映画:四十七人の刺客

「四十七人の刺客」のネタバレあらすじと結末

四十七人の刺客の紹介:1994年製作の市川崑監督による時代劇ドラマ。池宮彰一郎の同名小説を映画化した作品で、忠臣蔵の物語を独自の切り口で描いていく。主人公である大石内蔵助を高倉健が、赤穂浪士を対立する米沢藩の色部又四郎を中井貴一が熱演した。

あらすじ動画

四十七人の刺客の主な出演者

大石内蔵助(高倉健)、色部又四郎(中井貴一)、柳沢吉保(石坂浩二)、吉良上野介(西村晃)、りく(浅丘ルリ子)

四十七人の刺客のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 四十七人の刺客のあらすじ1

物語の舞台は元禄時代の江戸。大石内蔵助を始め、赤穂藩の浪士たちはある屋敷への討ち入りの計画を立てていました。その屋敷の主人の名前は、吉良上野介。浪士たちの君主である浅野内匠頭が江戸城松の廊下で刃傷沙汰に及んだ相手でした。喧嘩両成敗の原則に反し、幕府は吉良を咎めず、浅野に切腹を命じ、赤穂藩は取り潰しとなりました。この決定の背後には、将軍の信頼厚い柳沢吉保、吉良の後ろ盾となっている米沢藩の江戸家老、色部又四郎の意向がありました。色部又四郎は浅野と吉良との間に何が起きたのかを明らかにするのは無意味だと考え、浅野の即日切腹を柳沢に進言。柳沢は色部の大胆な考えに驚きつつも、自らの保身のために浅野の切腹を指示し、浅野が遺言を残すことすら許しませんでした。

江戸からの知らせを聞いた大石たちは浅野の死を嘆き、民と家臣を思いやる浅野がなぜ刃傷沙汰に及んだのか困惑しました。しかし、大石たちに悲しんでいる暇はなく、赤穂藩廃絶に伴う対応に次々と追われました。大石は幕府に対して従順な態度を示し、手続きを淡々とこなしていきました。大石の周辺に内偵を派遣していた色部は、この動きを不審に感じました。大石たちがまったく抵抗しないことに、かえって不気味さを覚えたのです。この色部の悪い予感は的中しました。主君の死に柳沢と色部が関与していることを密偵の報告から知った大石は、吉良への仇討ちだけでなく、柳沢と色部の面目を叩き潰そうと考えていたのです。大石は信頼を寄せるごく少数の人間を仲間に引き入れ、少しずつ仇討ちの計画を進めていきました。

大石たち一行は信頼できる人物を頼り、隠れ家の提供や武具の調達を依頼しますが、問題が一つ残されていました。それは、吉良を討つ大義名分をどうするか、ということでした。大石は刃傷の真因がはっきりしないことを逆手に取り、金をばらまいて江戸の街中にデマを流させました。吉良が大量の賄賂をせびり、賄賂を断った浅野をひどくいびったことが刃傷の原因…このデマはたちまち広まり、柳沢や色部の耳にも入ってきました。

【承】- 四十七人の刺客のあらすじ2

色部はこのデマの背景に大石がいることを確信し、大石一家の隠れ家を突き止め、刺客を放ちました。息子である主税の活躍もあって刺客を撃退できたものの、大石はこれ以上家族に迷惑をかけまいと妻のりくに他の家に移るよう指示しました。しかし、りくは最後までそばにいたいと望み、涙ぐみながら大石に抱きつくのでした。

一方、江戸では柳沢が大石たちのデマによる混乱を重く見て、吉良にお役御免を命じていました。誇りを傷つけられた吉良は自ら隠居を願い出、城外の屋敷に移ることを決めますが、大石たちはさらにデマを拡散させました。吉良の評判は地に堕ち、屋敷周辺の大名は赤穂浪士襲来のとばっちりを受けるのではないかと懸念していました。この事態を受けて、柳沢は再び吉良に屋敷替えを指示、色部は吉良をどう守るか頭を悩ませました。

色部は大石たちの力を削ぐため、暗躍を始めました。色部の努力は実り、大石の仲間たちに莫大な禄高を提示する者が次々と現れ、仲間からは脱盟者が続出しました。さらに、色部は吉良の屋敷を新築することを決め、大石たちの襲来に備えた堅固な屋敷の建設に着手しました。

討ち入り計画に支障が出始める中、大石の心を癒したのは京都で出会った若い女のかるでした。大石は無邪気になついてくるかるに惹かれ、やがて二人は年の差を越えて思い合う仲となりました。かるは間もなく大石との子を身ごもりますが、大石といつか別れが来ることを薄々気づいていました。

