「地上より永遠に」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

1953年製作のアメリカ映画。太平洋戦争前のハワイの米軍基地を舞台に、軍内部における不当な虐待と兵士たちの恋愛模様を並行して描いていく。監督を務めたのは名匠フレッド・ジンネマンで、第26回アカデミー賞では作品賞、監督賞を含む8部門で受賞を果たした。

地上より永遠にの主な出演者

ウォーデン(バート・ランカスター)、プルーイット(モンゴメリー・クリフト)、カレン(デボラ・カー)、マジオ(フランク・シナトラ)、ロリーン(ドナ・リード)、ジャドソン(アーネスト・ボーグナイン)

地上より永遠にのネタバレあらすじ

【起】– 地上より永遠にのあらすじ1

物語の舞台は1941年のアメリカ、ハワイのスコフィールド基地。この基地のライフル部隊にプルーイットという若き上等兵が転属することから、物語は始まります。

部隊を指揮するホームズ大尉はプルーイットの経歴に興味を抱きました。プルーイットは伍長から上等兵に格下げされたうえで転属してきたからです。その理由を尋ねると、プルーイットは重い口を開き、自分自身でも「大人げない」と思う事情を明かしました。前任地では2年間首席ラッパ手をしていたものの、そこに曹長の友人が転入し、首席ラッパ手の座を奪われたことが転属の理由だというのです。

すると、ホームズはプルーイットがボクサーとして活躍していたことに目をつけ、連隊のボクシング部に入れば昇進させてやると言い出しました。しかし、プルーイットは相手に怪我を負わせたことが原因でボクシングをやめていたため、ホームズの提案を断りました。首席ラッパ手の座を約束されても、プルーイットの決意は変わりませんでした。ホームズの右腕である曹長のウォーデンは二人の会話を聞き、プルーイットの強情さに驚きました。

その後、ホームズがいなくなると、ウォーデンはプルーイットにボクシング部に入って欲しいと求めました。「信念を貫くのが本当の男だ」と語り、あくまでもボクシング部への入部を拒否する姿勢を示すプルーイットに、ウォーデンは「今は協力の時代だ」とアドバイスしました。ホームズの人柄をよく知るウォーデンは、プルーイットがホームズに辛い目に遭わされることを恐れていたのです。

その後、ウォーデンはプルーイットを兵舎に案内した後、金髪の美女から話しかけられました。彼女の名前はカレン、ホームズの妻でした。カレンはホームズがいないことがわかるとすぐに去って行きましたが、カレンの美しさとまっすぐな眼差しはウォーデンに強い印象を残しました。

その一方で、カレンには良からぬ噂もついて回っていることをウォーデンは同僚から教えられました。夫がいる身にもかかわらず、カレンは様々な男性と関係を持っているというのです。

その噂は事実でした。過去のある事件をきっかけに、カレンとホームズの夫婦関係は冷め切ったものとなり、カレンだけでなく、ホームズの方も浮気を繰り返していました。

その日の夜、プルーイットは分隊長のガロビッチらボクシング部の下士官たちから入部するよう求められました。さもなければ、音を上げるまでしごいてやるというのです。しかし、プルーイットはそんな脅しに屈せず、毅然とした態度で応対しました。プルーイットの友人で同僚のマジオはその光景を心配そうに眺めていました。

その後、プルーイットはウォーデンのことが気になり、同僚の兵士にどんな男か尋ねました。「厳しいが、公明正大に物事を判断する」…同僚の兵士はそう語り、ウォーデンがボクシング部の連中とは違い、上海やフィリピンで戦った優れた軍人であることをプルーイットに教えました。

次の日から、ボクシング部の下士官によるプルーイットへの執拗ないじめが始まりました。プルーイットは何かにつけて難癖をつけられ、居残りで訓練や走り込みをする羽目になりました。そんなプルーイットへの仕打ちを見兼ね、マジオが反論することもありましたが、下士官はマジオにも走り込みを命じるだけで、プルーイットへの態度を改める様子を見せませんでした。ウォーデンはそんなプルーイットの様子を遠くから眺めていました。

そんなある雨の夜、ウォーデンはホームズの家を訪ねました。ウォーデンはこの日ホームズが家を不在にすることを確認済みで、案の定、家にはカレンしかいませんでした。ウォーデンはある書類にホームズの署名が必要だと言って、家の中に入れてもらいました。

カレンはホームズがいつものように女に会いに行っていることに気づいており、その怒りをぶつけるようにウォーデンが持参した書類を破りました。ウォーデンはこのカレンの行為に動じず、「折角の美人がもったいない」と声をかけました。「世間にはもったいないことがたくさんあるわ」…カレンはそう言って反論し、「子供のいない家庭」をその一例として挙げ、自分自身を「人生の敗残者」と嘆き出しました。

気持ちの整理がつかず、混乱するカレンにウォーデンはキスをしました。カレンはそんなウォーデンを抱きしめ、彼の思いを受け入れました。こうして、ウォーデンとカレンの不倫関係は始まりました。

そんな中迎えた給料日、兵士たちの心が久々の休暇で浮き立つ中、ウォーデンもカレンとデートをするため洒落たスーツを着て街に出かけようとしました。すると、ある同僚がウォーデンとカレンの噂を聞きつけ、カレンの男癖の悪さをウォーデンに指摘してきました。ウォーデンは作り話だと一蹴しようとしますが、その同僚自身が過去にカレンと関係を持ったことを告白、ウォーデンはショックを受けました。その後、ウォーデンはカレンと落ち合い、人のいない浜辺で泳ぎを楽しみました。

同じ頃、プルーイットとマジオはアロハシャツを着て街のクラブに遊びに来ていました。プルーイットはクラブで働く美女ロリーンに一目で惹かれ、彼女との会話を楽しみました。

そんな中、マジオが営倉係の軍曹ジャドソンと口論を始めたため、プルーイットはロリーンとの会話を中断し、止めに入りました。ジャドソンは人を殺しかねない凶暴な男と知られ、マジオを「サルづら」と差別的な言葉で攻撃していました。プルーイットや他の兵士、店の女性のおかげで衝突は避けられたものの、この一件がきっかけで、マジオはジャドソンに目をつけられてしまいました。

その後、プルーイットがロリーンの元に戻ると、ロリーンは別の兵士の話し相手をしていました。プルーイットは嫉妬に駆られ、怒りを露わにしますが、ロリーンはそんなプルーイットをなだめ、自分のようにクラブで働く女たちを「使用人」と表現し、理解を求めました。すると、プルーイットは「同じように見えても一人一人違う」と反論、ロリーンを驚かせました。その後、ロリーンはプルーイットを特別室に通し、二人きりの時間を過ごしました。

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