「リメンバー・ミー(2017年)」のネタバレあらすじと結末の感想

リメンバー・ミーの紹介:2017年にアメリカで製作された3Dファンタジーアニメ。メキシコを舞台に、一人の少年が死者の国への旅を通じて家族の大切さに気づいていく姿を描く。「トイ・ストーリー3」を手掛けたリー・アンクリッチが原案と監督を務め、第90回アカデミー賞では長編アニメーション賞と歌曲賞を受賞した。

予告動画

リメンバー・ミー(2017年)の主な出演者

ミゲル(アンソニー・ゴンザレス/石橋陽彩)、ヘクター(ガエル・ガルシア・ベルナル/藤木直人)、エルネスト・デラクルス(ベンジャミン・ブラット/橋本さとし)、イメルダ(アラナ・ユーバック/松雪泰子)、エレナ(レニー・ヴィクター/ 磯辺万沙子)、ココ(アナ・オフェリア・ムルギア/大方斐紗子)、幼いココ(リベルタ・ガルシア・フォンシ/中村優月)

リメンバー・ミー(2017年)のネタバレあらすじ

【起】- リメンバー・ミー(2017年)のあらすじ1

舞台はメキシコ、陽気な音楽が賑やかに響くサンタ・セシリアという街。この街には代々靴作りを家業とするリヴェラ家が暮らしていました。少年ミゲルはリヴェラ家の跡取りとして期待されていましたが、本人はギターの才能を活かして音楽の道に進みたいと望んでいました。しかし、リヴェラ家には音楽は一切禁止という厳しい家訓があり、ミゲルはいつも祖母のエレナに怒られてばかりいました。

リヴェラ家が音楽禁止の掟を作った理由は、ミゲルのひいひいおばあちゃんのイメルダの代にまで遡ります。イメルダの夫は妻と幼い娘ココという存在がいながら、音楽の夢を優先し家族を捨ててしまったのです。その後、イメルダは女手一つで子どもを育てるために必死に靴作りを習得。靴屋を開店し、その技術を子孫に伝えたイメルダは、死してもなおエレナを始めとするリヴェラ家の人々から尊敬を集めていました。その一方で、イメルダの娘でミゲルのひいおばあちゃんであるココはすっかり老け込み、ぼんやりする時間が長くなっていました。

音楽禁止の環境にいながらも、ミゲルは屋根裏の隠し部屋でひそかにギターの練習を続けていました。ミゲルが憧れていたのは、サンタ・セシリアが生んだ伝説的な歌手デラクルスでした。舞台装置の巨大な鐘が頭上に落下するという不幸な事故でデラクルスはすでに亡き人となっていましたが、彼は歌、映画で偉大な業績を残した人物で、中でもミゲルは「リメンバー・ミー」という曲に夢中になっていました。「リメンバー・ミー」には家族を一つにする特別な力がある…デラクルスの言葉はミゲルに常に勇気を与えてくれました。

そんな日々が続く中、サンタ・セシリアの街は「死者の日」、先祖たちの魂を迎える祭礼の日を迎え、街はマリーゴールドの花びらやドクロ形のかわいらしい装飾で美しく彩られました。リヴェラ家の祭壇にも先祖たちの写真がお供え物とともに飾られ、祭壇の一番上にはリヴェラ家が最も尊敬するひいひいおばあちゃんのイメルダの写真がありました。その写真には幼い頃のひいおばあちゃんのココも写っていましたが、イメルダの隣にいるひいひいおじいちゃんは顔の部分が切り取られていました。

ミゲルが偶然この写真を祭壇から落としてしまったときのこと。写真をよく見ると、ひいひいおじいちゃんの手にはデラクルスと同じギターがあることにミゲルは気づきます。ミゲルはデラクルスこそが自分のひいひいおじいちゃんと確信し、この日街の広場で行われる歌のコンテストへの参加を決断します。しかし、エレナの音楽への厳しい姿勢は変わらず、屋根裏部屋で見つけたミゲルのギターを壊してしまいます。家族は支え合うものと信じていたミゲルはエレナの行いに深く傷つき、家を出て行ってしまいます。

コンテストに出るためギターを探し歩いていたミゲルは、デラクルスの墓に飾られていたギターを拝借することを思いつきました。ところが、そのギターを手に取り音色を奏でた瞬間、ミゲルは死者の国へと迷い込んでしまいました。ミゲルはそこでガイコツの姿をした大勢の死者たちが生者の国へと向かう様子を目の当たりにします。ミゲルは親友の野良犬ダンテとともに、大量のマリーゴールドの花びらでできた橋を越え、死者が住まう大都会へ向かいました。ミゲルはそこでひいひいおばあちゃんのイメルダを始めとする先祖と初対面を果たします。

【承】- リメンバー・ミー(2017年)のあらすじ2

ミゲルが生者の国に戻るには、死者の国にいる家族の許しを得る必要がありました。しかし、死者の国に行ってもなお夫と夫が愛した音楽を許せないイメルダは、許しを与える条件として音楽を禁止する条件をミゲルに提示してきました。音楽の夢を諦めきれないミゲルはイメルダたちの前から脱走、ひいひいおじいちゃんであるデラクルスから許しを得ようと考えました。

