「ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想（1件）

ルイス・ウェイン　生涯愛した妻とネコ（字幕版）

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価格・情報の取得：2023-09-09

画像引用元：YouTube / ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコトレーラー映像

〝これは真実の物語〟の文字。

ラジオでは、ルイス・ウェインが生涯をかけて猫を社会に浸透させたことを報じていました。

ルイス・ウェインは画家、イラストレーターで、それまでイギリス社会で一顧だにされなかった猫を描くことで、猫の地位を上昇させたのです。それは当時だれもが知るところでした。

そのラジオが流れている横には、髪の毛がぼさぼさで無精ひげ状態のルイスがぼうっとしています。ラジオが聞こえているのかいないのか、ルイスの視線は定まっていません。

このときのルイスは精神病を発症し、貧困者用の精神科病棟に収容されていました。（このシーンはあとで出てきます）

ルイス・ウェインが生まれ育ったのは、ヴィクトリア朝のイギリス・ロンドンです。ルイスはブルジョア階級の出身です。ルイスは6人兄妹の長兄でした。父親の葬儀に参列したルイスは、これから5人の妹たちと母親を養っていかねばならないことを自覚しつつも空から降る雨に気を取られていました。ルイスは当時の人間の理解を超えた「電気」と言う存在に魅入られており、電気の研究者になりたいと思っていました。しかし現実には一家の大黒柱として働かねばならない道が待ち受けていることも判っています。

精神科病棟に収容されたぼさぼさのルイスが、手をひらひらと降りながら窓辺で踊っています。

ヴィクトリア朝のロンドンでは、野良猫が街角にたくさんいました…。

（映画タイトル）

【1881年】

父親を亡くして1年半が経過しています。

一家の大黒柱となったルイスは、農業ショーの帰りの列車に乗っていました。農業ショーに出席していた動物の様子をスケッチするという仕事を得ていたので、見に行った帰りです。

ショーでルイスは雄牛を間近で見たいあまりに柵にのぼり、雄牛に襲われて顔を負傷していました。その騒動は話題になっており、ショーにいた者は珍事を知っていました。

列車で絵を描くルイスを見たダン・ライダーという男性は、自分のペット、クレオパトラと名付けたポメラニアン犬を描いてくれと頼みます。妻へのプレゼントにしたいのだと言われて、ルイスはすぐ筆を走らせました。

ルイスは非常に多趣味でした。ジェム・メイスのボクシング・ジムに通い、ベンディゴという仲間とボクシングの対戦に興じました。

農業ショーで雄牛につけられた傷が治っていない状態で出版社に顔を出したルイスは、イラストレイテド・ロンドンニュース社のウィリアム・イングラム卿と会います。どのくらい速く描けるか聞かれたルイスは、イングラム卿の目の前で両手に鉛筆を持ち、同時に絵を描き始めました。イングラム卿はそれを見て目を丸くします。

その頃同社では仕事が速く量も描ける画家たちが、競合社に引き抜かれていました。イングラム卿はルイスに専属の画家にならないかとスカウトしますが、「電気の研究をして特許を取るのが夢だから」と即座に断りました。絵だけでなく作曲にも興味があり、作曲家のヘンリー・ウッドに自作のオペラを見せに行くのだと言い、席を立ちます。

ルイスはそのことばどおりにウッドと会いますが、ウッドはルイスのオペラを見て「音楽と呼べるような水準ではない」と否定しました。但し、持ってきたノートの表紙に描かれたルイスの絵のことは絶賛します。

帰宅したルイスを迎えたのは、母親と5人の妹です。ルイスも含めて7人がひとつ屋根の下で暮らしていました。しっかり者の妹・キャロラインは母親代わりとして、他の妹らの世話を焼いています。

ルイスがスカウトされた話を聞いて、キャロラインは大喜びしました。すぐに断ったと兄から聞いて憤ると、「すぐ契約して来い」と急かします。この日キャロラインは妹たちの面倒をみてもらうため、住み込みの家庭教師を雇ったのでした。その給金が必要なので職を得て来いと兄・ルイスに言います。

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