映画:レジェンド&バタフライ(THE LEGEND & BUTTERFLY)

「レジェンド&バタフライ(THE LEGEND & BUTTERFLY)」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

【結】– レジェンド&バタフライ(THE LEGEND & BUTTERFLY)のあらすじ4

レジェンド&バタフライ(THE LEGEND & BUTTERFLY)のシーン4

画像引用元:YouTube / レジェンド&バタフライ(THE LEGEND & BUTTERFLY)トレーラー映像

酔って寝た信長は、夢を見ていました。川に立つ信長が、入水自殺を考える白い衣の女の背中を見ます。近寄って制止すると、それは赤ん坊を抱いた濃姫でした。「わしを連れてけ。返せ。返せ」と信長が声をかけますが、濃姫は水に沈んでしまいました。信長が駆け寄りたくても、足元に死体がたくさんあって近寄れない…という夢を見て信長は飛び起きます。

目覚めた信長は思わず、なんのために自分は行動しているのかと漏らしました。そばで聞いていた森蘭丸が「天下布武のためにござりまする」と声をかけます。

そこへ貞家がやってくると、濃姫の病気を教えます。信長は馬を走らせて、濃姫のいる庵に馳せ参じました。濃姫は衝立をしてなんぴとも入れぬようにしていましたが、信長が戸を足蹴にして踏み込みました。

信長は離縁に際して、貞家に濃姫のその後をひそかに託していました。貞家は「7年間、指一本触れてござらん」と答えます。それは濃姫が離縁してからも信長のことを慕っていたからでした。それを聞いた信長は、濃姫に「安土へ来い。おぬしの病はわしが治す」と言います。

やつれた濃姫は足手まといになるのを嫌がりました。各務野が近寄ると濃姫に、「殿のやつれてみじめな顔をご覧あれ。助けを必要としているのは、殿のほうにござります。殿は姫に助けを求めよりんさるのじゃ」と声をかけました。信長も「わしの側におってくれ」と頭を下げます。

信長は濃姫を連れて、安土城へ行きます。安土城の天守閣は高いところにありました。天守閣からの眺めを「天界から下界を見下ろすようじゃ」と自慢する信長に、濃姫は「なんと浅ましや」とけなし、それを自慢する信長のことを「ただのわっぱ(子ども)じゃ」と言い放ちました。濃姫の顔を見て「顔色がようなったな」と信長は言い、濃姫は「お前さまとおると、頭に血ぃがのぼるわ」と言い返しました。ふたりとも互いに憎まれ口を叩きつつ、まんざらでもない顔をします。

薬草を持って廊下を走った信長は、「伊吹山に薬草園を作った」と言いながら濃姫にそれを煎じて飲ませようとします。濃姫は「お前さまには代わりのきかん役目がある」と言い、自分にばかりかまけるなと声をかけました。

【天正10年(1582年)】

信長は徳川家康を城に呼び、もてなします。信長の威厳を見せつけたいと考えた明智は、芝居を打とうと考えていました。信長が家臣である明智を、家康の前で打擲するというものです。「恐ろしき魔王たる姿を見せつけてくれ」と明智は言い、信長は明智が用意した魚が古くて臭うと明智を家臣たちの前で打擲しますが、濃姫の看病をする信長は以前の姿と変わっていました。悪人になりきれず、途中で涙目になった信長はその場を去ります。

家康は芝居に気づき、拍手すると明智に近づいて「みごとじゃ」と耳打ちしました。席に戻って再び食事を続けます。

「うまくやれなんだ」と言う信長に明智は「充分でございまする」と返しますが、信長は「許せ」と謝ります。

四国と京が手づまりになっており、信長は本能寺へ行くことにしました。南蛮の楽器を濃姫のところへ持参した信長は「すぐに帰る。もしこの戦がうまく片付けば、わしの戦は仕舞いじゃ。わしが戻ってきたら、2人で南蛮船に乗って異国へ行こう。だから早う病を治せ」と声をかけます。濃姫は「必ず帰ってきんされよ」と言いながら、ゲン担ぎにカエルの香炉を渡します。

【同年6月2日 本能寺】

信長は本能寺で寝ています。

明智は信長に対して見切りをつけていました。「もはや魔王にあらず。殿、あとはお任せを」と呟くと、謀反を起こします。

明智の軍が本能寺を囲み、攻撃します。城に入った兵は寺に火をつけました。信長は襲ってくる明智軍と応戦しますが、苦戦しました。倒した相手の兵の首を掲げて「わしの首は死んでもやらんぞ」と投げつけます。

蘭丸が信長をかばって刺されました。そのまま蘭丸が息絶えたのを見た信長は、寺の奥の間に移動しました。

同じ頃、濃姫は部屋の隅にある楽器のところへ行き、手に取り演奏をしてみます。

信長が手に持ったカエルの香炉を見て「是非に及ばず」と呟くと、足元にはめ板の脱出口があることに気づきます。そこを開けて隠し通路を出て裏手に出ると、信長は馬を得て逃げます。

そのまま安土城の濃姫のところまで戻った信長は、濃姫を馬に乗せて港に停泊する南蛮船に乗り込みました。船は出港し南蛮人と共に信長と濃姫は、船上で暮らします。

濃姫は信長の手を自分の腹に導き、信長は懐妊を知ります。2人で行く手を見ている…というのは、信長の想像した未来でした。

実際にはカエルの香炉は寺の廊下に落ちており、濃姫は安土城の部屋でひとり息を引き取っていました。

信長は立ち上がると「人間五十年 下天のうちをくらぶれば 夢幻のごとくなり ひとたび生を受け 滅せぬもののあるべきか」と舞いながら、「ずっと、ずっと好いておった」と呟きました。刀を自分の首に当てると、斬って果てます。

(エンド)そのままブラックアウト。黒い映像にエンドロール。焼け落ちる音が流れ、建物が崩れ落ちる音がします。

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