映画:夜のピクニック

「夜のピクニック」のネタバレあらすじと結末

夜のピクニックの紹介:2006年に公開された日本の映画で、キャッチコピーは「みんなで夜歩く。ただそれだけなのに、どうしてこんなに特別なんだろう」です。第2回本屋大賞を受賞した恩田陸さんの「夜のピクニック」を原作としており、原作者の母校である茨城県立水戸第一高等学校が撮影場所に使われました。出演者は原作者の「アイドルっぽくない俳優を使ってほしい」との要望に応えたものになっています。なお作中に出てくる「歩行祭」は原作者の母校の名物行事「歩く会」をベースにしたものです。

あらすじ動画

夜のピクニックの主な出演者

甲田貴子(多部未華子)、西脇融(石田卓也)、戸田忍(郭智博)、遊佐美和子(西原亜希)、榊杏奈(加藤ローサ)、榊順弥(池松壮亮)

夜のピクニックのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 夜のピクニックのあらすじ1

夜のピクニックのシーン1 甲田貴子の通う高校では「歩行祭」と呼ばれる伝統行事が毎年行われています。これは全校生徒が24時間かけて80キロを歩くという行事で、朝8時に出発をし、翌朝8時までにゴールを目指すというものです。

3年生の貴子にとってはこれが高校生活最後の歩行祭、今年はある特別な思いを抱いて参加をします。それは歩行祭の間にクラスメイトの西脇融に話しかけるというものでした。貴子は自分自身とそんな賭けをしていたのです。
同じクラスでありながら、貴子はこれまで彼と一度も話をしたことはありません。ただお互い意識していたことは周囲にも知られており、他のクラスメイトたちは歩行祭で2人をくっつけようと画策しています。
この歩行祭では夜にカップルが誕生するというジンクスがあります。貴子が融になかなか話しかけられずにいるのを見て、周りの友達は片思いをしているのだなと勘違いをしているのです。

そうとは知らない貴子と融は、微妙な距離感を取りながら、歩行祭当日の朝を迎えるのでした。

歩行祭出発前、生徒たちがグランドに集合している時に、1人の女生徒が1枚の写真を皆に見せて回っています。その写真に写った生徒が妊娠、中絶をしたというのです。その父親捜しをするために、写真を見せ回りながら情報を集めているとのことでした。
貴子の元にもその写真が回ってきますが、貴子は自分のことに精一杯で、興味を示すこともありませんでした。

【承】- 夜のピクニックのあらすじ2

夜のピクニックのシーン2 一方で貴子はある過去の出来事を思い出しています。それは融の父のお葬式に母と一緒に参列した日の事でした。貴子が中学生だった頃に融の父が病気で亡くなり、その葬儀に母娘揃って参列したのです。

実は貴子と融は異母兄弟でした。融の父が貴子の母と浮気をして生まれたのが貴子だったのです。そのため貴子は融に対してずっと後ろめたい思いを抱えていました。それで偶然同じ高校に通うようになり、同じクラスになってからも話しかけることができなかったのでした。

そんな2人の複雑な関係を周りのクラスメイトたちは知りません。貴子も融ももちろん周囲には秘密にしています。

やがて朝8時になり、歩行祭がスタートしました。貴子は仲の良い友達2人と並んで歩いています。その道中で歌を歌ったり、おしゃべりをしたりしながら、他の皆も思い思いに歩行祭を楽んでいます。

こうして昼になり、貴子たちはお弁当を食べます。この時、融に話しかけるチャンスがあったのですが、結局貴子にはできませんでした。

この昼休憩で、貴子たちはアメリカ留学をした杏奈のことを思い出していました。去年の歩行祭には杏奈も一緒に参加したのですが、その後、留学のためアメリカへ引越したのです。この杏奈は貴子の親友でした。

