映画:六月の蛇

「六月の蛇」のネタバレあらすじと結末

六月の蛇の紹介:2003年に製作されたエロティックドラマ。ある脅迫電話をきっかけに、性的な目覚めを経験する女性の姿を描いていく。第59回ヴェネツィア国際映画祭では審査員特別大賞を受賞した。

あらすじ動画

六月の蛇の主な出演者

辰巳りん子(黒沢あすか)、辰巳重彦(神足裕司)、飴口道郎(塚本晋也)、警官(寺島進)

六月の蛇のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 六月の蛇のあらすじ1

舞台は梅雨を迎えたある都市部の街。自殺相談のコールセンターに勤める若い女性、辰巳りん子はごく普通の毎日を送っていました。彼女にとって悩みなのは、年上の夫、重彦との性生活でした。重彦は極度の潔癖症で、最近ではりん子の隣で寝ることを避け、リビングで一人寝るようになっていました。

そんなある日、りん子宛に謎の郵便物が届きました。中身を空けると、それは自慰行為に及ぶりん子を隠し撮りした何枚もの写真でした。りん子は重彦の目に触れないようすぐに写真を隠しますが、なぜ突然こんなものが送りつけられたのか理解できずにいました。

その後も郵便物は届き、その中には写真の他にPHSも入っていました。そして、りん子が封筒からPHSを取り出すと、すぐに着信が入りました。電話の主は、かつてりん子の言葉で自殺を思い留まった写真家の男、飴口道郎でした。道郎は自分に生きる勇気を与えてくれたりん子に感謝の気持ちを示すため、りん子にも夢を叶えて欲しいと望んでいました。ずっとりん子の盗撮を続けてきた道郎は、りん子が日常的に自慰行為に及んでいることや、バイブレーションをインターネットで調べていることに気づき、性的な欲求を満たすことこそがりん子の夢だと一方的に決めつけてきました。りん子は道郎の言い分に困惑し激しい怒りを覚えますが、道郎が望む通りに行動すれば写真とネガを返すと言われ、渋々その要求を飲むことを決めました。

その後、りん子はPHSからの道郎の指示に従い、雨が降る中、街に出かけることとなりました。道郎の一番初めの指示は、ノーパンの状態でミニスカに着替え、そのままバイブレーションを買いに行くというものでした。りん子は必死に屈辱に耐えますが、その後さらなる悲劇が彼女を襲いました。道郎はりん子にバイブレーションを挿入し、リモコンを指定の場所に置いた後は街を散歩するよう指示してきたのです。りん子は指示通りに動きますが、街を歩いていると突然バイブレーションが動き始めました。倒れそうになりながらも必死に耐えるりん子。道郎はそんなりん子の姿に満足し、指定した場所に写真とネガを置き、連絡を絶つのでした。

【承】- 六月の蛇のあらすじ2

ところが、それから間もなく、道郎から一枚の写真を入れ忘れたという連絡が入りました。りん子は激しく動揺しますが、道郎は病院に行けという言葉を最後に、一方的に電話を切ってしまいました。

その後、病院に行くと、りん子が乳がんを患っていることが判明しました。それから間もなく、最後の一枚が郵便で届きました。りん子はPHSで道郎に連絡を取り、なぜ乳がんに気づいたのか尋ねました。すると、道郎は自身が末期のがんを患っており、がんの本を読み漁っていたことを明かしました。そして、隠し撮りしたりん子の写真から、乳房のくぼみが乳がんの症状と酷似していることに気づいたというのです。しかし、りん子はそんな道郎を憐もうとせず、「人に迷惑かけず勝手に死んでくれ」と言って電話を切ってしまいました。

その後、りん子は重彦に乳がん治療で乳房を切除する手術を受けることを打ち明けますが、重彦の返答は予想外のものでした。重彦はりん子が死ぬことより、りん子の綺麗な体が失われることの方を恐れていたのです。この重彦の反応にショックを受けたりん子は、ほどなく手術を受けないことを決断、重彦には治療に手術は不要になったと嘘をつきました。

一方、道郎は次の標的を重彦に定めていました。道郎は今もりん子の監視を続けており、その中で重彦が実母の面倒や葬式をすべてりん子に丸投げし、自身は仕事とかこつけて喫茶店で時間を過ごしていたことに気づいたのです。

