映画:先生と迷い猫

「先生と迷い猫」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(5件)

ヒューマンドラマ

先生と迷い猫の紹介:2015年製作の日本映画。とある商店街に住みつくも、ある日行方不明になった三毛猫ミーちゃんと街の人々の姿を描いたノンフィクション「迷子のミーちゃん〜地域猫と商店街再生のものがたり」。同作を原案に、イッセー尾形演じる妻を亡くした元校長と地域猫ミイとの交流がつづられるヒューマンドラマ。監督は『神様のカルテ』シリーズなど人物描写に定評のある深川栄洋。

あらすじ動画

先生と迷い猫の主な出演者

森衣恭一〔校長先生〕(イッセー尾形)、小鹿祥吾(染谷将太)、松川真由美(北乃きい)、雑貨屋店主・広川(ピエール瀧)、松戸(嶋田久作)、小鹿幸江(佐々木すみ江)、パン屋の店主(竹山隆範)、さぎり(久保田紗友)、森衣弥生(もたいまさこ)、井上容子(岸本加世子)

先生と迷い猫のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①校長先生は亡き妻・弥生が可愛がっていた野良猫・ミイがやってくるのを見ると、妻のことを思い出して切ない思いをする。ある日ミイにきつく叱ると、その日を境にミイは姿を消した。 ②心配した校長先生はなりふり構わずミイを探すようになり、触発された容子、真由美、祥吾、松戸、さぎりも探す。ミイを通じて先生は、今まで付き合いのなかった人たちと接するように。

【起】– 先生と迷い猫のあらすじ1

森衣恭一は、かつて小学校の校長先生を務めた人物ですが、現在は退職して悠々自適の生活を送っています。妻・弥生を亡くして、男やもめの老後です。

長年教員だったことも手伝い、彼は本名ではなく「校長先生」と呼ばれていました。退職して久しいのですが、いまだに周囲からそう呼ばれます。

カタブツで偏屈な性格なので、近所では浮いた存在です。とっつきにくい感じです。

校長先生の趣味は、昔ながらのライカ(ブランド名)のカメラで写真を撮ることでした。校長先生の家には、昔から撮りためた写真がたくさんあります。

ある日、校長先生はいつも行くパン屋『リリー』の店主に齧りかけのクロワッサンを渡すと「味が違う」と文句を言いました。

店主は「材料費が高騰して、バターを変えた」「店を畳もうと思うので、最後の記念に写真を撮ってくれ」と告げます。

ペタンクをする老人チームに誘われた校長先生は「仕事があるから」と断りました。

帰宅した校長先生は、妻・弥生の仏壇の前に猫がいるのを見て追い払います。店で交換してもらったクロワッサンを仏壇にあげ、店がなくなることを報告しました。猫も隣で座っています。

校長先生がロシア語の辞書と首っ引きで翻訳を始めた頃、猫は帰っていきました。庭を見て、少し切ない気分を味わう先生です。

というのも…。

以前、校長先生と妻・弥生は、ミイという名の三毛猫を飼っていました。ミイを亡くした時につらい思いをした校長先生は「もう猫はこりごりだ」と思います。

ところが妻・弥生は、家にやって来るようになった三毛猫を「死んだミイちゃんに似てない?」と言って可愛がり始めました。

その妻も死んだ現在、校長先生は野良猫のミイを見るたびに、亡き妻・弥生との思い出ばかりを振り返り、切なくて悲しくてたまらない気分になるのです。

そんな校長先生の思いを知らないミイは、いつもやってきては弥生の仏壇の前に座りました。校長先生は次第にミイが疎ましく感じられます。

校長先生の住む場所は、静岡県伊豆の下田界隈の富士見町です(注:架空の町)。

その頃、小川町の清美川で段ボールに入った猫の死体が4匹発見されました。別の川でもあり、動物虐待事件が続いています。

校長先生のところを訪れるのは、野良猫のミイ以外には、市役所の職員をする男性・小鹿祥吾くらいでした。祥吾は校長先生が長年、撮りためてきた写真を資料として残したくて、せっせと通ってきては写真のスキャンを行ないます。

祥吾は数少ない校長先生の理解者で、「先生はもっと外に出てった方がいいな」「先生の写真、いいですよ」と言いました。

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