ところが、デラクルスは死者の国でも人気者で、関係者以外は容易に近づけないことが判明します。そこでミゲルは死者の国で出会った自称デラクルスの友人のヘクターの助けを求めることに。ヘクターは手を貸す代わりにミゲルにある願いを託します。それは、生きていた頃の自分の写真を生者の国に生きる家族に届けて欲しいというもの。死者の日に生者の国を訪れるには祭壇に写真が飾られていなければならない決まりでしたが、ヘクターの家族が写真を飾っていないことが原因で、ヘクターは長い間生者の国を訪れることができずにいました。ミゲルはその願いを聞き入れ、こうしてミゲルとヘクター、そしてダンテの冒険が始まりました。その一方で、すでにミゲルの体は少しずつガイコツへと変わりつつありました。

ミゲルが生者の国に戻るには、日の出までにデラクルスから許しを得なければなりませんでした。ミゲルはドクロメイクを施し、ぎこちない歩き方をするヘクターの真似をして死者に扮します。その道中、ミゲルは「二度目の死」を迎える一人の死者と出会いました。死者の国にいながら、消滅していく死者を見て愕然とするミゲル。生者の国に生きる家族に完全に忘れ去られたとき、死者は死者の国からさえも消え失せてしまうというのです。そして、その危機はヘクターにも迫りつつありました。

その後、二人はメキシコ人女流画家のフリーダ・カーロを頼り、デラクルスと会う方法を模索しますが、なかなかうまくいきません。ミゲルはデラクルスの友人と語るヘクターを疑うようになっていきます。そんな中、二人は歌のコンテストに目をつけました。そのコンテストに優勝すると、デラクルスが主催するパーティーへの参加権利が得られるというのです。ミゲルは早速コンテストにエントリー。ミゲルは初めての舞台にひどく緊張していましたが、ヘクターから励ましを受け舞台に立つと、そこで見事な歌声を披露しました。

いつの間にか歌にはヘクターも加わり、観客の熱狂は頂点に達します。ミゲルの優勝はほぼ間違いないと思われましたが、そこにイメルダたちが駆けつけたためにミゲルは逃げるように舞台から去ることに。デラクルスしか家族がいないと知らされていなかったヘクターはミゲルが嘘をついたことを責めますが、ミゲルもヘクターにデラクルスに会えない不満をぶつけてしまいます。

その後、ミゲルは単独行動をとり、単身デラクルスがいるタワーへと潜入しました。デラクルス主催のパーティーは豪華絢爛なものでした。会場には巨大なプールがあり、スクリーンにはデラクルス主演の映画が投影されていました。夢のような光景にミゲルが興奮していると、そこにデラクルス本人が現れました。ミゲルは見事な歌声を披露し、ひいひい孫であることを打ち明けると、デラクルスは驚きつつもミゲルを歓迎しました。パーティーの招待客たちも、ミゲルとデラクルスの対面に感動していました。

【転】- リメンバー・ミー(2017年)のあらすじ3

パーティーが終わった後、ミゲルとデラクルスは二人で会話する時間を持ちました。すると、そこに突然ヘクターが現れ、デラクルスを責め始めました。デラクルスのヒットソングはすべてヘクターが作ったものだったというのです。

そして、ヘクターは巨大スクリーンに写されたデラクルス主演の映画を観て、もう一つの事実にも気づいてしまいます。その映画は、主演のデラクルスが親友をだまして毒入りの酒を飲ませるという物語でした。それは、ヘクターの死の直前の出来事と酷似していました。ヘクターは生きていた頃、デラクルスとともに音楽での成功を夢見ていました。しかし、家族を恋しく思う気持ちが抑えきれずヘクターは帰郷を決断、その矢先に食中毒で命を落としてしまっていました。ヘクターは長い間自分の死因が食中毒にあると思っていましたが、帰郷の直前にデラクルスから酒を飲まされていたことを思い出しました。デラクルスは歌の才能に恵まれたヘクターの離脱に直前まで猛反対していましたが、突然態度を変えて酒を飲ませてきたのです。毒を飲んだヘクターはすぐに倒れ、そのまま帰らぬ人に。一方、デラクルスはヘクターの楽譜とギターを奪い、成功を独り占めしたのです。

真実に気づいたヘクターはデラクルスに激しい怒りを覚えますが、ミゲルとともに警備員たちによって捕らえられ、巨大な洞穴の中に放り込まれてしまいます。ミゲルはヘクターの話から、ヘクターこそが自分のひいひいおじいちゃんであることを知ります。そして、ヘクターは名曲「リメンバー・ミー」は幼い娘ココのために作った歌であることを明かしました。いまや生者でヘクターを覚えているのはココだけであり、ヘクターが二度目の死を免れるにはココがヘクターのことを思い出すことがどうしても必要でした。しかし、ココは高齢が原因でヘクターの記憶を忘れつつあり、そのうえ、ヘクターはデラクルスに自分の写真を奪われてしまっていました。二度目の死が近づき、苦しむヘクターを見て深く悲しむミゲル。そんな二人の窮地を救ったのが、ダンテとイメルダを始めとするリヴェラ家の死者たちでした。

