映画:一粒の麦

「一粒の麦」のネタバレあらすじと結末

一粒の麦の紹介:2017年に公開された日本のショートフィルムです。横浜の魅力を伝えるためのショートフィルムプロジェクトの一環として制作された作品で、元町に実在するパン屋「ウチキパン」をモデルにしています。本作の撮影は「ウチキパン」の店舗を借りて行われました。シャーロット・ケイト・フォックス氏と柄本明氏がメインを演じています。監督を務めているのは鈴木勉氏で、彼は「SSFF & ASIA 2008」で日本人初のグランプリを受賞した人物です。

あらすじ動画

一粒の麦の主な出演者

絵里子(シャーロット・ケイト・フォックス)、本多(柄本明)、小谷(樋井明日香)、真奈(鈴木夢奈)、ナレーション/フランスのパン職人(シリル・コピーニ)

一粒の麦のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 一粒の麦のあらすじ1

一粒の麦のシーン1 十九世紀終わり頃の横浜は、日本国内でも一番印象的な街だと言われていました。ここ横浜は異なる文化が混ざり、新しいものが生まれる場所でもあります。

一人のフランス人女性が車に乗っていました。彼女は名を絵里子と言います。

「ホンダパン」というパン屋さんで、二つの人生と一粒の小麦の物語が始まろうとしていました。

「ホンダパン」は閉店間際に追い詰められていました。店主の本多は閉店のお知らせという紙をじっと見ています。
店の外に絵里子がやってきました。絵里子は売られていたパンを食べ、店の中へと入ります。
彼女はパンを本多に突きつけ、「どうしてちゃんと作らないの。パンが泣いている」と言いました。

本多と絵里子は話をします。本多のひいじいさんの弟子が、パン屋を開いていました。絵里子はその店の五代目だったのです。
絵里子の目的は、日本で最初に作られたパンのレシピを手に入れることにありました。
本多は「パンが泣いている」とはどういう意味かと尋ねます。絵里子は説明するのは難しいと返し、パンを作らせて欲しいと頼みました。
絵里子は私のパンを食べれば意味が分かるはずだと、パンを作り始めます。

一人のマダムが食文化の歴史について語る練習を行っていました。彼女が何者なのかはまた後ほど説明します。

【承】- 一粒の麦のあらすじ2

一粒の麦のシーン2 本多は絵里子の作ったパンを食べました。絵里子は、「それが笑っているパンだ」と口にします。本多は楽しそうにパンを作るものだと返しました。
それに対し、絵里子は人生を楽しんでいるのかと聞き、続けざまにパン作りを楽しんでやっているか尋ねます。パン作りは仕事でやっているだけだと、本田は言いました。絵里子はだからパンは泣いているのだと諭します。

本多と絵里子は外に出かけました。二人は港で風を感じ、絵里子は気持ち良いでしょと呟きます。
パン作りの話をするために来たんじゃないのかと言う本多に対し、絵里子は一つ一つの感覚を大事にすることが、パン作りには必要なのだと語ります。彼女は本多に向けて、「考えるな。感じろ」という言葉を贈りました。それはブルース・リーのセリフの引用だったのです。
本多は笑いました。そんな彼に対し、絵里子は一緒にパンを作らないかと誘いをかけます。

本多と絵里子のパン作りが始まりました。彼らのパンが出来上がります。
絵里子が匂いと味を確かめました。パンは泣いていません。ですが笑顔でもないと絵里子は言いました。
絵里子は祖父から「お前のパン作りには足りないものが一つある」と言われたことがあります。彼女はパン作りの腕は誰にも負けないと思っていました。
突然着信音が鳴り響きます。絵里子は電話を取り、「レシピが」と口にしました。
電話をかけてきたのはマダムでした。実は絵里子とマダムは古くからの友人だったのです。

【転】- 一粒の麦のあらすじ3

一粒の麦のシーン3 「ホンダパン」にマダムがやってきました。マダムは小谷という名で、大学で食文化の歴史を研究しています。彼女の娘である真奈という女の子も来ていました。
小谷は絵里子から頼まれ、パン作りのレシピを探していたのです。レシピを発見することはできませんでしたが、その代わり、ある作家の随筆に気になる文章を見つけました。
それは「先代の日記帳には最初から最後までパンの作り方しか書いてなかった」というものでした。なんとこれは「ホンダパン」二代目の言葉だったのです。
それを知ったからこそ小谷は真奈を連れ、「ホンダパン」に足を運んだのでした。
本多はひいじいさんの日記帳に心当たりがありました。彼は絵里子たちを、ひいじいさんの日記帳がある部屋へと案内します。少女の真奈が真っ先に部屋へと入り、日記帳を探し当てました。
ついにパン作りのレシピが見つかったのです。本多は絵里子に日記帳を渡し、おじいさんに見せてあげると良いと言いました。
日記帳にはたくさんのレシピが載っています。絵里子が日記帳のページをめくっていると、小谷が何かに気づきました。彼女は日記帳を手に取り、ページに目を通していきます。
小谷はやっぱりと呟きました。実はこの日記帳はパン作り失敗の記録だったのです。レシピと呼べるのは最後に載っていたものだけで、ごくごく一般的なパンの作り方でした。
小谷の説明を聞いた絵里子はショックを受けます。気落ちする絵里子を真奈が慰めました。

【結】- 一粒の麦のあらすじ4

一粒の麦のシーン2 雨が降る中、本多と絵里子は外を歩いていました。彼らは森の奥深くへと進んでいき、本多のひいじいさんが小麦を作っていた畑にたどり着きます。
今現在の横浜には小麦畑はたくさんありました。絵里子は小麦畑を見て、「まるで今の私の気持ちみたい」とこぼします。
それを聞いた本多は「それは良かった」と言いました。なぜならひいじいさんの小麦畑は、今芽が出るのを待っている状態だったからです。来年には多くの小麦が取れる予定でした。
絵里子はレシピに意味はなかったと言います。彼女の言葉を聞いた本多は、ひいじいさんはどれほどの時間をかけたのだろうかと口にしました。
彼は遠回りをしたからこそだと語ります。絵里子はパン作りの失敗の中で生まれたパンは、笑っていたはずだと思いました。
彼女は祖父が何を言いたかったのかようやく分かったのです。
ひいじいさんの日記帳を見た本多は、何年かかってでも自分のパンを作って見せると心に誓います。パン作りをただの仕事だと言い放った彼はもういません。今の彼はパン作りに対して真摯に向き合う人になっていました。
本多は絵里子にどうする?と尋ねます。絵里子は何も言わず、小麦畑を見つめました。

それからいくばくかの月日が流れ、本多と絵里子はリニューアルした「ホンダパン」を開いていました。
彼らの人生が交わり、「ホンダパン」を生まれ変わらせたのです。そう横浜は異なる文化が混ざり合い、新しいものが生まれる街なのです。これからもずっと。

そして絵里子の物語もここ横浜で続いていくのです。

みんなの感想

ライターの感想

ショートフィルムということでしたが、二人のパン職人の成長がしっかりと描かれていて、雰囲気的にも良かったなと思いました。やはり柄本さんは味のある演技をしますね。すっかり引き込まれてしまいました。

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