映画:リトルフォレスト冬春

「リトルフォレスト冬春」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(2件)

ヒューマンドラマ

リトル・フォレスト 冬・春の紹介:2015年公開の日本映画。五十嵐大介の同名コミックを橋本愛主演で実写映画化したヒューマンドラマ。故郷での自給自足の生活を通して、都会で失った自信や生きる力を取り戻していくヒロインの姿を、旬の食材を使った料理などとともに描く。岩手県奥州市などで約1年にわたる撮影を敢行。東北のうつろいゆく四季を映し出した4部作の完結編。

あらすじ動画

リトルフォレスト冬春の主な出演者

及川いち子(橋本愛)、ユウ太(三浦貴大)、キッコ(松岡茉優)、シゲユキ(温水洋一)、及川福子(桐島かれん)、ウィリアム(イアン・ムーア)、キッコの祖父・ミノオ(岩手太郎)、キッコの祖母(北上奈緒)、近所の主婦1(佐藤さち子)、近所の主婦2(千葉登喜代)、郵便屋(小島康志)、いち子〔小学生〕(篠川桃音)、キッコ〔小学生〕(照井麻友)、スーパーのアルバイト男性・若林(栗原吾郎)、アルバイトA(坂場元)、アルバイトB(渡辺佑太朗)

リトルフォレスト冬春のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①街での暮らしから逃げて小森に戻った自覚があるいち子は、いつまでも逃げ続けていていいものか悩む。春、母の手紙を思い返したいち子はもう一度街に行くことを決意。 ②街に行ったいち子に代わり、親友のキッコがいち子の畑を守る。いち子は街と向き合ったうえで小森で生きることを決意、結婚相手とともに小森に戻った。

【起】– リトルフォレスト冬春のあらすじ1

秋に、母から手紙が届きました。いち子はそれを何度も読み、小棚に入れて保管します。

≪冬≫

小森は東北地方の、とある村の中の小さな集落です。

商店などはなく、ちょっとした買い物なら役場のある村の中心まで行くと、農協の小さなスーパーや商店が数軒。

行きはおおむね下りなので、自転車で30分くらい。帰りはどのくらいかかるかな。

冬は雪のため、徒歩になります。のんびり1時間半でしょうか。

でも、ほとんどの人たちは、買い物は隣町の大きな郊外型スーパーなんかに行くようです。

いち子がそこに行くとなると、ほぼ一日がかりになります…。

〔1st dish〕クリスマスケーキ、年忘れケーキ

いち子が幼い頃、母・福子は「うちはキリスト教じゃないの」と言ってクリスマスの行事らしきものはしてくれませんでした。

それでも、来客があるとケーキを焼いてくれた年もあります。

最初に焼いてくれたのは、外国人男性・ウィリアムが小森の家を訪れた頃でした。幼いいち子は異国の男性・ウィリアムに人見知りをします。

ウィリアムは咳き込んだ振りをし、いち子が視線を向けると口からピンポン玉を出す手品を見せました。驚いて見入るいち子に、ウィリアムは次々と口からピンポン玉を出してみせます。いち子はすっかりウィリアムになつきました。

母・福子がウィリアムのために、クリスマスケーキを焼きます。

それは、外見は生クリームで真っ白の直方体でした。ところがナイフを入れると、切り口が鮮やかな赤と緑のクリスマスカラーのスポンジになっています。

いち子がどうやったか聞くと、母は「赤は赤米(あかまい)で作った甘酒入り、緑はほうれん草入り、二種類の記事をひとつの型で焼いただけ」と言いますが、どうやって入れたかは自分で考えろと言いました。

ウィリアムは3回くらい家を訪問しましたが、それきりです。母の昔の恋人だったのではないかと思ったのは、いち子自身がもう少し大きくなってからでした。

分校の2年後輩の男性・ユウ太にその話をすると、ユウ太は「そのケーキを食べたことがある」と言い出しました。いち子が詳細を聞くとユウ太が中学生の時で、母・福子がいなくなる前の年になります。

