「命の相続人」のネタバレあらすじと結末の感想

ヒューマンドラマ

命の相続人の紹介:2008年制作のスペイン映画。ある事件をきっかけに、有能な医師が不思議な力を備わって葛藤する様を描いている。スペインのトップスター、エドゥアルド・ノリエガ主演で贈る作品。スペインを代表する世界的監督アレハンドロ・アメナバールがプロデュース。

予告動画

命の相続人の主な出演者

ディエゴ(エドゥアルド・ノリエガ)、イサベル(ベレン・ルエダ)、サラ(アンジー・セペダ)、ピラール(クリスティーナ・プラサス)、アイノオ(クララ・ラゴ)、フアンホ(マルセル・ボラス)、カルロス(ルイス・カイェホ)

命の相続人のネタバレあらすじ

【起】- 命の相続人のあらすじ1

疼痛科の医師ディエゴは、五人の難病患者に痛みに関する評価を申告してもらいます。評価は10段階で、10が最も耐え難い痛みであることを表します。
10に近い評価ばかりを患者たちは申告していきますが、最後に申告したエイズの患者の男性は0と言います。孤独が何よりも辛いのだと涙ながらに話します。
難病患者の一人である28歳のサラは多発性硬化症で、病気のことを周りには秘密にしていました。なぜなら妊娠10週目だからです。
ある日、サラが心停止状態で病院に緊急搬送され、彼女の恋人のアルマンが薬を飲んだ後に起こったと話します。医師たちが確認すると、その薬は強い鎮痛剤で、彼女は自殺未遂をしていました。
サラは一命を取り留めますが、昏睡状態に陥ります。お腹の赤ちゃんの心臓に欠陥があることにディエゴは気づきます。
治療室の外で待っているアルマンに、ディエゴは心室が一つしかないことを説明をしに向かいます。子供の無事を確認してくるアルマンに臨月まで持てば出産できることを話します。
ディエゴは同じ病院で働いている妻のピラールと昼食をとります。妻は夜勤の日に限って、ディエゴが荷造りをして出かけていることを娘のアイノオから聞いていました。
追求していくうちに、ディエゴは避けているつもりはないと語ります。妻は自分がディエゴを避けているのだと、気付かなかったのと言います。
駐車場に停めている車に乗り込み、ディエゴは運転して帰宅の途につこうとしていました。出口付近でアルマンが車の前に立ちはだかります。
ディエゴは車から降りて用件を尋ねると、アルマンはサラの治療を行うように要求します。誰にも治せないことを告げると、アルマンは銃を取り出して向けてきます。
腕の火傷など最期まで治療を続けることを要求して、ディエゴは了承して頷きます。しかしアルマンは、彼の言葉に疑問を感じて銃を撃ちます。
ディエゴの部下のフアンホがバイクに乗って帰ろうとしていると銃声が聞こえてきます。血だらけのディエゴの上にアルマンが横たわっているのを発見して助けを呼びます。
治療室に担ぎ込まれたディエゴを、医師たちが撃たれた傷口を探しますが見つかりませんでした。意識を取り戻したディエゴは隣のベッドで亡くなるアルマンの姿を見ます。
ロッカーでピラールがディエゴを抱きしめてあげます。ディエゴは傷が広がるだけだからと止めるように言って別居することになります。

