映画:去り行く男

「去り行く男」のネタバレあらすじと結末

ヒューマンドラマ

去り行く男の紹介:1956年にアメリカで製作された西部劇。ポール・ウェルマンの小説を映画化した作品で、グレン・フォードが主演を務めた。心優しい牧場主と出会い、真面目に働き始めたカウボーイを襲う悲劇を描いていく。

あらすじ動画

去り行く男の主な出演者

ジューバル(グレン・フォード)、シェップ(アーネスト・ボーグナイン)、ピンキー(ロッド・スタイガー)、レッブ(チャールズ・ブロンソン)

去り行く男のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 去り行く男のあらすじ1

舞台は西部開拓時代のアメリカ。ある日、心優しい牧場主シェップは崖から転落し重傷を負った男を発見しました。男の名前はジューバル、あてのない旅を続ける流れ者のカウボーイでした。シェップはジューバルを介抱し、さらに自らの牧場で働かせることを決めます。ジューバルは恩を返そうと一生懸命に働き、シェップもその仕事ぶりに感謝していました。

しかし、新参者のジューバルがシェップから大きな信頼を寄せられていることに、カウボーイ仲間たちは苛立ちを感じていました。特にその筆頭はピンキーというカウボーイで、なにかとジューバルに嫌がらせをしていました。しかし、ジューバルはそのピンキーの嫌がらせを軽くかわしてしまい、ピンキーはますます怒りを募らせていきました。

ピンキーからの憎しみを買う一方、ジューバルはシェップの若く美しい妻メイから慕われるようになっていきました。当のジューバルはメイを雇い主の奥方としか認識していませんでしたが、メイはそれにかまわず何かとジューバルを誘惑しようと近づいてきました。年上で下品なふるまいの多いシェップとの夫婦生活にうんざりしていたメイにとって、紳士的なジューバルは魅力的な存在だったのです。メイはピンキーと浮気をしていましたが、今ではジューバルに夢中になり、ピンキーへの興味を失っていました。メイがジューバルを慕う様子を見て、ピンキーはますますジューバルに嫉妬するようになっていきました。一方、シェップは妻の気持ちに気づかず、ますますジューバルへの信頼を寄せるようになり、牧童頭にジューバルを任命しました。

それから間もなく、シェップの土地を見回ったとき、ジューバルたちはキリスト教の一行が無許可で休んでいるのを見つけます。ピンキーは拳銃で脅し、すぐに土地から出て行けと圧力をかけますが、一行は病人の療養をしている最中で、すぐには動けない状況でした。牧師や牧師の美しい娘ナオミが嘆願してくる様子を見て、ジューバルはピンキーに銃をしまうよう指示し、病人が治るまでの滞在を一行に許可するのでした。

牧場に戻ったピンキーは牧師の美しい娘に目が眩んだとジューバルの行為を批判しますが、シェップはジューバルの判断を否定せず、むしろジューバルがその娘とうまくいけばいいと喜んでいました。その話を聞いてメイはショックを受けますが、シェップがそれに気づくことはありませんでした。

【承】- 去り行く男のあらすじ2

ジューバルはシェップの許可を得て、キリスト教の一行に同行していたカウボーイのレッブを仲間に引き入れました。それからすぐ、レッブも含めたカウボーイたちを連れて、シェップはピューマ退治に出かけました。ピューマ退治は野営を張る大掛かりなもので、その間メイは長期で牧場の留守番をすることとなりました。

野営をしながら、ジューバルはシェップから夫婦関係について悩みを打ち明けられました。どうすればメイとうまくいくのか?と悲しそうに微笑みながらジューバルに尋ねるシェップ。メイからシェップに対する不平不満を聞いていたジューバルは、言葉を選びながらメイが喜ぶよう愛情表現を改めればいい、とアドバイスしました。

その翌日、シェップから休暇を与えられたジューバルはナオミに会いに行きました。ジューバルはナオミとたわいもない会話を楽しみますが、そうしているうちにナオミの優しさに心を許し、自らのつらい過去を打ち明け始めました。母に憎まれていたこと、母が溺れるジューバルを見殺しにしようとしたこと、父がジューバルを救助してくれたものの、その後すぐ父は船のスクリューに巻き込まれ亡くなったこと…ナオミはジューバルの悲しい過去に真摯に耳を傾けていました。ナオミにはジェイクという親が決めた婚約者がいましたが、ジューバルを思う気持ちが強くなっていました。

しかし、それからすぐ牧師たち一行は旅立つこととなり、ナオミが別れを言いにジュ―バルの元にやって来ました。初めてのキスをジューバルとの思い出にしたいと望むナオミのために、ナオミにキスをするジューバル。ナオミは名残惜しそうにジューバルの前から去って行きました。