本好きのユウ太は母の本をよく借りに来ていました。それを真似ていち子も自宅の本を読もうとすると、母は「読む本は自分で探せ」と言って、家にあった本をすべて古本屋に売ってしまいました。生活費が足らなかったのかもしれないといち子は思っていましたが、ユウ太の話を聞いてから、母が失踪する直前に男がいたかもしれないという可能性も出てきました。

赤米は穂が落ちて作りにくく、黒米は品種改良しているから作りやすく、なのでいち子は黒米を作っています。

いち子はまず黒米で甘酒を作ります。黒米はもち種(しゅ)なのでかなり甘くできます。

できた甘酒は真っ黒ですが、砂糖、油、小麦粉、ベーキングパウダーと混ぜて生地にすると、ちょうどいい紫色になります。

紫色に合うのは黄色なので、茹でカボチャ入りの黄色い生地も作ります。

型に黒米の生地を半分より少し低い高さまで入れて、その上にカボチャの生地を、全体が8分目の高さになるまで入れて、オーブンで焼きます。

焼き上がったらすぐに膨らんだ面を下にして冷まします。これで全部の面が平らになります。

そうして生地の色を縦にして、生クリームでデコレーションすると、母の「赤と緑」ならぬ、いち子の「紫と黄」のケーキができました。

ユウ太が先に、あとから親友のキッコが集まりました。「クリスマスお茶会」と発言するキッコに、いち子は「『年忘れお茶会』クリスチャンじゃないんだから」と言います。

キッコは「細かいなあ」と返しました。

いち子、キッコ、ユウ太の3人でこたつに入り、ケーキをつまみにお茶を飲みます。

〔2nd dish〕砂糖じょうゆの納豆もち

新年になりました。集落の人たちは、しめ飾りやもち花などを飾ります。

回覧板を回しに行った先の少女に一番の好物を聞かれたいち子は、「つきたてもちの納豆もち」と答えます。納豆に砂糖じょうゆを混ぜ、ついてすぐのアツアツもちをちぎり入れたものです。

16年前、分校でのもちつき大会で、初めていち子はそれを食べました。

納豆作りは3日前から作られます。

茹でた大豆をわらづとに入れて巻きます。中央にわらを1本入れておくと、よくなります。

雪穴を掘ってわらづとを入れ、むしろを敷いて雪をかぶせます。

白菜もネギもほうれん草も、みんなこの時期は雪をかぶせて保管します。埋めておけば温度は一定に保たれるので、雪国の小森では保存したいものは土に埋めます。

母・福子は実は小森の出身ではありませんでした。ですから分校でのもちつき大会で、母子は初めて納豆もちに出会います。

いち子が借りている田んぼまで自転車で10分です。今年はもち米も作りました。納豆も作りました。

分校は少子化(過疎化)の影響で今は廃校になっており、たまに公民館代わりに使われるだけです。

機械でもちつきをし、砂糖じょうゆの納豆もちをいち子はひとりで作りました。

〔3rd dish〕凍み大根の煮しめ(干し柿)

冬の小森はとにかく毎日雪かきです。除雪車が来るまでの道を、確保するのが日課です。

大根を半分に切って、皮を剥いて縦に切り、穴を空けてひもを通し、生のまま外の寒さに凍(し)みさせてそのまま干し上げると、一年中保存がきく凍み大根ができます。

茹でてから干す家もあると、郵便屋さんが言っていました。

これは煮しめに使います。

水で戻した凍み大根を、米のとぎ汁で戻した身欠きニシンなんかと炊き込むと、味をよく含んで本当においしくなります。

その季節にある野菜を加えて炊くのですが、特に山ウドや根曲がり竹がとても合うので、大根を凍みさせながらも、春が待ち遠しくなります。

干すといえば…。いち子は思いを馳せます。

秋に柿の実がまだ固いうち、枝ごと取るのは干し柿のためです。キッコも動員されます。

いち子とキッコ2人で柿を収穫し、ヘタを残して皮を剥き、T字の枝を縄にはさんで軒下に吊るしておきます。

たまに手で揉んでおくと、柔らかい干し柿になります。そのままお茶受けにもなりますし、細かく刻んで大根のなますに少し入れると、酢と干し柿の甘みが引き立て合い、色も綺麗でおいしく感じます。

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