「名もなき生涯」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

第二次世界大戦中に、ナチスドイツと併合したオーストリアを舞台に、徴兵されたが良心的兵役拒否によって拒み、妻と家族を守りつつ生きた名もなき農夫の話。実話をもとにしたヒューマンドラマ。第72回カンヌ国際映画祭コンペティションに出品され、エキュメニカル審査員賞とフランソワ・シャレ賞を受賞した。テレンス・マリック監督。主演はアウグスト・ディール。2020年劇場公開作品。173分。

あらすじ動画

名もなき生涯の主な出演者

フランツ・イェーガーシュテッター: アウグスト・ディール フランチスカ・イェーガーシュテッター: ヴァレリー・パフナー ヘルダー大尉: マティアス・スーナールツ ヨゼフ・フライサー司教: ミカエル・ニクヴィスト シュレーゲル少佐: ユルゲン・プロホノフ ルーベン判事: ブルーノ・ガンツ キール少佐: マルティン・ヴトケ レジー: マリア・シモン ヴァルトラント: フランツ・ロゴフスキ フェルディナンド・フュルタウアー司祭: トビアス・モレッティ ローレンツ・シュヴァニンガー: ウルリッヒ・マテス 村長: カール・マルコヴィックス

名もなき生涯のネタバレあらすじ

【起】– 名もなき生涯のあらすじ1

名もなき生涯のシーン1

画像引用元:YouTube / 名もなき生涯トレーラー映像

1939年、オーストリア。

標高の高い場所にあるオーザンクト・ラーデクスト​​は、村人殆どが農業で生計を立てるとても穏やかで平和な村だった。しかしオーストリアは既に第二次世界大戦でナチス・ドイツに併合され支配されていた。

フランツ・イェーガーシュテッターもカトリック教徒の農夫で、妻のフランチスカことファニーと3人の娘たちと暮らしていた。

のんびりと農業をしながら、フランツは妻や娘のために花を摘むと王冠を作ったり、パンを焼いて皆で食べたり、子供たちと遊んだり…と、穏やかな愛で家族を包み包まれながら生きていた。

とある夜、娘たちが寝静まった後でフランツとファニーは、お互い出会った頃を思い出していた。オートバイとワンピースとファニーは嬉しそうに呟いた。

フランツは自慢のオートバイに乗り、村の酒場でビールを楽しんでいた。そこに現れたのは真っ青なワンピースを着た若きファニーだった。

2人は恋に落ち、村で祝福に包まれ結婚式を上げた。その後、3人の子宝にも恵まれ、農業に家事にとあっという間に時は過ぎていった。いつまでもこの幸せが続くのものだと、2人は思っていた。

しかし、戦況が変わるにつれ状況は一変した。

1940年。オーストリアの空を戦闘機が飛ぶようになっていく。ドイツ軍がやってくるようになった。いつしか大人も子供も「ハイル!ヒトラー!」と敬礼をするようになっていた。

オーザンクト・ラーデクストでも、村の男性たちは一箇所に集められ兵役検査を受けさせられる。フランツも通過し、村から離れた場所での軍事訓練を義務付けられる。

不安がる家族を残してきたことから、軍事訓練を受けるフランツはファニーに手紙を送っていた。安心させるように

「実践向きの訓練ではないから安心して。友人もできた。早く家に帰ってファニーや娘たちとも会いたい、ファニーの歌が聞きたい」

という内容であった。

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