【転】- 六月の蛇のあらすじ3

道郎は喫茶店に潜入し、重彦のお冷に薬をひそかに混入しました。そして、喫茶店を出たタイミングで重彦が気絶すると、道郎は重彦を車である場所に連れて行きました。それは、奇妙な見せ物をする空間でした。重彦が意識を取り戻すと、体の自由は奪われ、筒状のアイマスクをつけられていました。そして、わずかな視界から見えるのは、水槽に入れられた男女が水攻めにあい殺される様でした。

その後、重彦は目隠しをされたまま解放されますが、今回の一連の出来事の背景に妻りん子がいると疑い始めていました。同じ頃、家の中で重彦はりん子が自慰する一枚の写真を見つけており、気絶する直前にかかってきた道郎からの電話も気にかかっていました。

そんなある日、重彦は街に出かけるりん子の姿を見つけ、その後をつけ始めました。駅のトイレに入ったりん子が出てくるのを陰で待っていると、重彦は驚くべき光景を目にしました。りん子はハイヒールにタイトなミニスカートといういで立ちで、メガネを外し、濃いメイクを施したその表情は自身に満ち溢れていました。

りん子はバイブレーションを挿入し、自分でリモコンを操作しながら街を歩き始めました。路地裏では喘ぎ声をあげ、街中に出ると堂々と歩くりん子の姿に重彦は呆然とします。そして、やがて街外れの廃材置き場に着くと、そこに一台の車が現れました。車には道郎が乗っており、道郎が雨に濡れるりん子を撮り始めると、りん子はリモコンを再び操作し、喘ぎ声を上げ始めました。雨が激しく降る中、りん子は服を脱ぎ、やがて全裸になると、さらに自慰行為を続けました。重彦は妻の意外な姿に興奮し、物陰に隠れながら自慰行為に及んでいましたが、カメラを撮る道郎はりん子の体の乳房が残っていることに驚きの声を上げました。道郎はりん子がなぜ手術を受けないのか、疑問を覚えるようになりました。

【結】- 六月の蛇のあらすじ4

その後、何事もなかったかのようにりん子はふるまいますが、地味で暗かった以前とは比べ物にならないほどその表情は明るくなっていました。重彦はりん子の変化に動揺しないよう気をつけていましたが、そんなある日、重彦は道郎がりん子に渡した写真とネガを見つけてしまいます。

重彦はすぐに道郎に連絡を取り、先日車から撮影したりん子の写真含めすべてのネガを購入したいと要求しました。重彦は指定された倉庫跡に向かいますが、そこで待ち構えていた道郎は重彦にリンチを加え始めました。りん子の命よりもりん子が綺麗なまま死ぬことを優先しようとした重彦のことを、道郎は許せなかったのでした。そして、道郎はあの日の写真はりん子から依頼を受けて撮ったものと明かしました。道郎の言葉にショックを受ける重彦でしたが、それ以上に道郎の暴力は激しく、情けない悲鳴を上げることしかできないのでした。

その後、自宅に戻った道郎は最後の自分の写真を撮影し、現像していました。一方、りん子はPHSのイヤホンをつけながらキッチンに立ち、道郎の最後の言葉を聞いていました。そして、その会話が終わり、壁にかかったスーツにPHSをかけると、突然銃声が家に響きました。突然血まみれの重彦が帰宅し、発砲したのです。重彦が発砲したのは、キッチンの壁にかかった自分のスーツでした。重彦の目線から見ると、より子が触れていたそのスーツは男の後ろ姿にも見えました。

玄関の向こうでは、何人かの警察官が銃を返せと叫んでいるのが聞こえていましたが、りん子と重彦はそれに構わず裸になり愛し合い始め、重彦を見つめるりん子の目には涙が浮かんでいました。二人は激しいセックスに及び、りん子は喘ぎ声をあげ続けていました。

みんなの感想

ライターの感想

青黒い画面に不気味な音楽、降りしきる雨と、最初から最後まで奇妙な空気感を醸し出している映画でした。前半は観ていられないほど恥辱的なシーンが続きますが、後半はそこから一転した展開を見せ、唖然とさせられます。主人公を演じた黒沢あすかの表情の変化も素晴らしく、その演技に見入ってしまいました。

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