年だけが生き残りますが、彼も右手や右足が不自由になるなど、重い後遺症を負っていました。事故の調査委員会は、退院したエイモスに事故当時の様子を聞き取りますが、エイモスは「よく覚えていない」と答えます。
事故で父親を亡くした少年オーウェンは、心身症の弟の面倒を見ていましたが、同時に町の不良連中の仲間に入りたいと考えていました。しかし不良たちは弟のことも含め、オーウェンをバカにして相手にしません。不良の中には、炭坑を経営する会社の重役を父に持つ、JTという青年もいました。町の人々の間では密かに、JTの父親のミスで事故が起きたのではないかとウワサされていました。

【承】- リトルアクシデントー闇に埋もれた真実ーのあらすじ2

リトルアクシデントー闇に埋もれた真実ーのシーン2 ある日オーウェンは不良たちに取り入るべく、家のビールを持ち出して不良たちが集まる森へ出かけます。不良たちはビールを受け取ったものの、すぐに森を出て行ってしまいます。これからが本番と思っていたオーウェンはガッカリしますが、そこにJTが1人で、置いてきた酒を取りに戻ってきます。いつものようにバカにするような口を聞くJTに、オーウェンは「お前の親父のせいで、大勢が死んだんだ!」と叫んでしまいます。
それをきっかけに、取っ組み合いになる2人。そしてオーウェンは弾みで、JTの頭を岩に打ち付けてしまいます。それきり動かず、JTは息絶えてしまいます。オーウェンは連れてきた弟に「誰にも言うなよ」と念を押し、1人でJTの死体を森の中に隠すのでした。
JTの母親ダイアナは、町の中で夫の事故責任がウワサされていることに気付いており、車のガラスを何者かに割られるという被害も受けます。そこへ持ってきてJTが「行方不明」になり、ダイアナは軽い心神喪失状態に。会社から「弁護士を付けるように」と言い渡されたという夫にも、不信感が募っていきます。

【転】- リトルアクシデントー闇に埋もれた真実ーのあらすじ3

リトルアクシデントー闇に埋もれた真実ーのシーン3 JTを探すため、町の一同で森の中を探索した際に、ダイアナはエイモスと出会います。事故の「真相」を知っていながら、同じく炭坑夫である父親から「会社とは揉めるなよ、仕事がなくなる」と言われ、口を閉ざしていたエイモス。夫の事故への責任を疑いながら、その息子を探すため必死になってくれる町の人々の姿に、思い悩むダイアナ。2人は知らぬうち、心を通わせるようになっていきます。
そんな折、オーウェンの学校の文化祭で、ダイアナはオーウェンが出品していたくじ引きに当選します。くじの商品は、「当たった人の手伝いをする」ことでした。何も知らないダイアナは、オーウェンに家の手伝いを依頼します。オーウェンも心を痛めつつ、もくもくとダイアナの家の片付けなどを始めるのでした。

【結】- リトルアクシデントー闇に埋もれた真実ーのあらすじ4

リトルアクシデントー闇に埋もれた真実ーのシーン2 そんな日々が続く中、体調を崩していたエイモスの父親が亡くなります。人妻という立場上仕方ないとはいえ、自分を浮気相手としか見ていないダイアナとも、つい口論になったりする状態に。一方オーウェンは、ダイアナの家での手伝いを「楽しんで」いましたが、ある日ダイアナからJTがいなくなった日のことを聞かれ、「あの子は幸せそうだった?」というダイアナの言葉に胸を詰まらせます。
悩んだ末に、オーウェンはエイモスに相談。話を聞いたエイモスは、オーウェンをダイアナの家に連れて行きます。オーウェンから真相を聞き、崩れ落ちるダイアナ。
そしてエイモスは調査委員会で、これまで黙っていた真実を語ります。JTの父親=ダイアナの夫が事故当日、炭塵(たんじん=炭坑内などに舞う石炭のチリ。空気中での濃度が高くなると、火花などをきっかけに爆発する可能性が高くなる)が濃いことを告げた炭鉱夫の報告を無視して、仕事を続けさせたのだと。
事故から救出された時のことを覚えているかと聞かれ、エイモスは答えます。

「全てを覚えているわけではありませんが、ひとつだけ覚えています。
 体に空気が入り込み、『ようやく息が出来た』と感じたことを」

みんなの感想

ライターの感想

2014年のサンダンス映画祭でプレミア上映された作品で、2018年には同映画祭の監督賞も受賞したサラ・コランジェロ監督による、地味ながら硬派の人間ドラマです。2010年に同映画祭で上映された自作の短編を、コランジェロ監督自身で長編映画化したものだそうです。
片田舎の「昔ながらの炭坑の町」を舞台に、悲劇的な事故の影響を受けた登場人物たちが錯綜する状況を描く、小規模な「群像劇」でもありますが。「錯綜」する要因は、小さな田舎町ってことで、基本的に町の人々が「ほとんど知り合い」っていうのもありますね、ダイアナとエイモスが最初に出会った際、エイモスが「あなたの家は知ってますよ、有名ですから」って言ってますし。
最初は事故の真相を追うサスペンスタッチになるのかな?と思ったら、意外にそれはひとまず「置いとかれ」て、どちらかというとJTの行方不明事件の方がメインみたいになっていきます。弾みとはいえ「殺人」を犯してしまったオーウェンの演技と描写が瑞々しく、そして痛々しい。
殺した相手の母親である、ダイアナの家でお手伝いの仕事をして、それはもちろん「バレないため」だったんでしょうけど。頑張ったご褒美に自転車をもらったりなんかして、次第に「楽しく」なってくる。その自転車に乗って、ガールフレンド(かな?)と町中を走ったりね!でも夫を事故で亡くした母親は、「もうあの家に行くんじゃない!」と怒ったりして。なんせ「事故の原因かも」って言われている人の家ですからね。そんな「人間模様」が、地味ながらも「じんわり」効いてくるドラマです。
本来なら「映画的見せ場」として取り入れそうな「事故のシーン」も一切映さないまま、「告白」の決意をしたオーウェンに影響されたかのように、主人公が真実を語る場面で締めくくられる。最後のセリフはあらすじの最後にも書き入れましたが、しみじみ来る「名セリフ」ですね!いやあ、地味ではありますが「いい映画だなあ」と思わせてくれる作品でした!

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