【転】- 去り行く男のあらすじ3

その夜、突然メイがシェップ宛の手紙を届けるために野営地にやって来ました。シェップの頼みでメイを牧場まで送るジューバルでしたが、牧場に着くと再びメイが愛の言葉を語りかけてきました。しかし、ジューバルにその気はなく、メイの言葉を受け流して牧場から去って行きました。

同じ頃、野営地ではジューバルがメイと浮気しているとピンキーがシェップに嘘の告げ口をしていました。信頼を置くジューバルがそんな裏切りをするわけがないとシェップは激怒しますが、一向にジューバルは帰って来ず、疑惑は深まっていきました。シェップは自らの手で疑惑を明らかにしようと考え、一人馬に乗り牧場に戻って行きました。

シェップは家で一人眠るメイの姿を見て安心しかけますが、メイが寝言でジューバルの名を口にすると、激しく動揺しました。シェップはメイを起こし、事の真相を聞き出そうとしますが、メイはシェップの横暴さに耐えきれずひどい言葉をぶつけてしまいます。メイはジューバルを愛していることを認め、シェップに大嫌いと叫んだのです。妻の言葉に大きなショックを受けたシェップは、ジューバルと決着をつけるため街に出かけました。

このとき、ジューバルは街のパブで休んでおり、心配で探しに来ていたレッブと合流していたところでした。すると、そこに怒りの表情を浮かべたシェップが現れ、ジューバルに発砲してきました。しかし、ジューバルはレッブの援護を受けすかさず反撃、シェップを撃ち殺しました。レッブがパブに居合わせた男たちに正当防衛だったと説明する横で、ジューバルは恩人を殺した罪悪感でいっぱいになっていました。

その後、レッブは負傷したジューバルの治療をするため、ナオミらの一行を頼りました。ジューバルに嫉妬するジェイクはこの申し出を断るべきと提案しますが、一行は恩を返すためジューバルを受け入れることを決めます。

【結】- 去り行く男のあらすじ4

ナオミは懸命に介抱しますが、ジューバルはいまだにシェップを殺したことで苦悩していました。そんなジューバルのために、ナオミは神に祈りを捧げジューバルを励まし続けました。

一方、シェップの死を知ったピンキーは、この機会をうまく利用して憎きジューバルを消そうと考えていました。そこで、ピンキーはメイを訪ね、ジューバルに不利になるような証言をするよう頼みますが、メイはこの求めに応じず、逃げ出してしまいました。しかし、メイはすぐにピンキーに追い詰められ、強引にキスをされてしまいます。犬の方がマシ、とメイがピンキーとの行為を拒否すると、強い怒りを覚えたピンキーはメイに激しい暴力を加えました。その後、ピンキーはジューバルが計画的にシェップを殺したとでっち上げ、街の人々と捜索隊を結成しました。

同じ頃、ジューバルはこれ以上ナオミたちに迷惑をかけまいと一人出発しようとしていました。しかし、その矢先にレッブからピンキーたちが近づいているという知らせが入りました。ジュ―バルはピンキーたちを出し抜くため単身牧場に戻ることを決めます。

ジュ―バルが牧場に着くと、そこにはピンキーから受けた暴力で衰弱したメイの姿がありました。メイは体の痛みに苦しみながら、シェップの死の原因を作ってしまったことを深く悔やんでいました。

すると、そこにピンキーら捜索隊が現れました。ジューバルは捜索隊に同行していた医師にメイの治療を頼むと、ピンキーに襲いかかりました。ジューバルはピンキーを激しく殴りますが、医師からメイの死を知らされるとその手を止めました。医師は言葉を続け、メイが死の直前にピンキーに嘘の証言を求められ、それを拒否するとひどい暴力を加えられたと語ったことを明らかにしました。ジュ―バルを縛り首にしようと意気込みながら、逆に自らが絞首刑に処される結果となり、ピンキーは立ち上がることができずにいました。

ジューバルは運ばれるメイの死体を見届けると、馬に乗りレッブとともにその場を去りました。ジューバルは牧場の外で待っていたナオミと合流し、三人でシェップの牧場を出て行きました。

みんなの感想

ライターの感想

流れ者のカウボーイが心優しい人と出会うという物語は、西部劇の名作「シェーン」を思い出させますが、本作はより悲劇的な要素が強く、主人公が恩人を殺してしまう衝撃的な展開があります。前半部分でアーネスト・ボーグナインがどこまでも無邪気で思いやりのある牧場主を熱演していただけに、主人公のやり切れない思いが伝わって来ました。

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