そんなある夜、大石は色部の元を突然訪ねました。色部は大胆な大石の行動に驚きつつも、望まれるがままに屋形船で二人きりで酒を酌み交わしました。色部は警戒心を解こうとしませんでしたが、大石はただ色部の顔を知っておきたいと望んでいただけでした。「このうえはただ…侍らしゅう潔くいきたいと思うております」…大石は静かに色部にそう伝えるのでした。

【転】- 四十七人の刺客のあらすじ3

その後、大石たちは吉良邸の地図を入手し、予想以上に屋敷内が複雑な作りとなっていることに驚かされました。それは、明らかに赤穂浪士の襲来を想定した城塞のような構造となっていました。討ち入りが現実味を帯びる中、大石は家族と最後の別れを済ませました。

それと同じ頃、色部は吉良に柳沢からの言葉を伝えていました。それは、次の春に建てたばかりの屋敷を引き払い、米沢に移れ、というものでした。吉良はこの命を悔しく思いながらも米沢行きを渋々受け入れました。このとき、色部は吉良に浅野の刃傷沙汰の真の原因を尋ねました。その理由が大石の対抗策に役立てられるかもしれないと色部は考えましたが、吉良は決してそのことについて語ろうとはしませんでした。

吉良は江戸の友人たちとの別れを済ませるため、茶会を数回開くことを望みました。色部はこの茶会にこそ赤穂浪士が討ち入りしてくると読み、大石たちに総攻撃を仕掛ける絶好の機会だと考えました。警護を務める上杉藩士の疲労に考慮し、色部は12月14日の茶会の警護を見送り、22日の茶会の警護を強化することを決めました。しかし、この色部の読みは外れていました。大石たちの討ち入り決行日は12月14日だったのです。

それから時が経ち、12月14日の朝。大石は側近の孫左衛門の元を訪れ、討ち入りには参加せず、かるとその子どもの面倒を見て欲しいと頼みました。討ち入りを前にした脱盟が孫左衛門にとって不名誉なことであることは大石も十分承知していましたが、かるをこのまま一人で生きさせることはできないとも考えていました。大石が深々と頭を下げると、孫左衛門は恐縮しながらその頼みを聞き入れました。大石はその場で自分の髪を切り、かるに渡すよう孫左衛門に託すのでした。

【結】- 四十七人の刺客のあらすじ4

その夜、大石は仲間を引き連れて雪道を走りました。吉良邸の前に着くと、大石はまず屋根の上から3人の部下を邸内に侵入させ、門を解錠させました。屋敷の中に入ると、大石たちは上杉藩士と交戦を始めました。上杉藩士は突然の襲来に困惑し、次々と切り捨てられていきました。しかし、屋敷内の作りは迷路のように複雑で、肝心の吉良探しは困難を極めました。

同じ頃、色部の元には吉良邸からの使いが到着し、赤穂浪士の討ち入りが始まったことを報告していました。色部はこの知らせに青ざめ、単身吉良邸に向かおうとしました。「吉良は刃傷の真の原因を誰にもしゃべらずに死ぬのか。あのとき…大石を斬っておれば」…色部は部下たちに止められ、こう嘆くのでした。吉良邸討ち入りの報は、柳沢の元にも届けられました。柳沢はすぐに吉良邸の騒乱を鎮めるよう指示を出しました。

夜明けが近くなってもなお、大石たちは吉良を見つけられずにいました。そこで、大石は地図を基にして寝所と思しき部屋の屋根を打ち壊すよう指示しました。すぐに部下たちは大石の提案に従い寝所に侵入しますが、すでにそこはもぬけの殻となっていました。しかし、寝所の床下を調べると、そこには確かに吉良が逃げ出した跡が残っていました。その跡を辿ると、そこには数人の上杉藩士に守られた吉良の姿がありました。赤穂浪士たちは上杉藩士を倒すと、ついに吉良を追い詰めることに成功しました。

大石は屋敷の一室に逃げ込んだ吉良に刀を持って迫ると、吉良は怯えながら刃傷の真相を話したいと言い出しました。しかし、大石はその言葉を遮り、吉良の腹に刀を刺しました。その後、吉良の首を斬り落とすと、大石の体は返り血で真っ赤に染まりました。

それから時が経ち、ある穏やかな日。孫左衛門がかるの住まいを訪ねてきました。かるは孫左衛門の訪問を喜び、「旦那さん、お帰りやすの?」と笑顔を見せました。かるは大きくなったお腹をかばいながら、孫左衛門を出迎えようと立ち上がるのでした。

みんなの感想

ライターの感想

威厳のある家老を最後まで演じ切った高倉健の演技も見事でしたが、色部役の中井貴一も陰謀をはりめぐらし、主役に負けないオーラを放っていました。この二人が直接対峙する場面は一度だけですが、この二人の知謀対決は一進一退の展開で非常に見応えがありました。

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