【承】- 命の相続人のあらすじ2

サラの容態を見に病室を訪れたディエゴは、アルマンの妻のイサベルが来ていることに気づきます。イサベルは、サラのお腹の中の子供がアルマンの子かどうか聞いてきます。ディエゴはそのようだと答えます。
医師の父にディエゴは診察をしてもらいます。聴診器を当ててもらいますが、音がしてきませんでした。アルマンの事件があってから、そして別居を始めた時からでした。
フアンホに何か頼み事をしているアイノオを見かけて、ディエゴは事情を聞きに行きます。ピアスで化膿したと言ってきたので、ピアスの場所がどこか聞きます。
父に診てもらうのは嫌だと頑なに言っていて、ピラールが病室に入ってきます。ピアスの場所はヘソのずっと下だと聞いて、ディエゴは誰か呼んでくると怒って出ていきます。
サラの容態を見に行くと、彼女の腕の火傷が治っていました。治る見込みがないはずなのに不思議がっていると、ピラールがアイノオの診断結果を知らせてきます。淋病と聞いてディエゴは怒ります。
難病患者の一人であるカルロスが、ロッカーでマリファナを吸っているのをディエゴは見つけます。薬のおかげで楽になったというカルロスでしたが、また痛むことをディエゴは話します。
カルロスの妻のことなど聞いてあげると、カルロスは聞いてくれて有難うと感謝します。ディエゴはフアンホには患者に深入りするなという考えでしたが、事件以降変わり始めていました。
イサベルは自宅に夫の遺品が送られてきて、束にまとまっている鍵を見つけます。きっとサラの鍵だと思い、ディエゴなら住所が分かると判断して渡しに行きますが、彼は鍵を彼女に返します。
事故にあった新郎新婦が急患が運ばれてきて、新郎は脳機能は停止し、顎は骨折していて助かる見込みはありませんでした。ディエゴが顎の骨折を調べるために指を突っ込んでいると、心拍数が上昇して意識を取り戻して呼吸を始めます。
フアンホが他の医師たちを呼びに行くと、一体何をしたんだと不思議がられます。新郎は助かる可能性がでて、CTスキャンをされに連れて行かれます。
ディエゴはカルロスの具合を見にリハビリ室に行きます。彼が触れた指や足の状態は回復していっていて、他の医師が何をしたのかと驚きます。カルロスはディエゴが触れることで治っていることを実感していました。
サラの病室を訪れたディエゴは、彼女の額に手をおいて3つ数えたら目を覚ますように祈ります。3つ数えた後、ディエゴは気分が悪くなって吐き気に襲われます。
流しから帰ってくると、サラは目を開けていましたがピクリとも動きません。ディエゴは胸の痛みに襲われて、自らCTスキャンして調べます。
胸の上あたりに銃弾のような陰をレントゲンで見つけると、覚えていなかった事件のことを思い出します。撃たれて横たわるディエゴに、アルマンは手を当てて自らの口に銃口を向けます。

【転】- 命の相続人のあらすじ3

アイノオに湿疹が出ていることから、ピラールが問い詰めると抗生物質を飲んでないことが分かります。ディエゴがそのことを聞いて、フアンホになぜ薬を変えたか問い詰めます。
自分が効いたからだと言ってきたので、ディエゴはおまえが移したのかと問い詰めます。フアンホは自分が移されたのだと言います。
アイノオはフアンホのことを愛してるのだと怒ってくるので、ディエゴはつい笑ってしまいます。ピラールに抗生物質を飲ますように伝えると、別居してから良く会うわねと笑顔のピラールの姿がありました。
父の家に居候していたディエゴが夜中に目を覚ますと、父に異変が起きていて倒れてしまいます。病院に運び込むと、前立腺肥大からの転移で腫瘍による小脳出血が起こっていました。
緊急手術が行われて、ディエゴも執刀に加わります。難しい手術でディエゴの父の年齢では耐えきれないことが予想されます。
心室細動を起こしてしまって、ディエゴの父は帰らぬ人となります。ディエゴがいくら触れても、父は回復しませんでした。
その頃、サラが産気づいてフアンホが医師たちと共に出産に立ち会います。切開をして赤ん坊を取り出すと、心臓に欠陥はなく正常な状態でした。
サラの家でイサベルは、ディエゴにもう子供ができない体であることを打ち明けます。昔、アルマンはイサベルを助手席に乗せて事故を起こし、一人の少女をひき逃げします。
その少女はサラの妹で、調べ上げたアルマンはサラに家を与えます。そして子供までも授けます。
アルマンの財産は差し押さえられていて、サラの家だけはリストにのっていませんでした。サラの家に住むイサベルに、もう住むなとディエゴは忠告します。別居したけれど離れた感覚がないというディエゴと、イサベルは口づけを交わします。
サラが目を覚まして、二週間前に出産したことや2~3日で退院できることを伝えます。イサベルが家で見つけた病院の資料から、リンパ腫の病気もあるのかディエゴは聞きます。サラは今回と同じで消えたのよと言います。
アイノオの症状が悪化して病院に運ばれてきます。骨盤の状態をスキャンして見た後、担当医師はディエゴとピラールに伝えます。フアンホは二人が泣き続けて抱き合う姿を見ます。

