「レジェンド＆バタフライ（THE LEGEND & BUTTERFLY）」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想（1件）

画像引用元：YouTube / レジェンド＆バタフライ（THE LEGEND & BUTTERFLY）トレーラー映像

【永禄11年（1568年）　秋　京】

京都へ上洛した信長のところへ、木下藤吉郎が濃姫を連れてきます。濃姫は公家風の化粧をしており、それを見た信長も藤吉郎も思わず吹き出しました。濃姫は気を悪くします。

濃姫のご機嫌を直すために、信長は濃姫とともに庶民の格好をしてお忍びで京の町へ出かけます。濃姫が市場でカエルの香炉を見ているのに気づいた信長は、五百文で買い上げて濃姫に贈ります。町で南蛮人が楽器演奏をしており、濃姫と信長はそれに合わせて踊ります。

スリの少年が信長にぶつかりました。金平糖と金を盗まれたと気づいた信長は、少年を追って裏町へ行きます。そこで思わず濃姫が刃傷沙汰を起こしました。それが皮切りとなり信長も濃姫も相手と殺し合いになります。

斬り続けてもきりがなくその場から逃げた信長と濃姫は、隠れた小屋で追っ手をやり過ごしました。信長が金平糖を齧りながら濃姫に手渡そうとすると、濃姫は信長の唇を奪いました。そのまま二人は倒れ込み、もつれあいます。

【元亀元年（1570年）5月21日】

戦の最中に味方の浅井長政が謀反を起こし、信長側に多数の犠牲が出ました。信長は撤退を余儀なくされます。しんがりを務めた藤吉郎と明智光秀をねぎらった信長に、知らせが入ります。

信長の耳に入った知らせは、濃姫の流産でした。伏せている濃姫のところへ来た信長は、「塩梅はどうじゃ。また作ればいい」と声をかけます。濃姫は「わらわはトシじゃ。もう子はできん」と言うと、わが子を失って悲しくないのかと信長の冷淡さを責めます。信長は「幾千幾万の兵と民を失った」と言い、わが子のことを考えている場合ではないと言い返します。

追ってきた貞家は信長に、濃姫に優しいことばをかけてほしかったと言いました。信長は、今の自分には心などないと返します。

【元亀2年（1571年）　比叡山延暦寺】

心を失ったと言う信長は、逃げ込んだ浅井長政、朝倉義景をかくまっている比叡山延暦寺と事を構えます。「仏門が政（まつりごと）に口を出すとは。焼き払え。女も子供も逃してはならん。皆殺しじゃ」と言いました。

臣下の丹羽長秀が「人のすることにござりましょうか」と異を唱えると、信長は「人であることなど、とうに捨てたわ。われ人にあらず、第六天の魔王なり」と言い返しました。それを聞いていた明智が感心し、自分にその命を申し付けろと名乗りを上げました。

丹羽と柴田勝家が濃姫に、信長を止めてくれと頼みます。濃姫が信長にそう言いますが、信長は聞き入れませんでした。明智は命令されたとおり、寺で虐殺します。

【天正2年（1574年）　正月】

明智は年始の宴会に、2つのシャレコウベを持ってきました。討ち取ったお三方の頭部で作った酒の容器だと言い、頭蓋骨の盃を信長に差し出します。信長は盃を舐めるように飲み干すと「これほどまでに旨い酒は飲んだことがないぞ」と明智を褒めました。それを見る濃姫は、眉をひそめます。

飲み過ごした信長に濃姫は、虐殺をいつまで続けるのかと声をかけます。信長は「京へのぼれと言うたのはおぬしじゃ」と言い返します。信長と濃姫の心はすれ違います。

濃姫は各務野に「自分の夢を父なきあと信長を利用して実現しようとしている。思惑はうまくいっているのに、なぜか苦しい」と話します。各務野は「姫さまにご自身の夢よりも大切なものができたということです。姫さまは、殿への恋に乞うておられるのです」と声をかけました。それを聞いた濃姫は、信長が自分を好いていないと考え、この場にいたくないと考えます。

濃姫は信長のところへ行くと、異国へ行きたい理由は「名も捨て家も捨て、まったく違う生き方ができると思うたからじゃ」と言い、「殿のもとからお暇をいただきとう存じます」と話しました。信長は「承知した。只今を以て離縁いたす。よき夫を得て幸せに暮らせ」と返しました。

信長は、濃姫が去るのを見守ります。

【天正3年（1575年）　長篠設楽原】

濃姫が去ったあと、信長は戦の日々を送っていました。死屍累々の戦場に、一匹の蝶が飛ぶと死体に止まります。やがて飛び立った蝶は、信長の肩に止まりました。

濃姫は病気になっていました。信長からもらったカエルの香炉を、大事そうに手にしています。

戦の日々の信長は、気のやすまるときがありませんでした。相撲大会を見物していた信長は、観戦する公家の女のひとりが濃姫に見えました。酒を吐き出した信長は、その場で後ろにっ倒れます。