イメルダはミゲルの無事に安堵する一方で、久しぶりに再会したヘクターに怒りをぶつけ始めました。そこにミゲルが仲介に入りました。イメルダたちの元に帰ろうとしたこと、その望みが果たせず、デラクルスに毒殺されたこと、そして、ヘクターが二度目の死を迎えつつあること…ミゲルから事情を聞かされたイメルダたちは渋々ながらデラクルスからの写真奪還に手を貸すことを決めます。

イメルダたちはカラフルな魂の使者、アレブリヘにミゲルたちを乗せ、デラクルスの元へ。このとき、ちょうどデラクルスは死者の日の特別コンサートの準備をしていました。ミゲルたちは美術監督のフリーダ・カーロの協力を得て会場への潜入を成功させ、ついにデラクルスと対峙します。意外なことに、誰よりも先にデラクルスに詰め寄ったのはイメルダでした。ヘクターを「愛する人」と呼び、デラクルスに迫る妻の姿にヘクターは喜びを隠せずにいました。

【結】- リメンバー・ミー(2017年)のあらすじ4

ミゲルたちの登場にデラクルスは逃亡を開始。ミゲルたちは懸命に追いかけますが、そうしているうちに舞台装置が誤って作動し、イメルダがコンサートの舞台に立ってしまうことに。突然の出来事に困惑しつつも、かつての音楽を愛する心を思い出し、見事な歌声を披露するイメルダ。ヘクターはその歌声に聴き惚れていました。

しかし、イメルダが歌い終わるとデラクルスの反撃が始まりました。デラクルスは舞台裏にミゲルたちを追い詰め、今までの悪行をすべて白状し始めました。得意げになるデラクルスでしたが、リヴェラ家の人々がひそかに機器を操作したために、デラクルスの告白はコンサート会場のモニターに映し出されてしまっていました。舞台に戻ったデラクルスは観客から激しいブーイングを受け、アレブリヘにさらわれた末に、落下してきた鐘に潰されてしまうのでした。

一方、この騒動でヘクターの写真は失われてしまい、ヘクターが第二の死を免れることは絶望的な状況になっていました。ヘクターは第二の死を前に苦しんでいましたが、ミゲルにも残された時間がわずかになっていました。太陽が昇ろうとしていたのです。イメルダとヘクターは何も条件をつけることなくミゲルを許すことを決めます。「家族がどれほどあなたを愛しているか忘れないでね」…イメルダは最後にそう語り掛け、ミゲルを生者の世界へと送り返しました。

生者の国に戻ったミゲルが真っ先に向かったのは、ヘクターの記憶を覚えている唯一の家族、ひいおばあちゃんのココの元でした。怒るエレナおばあちゃんを制止して「リメンバー・ミー」をココに向けて歌い始めるミゲル。すると、ココの中でヘクターとの記憶が蘇り、ココは懐かしそうにミゲルの歌声に耳を傾けてきました。そして、引き出しを開け、切り取られたヘクターの写真と、ヘクターの思い出の品々を出しました。ココの幸せそうな姿を目の当たりにしたエレナおばあちゃんらリヴェラ家の人々は感激し、ミゲルと仲直りをします。そして、リヴェラ家には数十年ぶりに音楽が戻ってきました。

それから時が経ち、ココの思い出の品のおかげでヘクターの名誉は回復し、それとは逆に、ヘクターの歌を横取りしたデラクルスの墓には「忘れてやる」という看板がつけられていました。そして、ミゲルの死者の国への冒険からちょうど一年が経ち、再びリヴェラ家は死者の日を迎えることに。祭壇には亡くなったココの写真が飾られていました。一方、死者の国ではココはヘクターとイメルダと感動の再会を果たし、マリーゴールドの花びらに導かれながらリヴェラ家に向かっていました。リヴェラ家ではミゲルがギターを片手に元気に歌を歌っていました。その周りには、エレナおばあちゃんたち生者の家族、そしてヘクターたち死者の家族が笑顔を見せてミゲルの歌に耳を傾けていました。

声を合わせ ぼくら家族
歌いながら 伝えよう
みんなの思い出と共に
生き続ける いつまでも

ミゲルの幸せに満ちた笑顔と歌声とともに、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

クライマックスにかけて感動的な展開が続き、涙なくしては観られない作品でした。特にラストを飾る「音楽はいつまでも」は必聴です。ミゲルの声と歌を担当した石橋陽彩の歌声に惚れ惚れとしました。また、物語中盤でのヘクター役の藤木直人とのデュエットも見事で、観客を陽気な気分にしてくれます。家族の大切さというテーマを、驚きが連続する展開で楽しく見せてくれる作品でした。

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