【結】- 命の相続人のあらすじ4

ディエゴはサラが何か知っているとふんで事情を聞きに行きます。以前リンパ腫にかかっていて、病院に検査しにいくと消えていると判断されます。
サラはそこでアルマンが妹をひき逃げした犯人だと分かります。実はサラの妹はディエゴと同じ能力を持っていて、サラと共に人々を治療していました。
しかし、人々は良くなっているにも関わらず、サラの病状は悪化していくばかりでした。苦悩し続けたサラの妹は、自らが死ねばサラを救えると判断して、アルマンの運転する車に轢かれました。
サラの妹の能力を引き継いだアルマンは、サラと共に治療の旅をするために世界中を飛び回ります。その写真や資料は家に残っていて、イザベルが見つけていました。
なぜ自分を選んだのだとディエゴが問いかけると、患者と距離を保つ人だからとサラは語ります。治療を続けてと言うサラでしたが、愛する娘が犠牲となることに激怒してディエゴは出ていきます。
病院を辞めることにしたディエゴに、カルロスがヘマをしたと寄ってきます。ナイフを手にディエゴを脅して、外に止めている車に連れていきます。
車の中には血まみれのカルロスの妻がいて、よりを戻そうとしたとカルロスは言います。助けるようにとディエゴの手を彼女に触れさせます。
その頃、アイノオの症状が悪化して生死をさ迷い始め、医師たちが懸命に治療を行います。ピラールは叫び続けます。
ディエゴが治療はできないと告げて手を放し、病院に運べば助かると言います。カルロスは自らの首をナイフで切って自殺を図ります。
カルロス夫妻を病院に知らせて、ディエゴは手伝うように医師に言われます。辞める身だと告げるディエゴは治療を行いませんでした。
カルロスが亡くなって、何もしなかったディエゴに医師は冷たい視線を浴びせます。アイノオは一命を取り留めますが、次起これば危ないとディエゴは聞きます。
更にフアンホは、ディエゴにピラールの検査結果から白血病であると言います。ディエゴはこれは病気ではないんだと告げて、サラのもとに向かいます。
書斎の椅子に座り、ディエゴはマリファナを吸いながら注射をします。ふらふらとなりながら、ベッドに横になり、後ろからサラが抱きしめます。
サラは自宅に帰って、ディエゴのアドバイスからイサベルに赤ん坊の息子を預けます。しばらく旅にでるため、戻らないことを彼女に告げます。
看病疲れのピラールが目を覚ますと、サラがアイノオの手を握っています。サラはピラールの手も握って微笑みます。

みんなの感想

ライターの感想

この映画はストーリーが良く作り込まれていて、冒頭から引き込まれていきます。なぜディエゴが触ることで治療できるのか、なぜこのような力が備わったのかなど気になります。その謎が解き明かされる場面には納得することができ、最後のディエゴが自ら命を絶つシーンには涙が流れてしまいます。
各シーンで流れる曲や、出演者達の演技一つ一つが感動を高めていきます。病院が舞台であるため、様々な最新の機器を見ることが出来ます。スキャンした骨などを3Dで見れるシーンには、医学とシステムの融合を垣間見れます。完璧とも言えるストーリーと演出に満足感を得られること間違いなしの秀作です。

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