ちなみに貴子にはもう1人、別のクラスに美和子という親友がいます。ただ歩行祭ではクラス単位で行動するため、一緒に歩いてはいませんでした。

【転】- 夜のピクニックのあらすじ3

夜のピクニックのシーン3 この頃、去年の歩行祭に見知らぬ少年が紛れ込んでいたことがあったと皆の間で話題となります。中には幽霊ではないかと言う生徒もいて、貴子も気になっていました。

ところがこの少年が今年の歩行祭にも紛れ込んでいたのです。幽霊が出たと驚くクラスメイトたち、しかし貴子はその少年にどこか見覚えがあることに気付きます。

すると少年は貴子に近づいてくるではありませんか。そしてアメリカ留学をしている杏奈の弟であることを告げます。驚く貴子が、なぜ生徒でもないのに歩行祭に参加しているのかと聞くと、姉が好きだった男子生徒を探しに来たと言います。
そう言えば杏奈には好きな人が居たなと思い当たる貴子でしたが、その相手は誰だか言わないまま杏奈はアメリカへ行ってしまいました。結局、杏奈の好きな相手は誰だったんだろうと貴子も気になります。
しかし答えは出ないまま、杏奈の弟も一緒に歩行祭に参加することになったのでした。

それからも様々な思いを抱えて、生徒たちは歩き続けます。

さて、融は親友の忍と行動を共にしていたのですが、その忍が唐突に妊娠した生徒のことを話しだしました。妊娠したのは忍の友達の彼女だった子で、色々相談されていたとのことです。
それが相談されるうちに彼女が自分に好意を示し始め、きっぱり断ると、その当てつけに妊娠したという話でした。
融は初めて聞いた話に驚くも、忍の気持ちを察し、励まします。こうして2人の絆はさらに強まりました。

【結】- 夜のピクニックのあらすじ4

夜のピクニックのシーン2 いよいよ歩行祭も終盤に近付いてきました。残り20キロは走ってゴールしても良いというルールです。

貴子は親友の美和子と一緒に走ることにしました。ゆっくりしたペースで走りながら、2人は高校生活の思い出を語り合います。

その会話の中で、貴子と融が異母兄弟だという事実を美和子がすでに知っていたことが判明します。さらにアメリカにいる杏奈もそのことを知っていたことが分かるのです。
秘密にしていたのになぜ知っているのか疑問をぶつける貴子に、去年、貴子の家に杏奈と2人で泊りに行った時に、貴子の母から聞いたと美和子が答えます。
それを聞いた貴子の表情は晴れやかで、心のつっかえが取れたようでした。

その後、貴子は融たちと合流しますが、まだお互い、言葉を交わすことができません。

ところがそこへ杏奈の弟がやって来て、あらためて姉の好きだった相手のことを聞きます。ですが貴子たちには心当たりがありません。
そこで杏奈の弟は「その相手には兄妹がいて、テニス部で……」と姉が言っていたことを伝えます。
すると忍が融はテニス部だと言い出します。そして融と貴子の微妙な態度を見て、杏奈の弟は2人が兄弟だということに気付いたのでした。

忍はもちろん2人が異母兄弟だということを知りません。そのため融に詳しい事情を問い、ここに来てようやく貴子と融は皆の前で自分の口から異母兄弟だということを伝えたのでした。

こうして貴子と融の距離は少し縮まります。

そして周囲の気遣いによって、2人で歩くことになります。貴子と融はお互い、意識し合いながらも素直になれなかった気持ちを伝えます。
それぞれ気持ちを理解し合うことができ、ぎこちないながらも顔を見合わせて笑顔を見せます。

こうして貴子と融の2人は、いつかまた一緒にこの道を歩くことを約束し、共に歩行祭のゴールテープを切ったのでした。

みんなの感想

ライターの感想

全編通してどこか淡々としており、独特な空気感が流れているように感じました。それぞれの青春や葛藤が描かれており、メインストーリーだけでなく、サブストーリーも充実しています。

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